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B型肝炎ワクチンについて詳しく説明しています

公開日: : 最終更新日:2015/12/14 予防接種・ワクチン


B型肝炎ワクチンはB型肝炎のワクチンであり、日本では任意での接種となりますが、WHOでは全ての子どもに接種を推奨しているものであり、海外では生後2ヶ月までの赤ちゃんに接種しているところもあります。

B型肝炎はどういう病気?

B型肝炎は、B型肝炎ウイルスによって発症するもので、日本では150万人程度が保菌者であるといわれています。とくに日本では、戦後から昭和63年ころまでの幼児への集団予防接種において、注射器の使い回しが行われていたためにB型肝炎ウイルスが蔓延してしまいました。国は注射器の使い回しの危険性を認識していたものの40年間に渡り放置していたため、予防接種による集団感染の感染者は全体の30%といわれており、国に対して裁判で係争中です。
また母親がウイルスに感染していた場合、出産時に子どもが感染する母子感染が起こりますが、これは1986年からの母子間ブロックの実施により、ほとんどは阻止されています。
ほかにも、刺青は器具を繰り返し使用するものですので、消毒が十分でなかった場合に感染することがあります。公衆浴場などで刺青を入れた者の出入りが制限される理由の一つは、こうした感染症を防ぐためです。

B型肝炎ウイルスに感染すると、多くは無症状のままですが20%程度が急性肝炎を発症し、1~2%が劇症化します。
症状としては慢性肝炎から肝硬変または肝臓がんへの移行があげられます。
治療法は基本的に保存的加療を行います。B型肝炎ウイルスが潜伏しているあいだに身体が免疫を獲得することで活動が次第に沈静化していくことから、それを促す抗ウイルス治療を行うことで、肝硬変などへの移行を防ぎます。
ウイルスがおとなしいうちに抗体を強化してしまえば、重篤な症状に発展する可能性が低くなるというわけです。

B型肝炎ワクチン接種のタイミング

日本では、B型肝炎ワクチンは任意接種で自己負担となり、あまり幅広く接種されているとはいえません。医療従事者などは事故防止の観点から、実習前からB型肝炎ワクチンの接種が労働安全衛生法上の義務とされていますが、それでも一部医療機関ではワクチン接種の未実施や、費用の負担を要求するなどの問題があり、国としてB型肝炎への対応が大きく遅れていると言わざるを得ない状況です。

海外では、多くの国では乳幼児にB型肝炎ワクチンを定期接種しています。これは、B型肝炎キャリアの多くが母子感染によるものだからです。接種のスケジュールは、1回目と2回目が4週間間隔、2回目と3回目が半年間隔で、10年間は抗体が維持されます。緊急接種の場合、国により対応が異なりますが、より短い間隔で多くの回数の接種を行います。

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