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水中毒の原因、症状、検査、診断、治療方法、予防方法を調べた

公開日: : 最終更新日:2016/02/16 中毒症 , , , , , , ,

水中毒の原因水中毒(みずちゅうどく)とは、水分を摂り過ぎてしまうことにより引き起こされる、中毒症の一種のことをいいます。
過剰に水分を摂取することにより体内の水分バランスが崩壊し、細胞の膨化が起こります。
そして体がむくみ、血中ナトリウムイオン濃度が低下してしまい、低ナトリウム血症を招き、中毒症を発症することになるのです。
ひどい場合には精神分裂病に発展したり、最悪の場合は命を落とすことにもなりませんし、実際に水中毒での死亡例もあります。

水中毒の原因

この中毒症のおもな原因は、過度の水分摂取です。
腎臓の利尿速度は最速で1分間あたり16mlとされていますが、この速度をオーバーするペースで水分を摂ると、からだのなかで余計な水分が多くなり、前述したように細胞の膨化が起こり、血中ナトリウムイオン濃度が下がってしまいます。
また、薬の副作用によっても水中毒の原因になってしまうことがあります。
たとえば抗精神病薬を使用している患者は、副作用として多飲(=水分の摂取量が多く尿量が増す症状)になりますが、これにより水中毒が引き起こされてしまうケースがあるのです。
それから、下痢の症状などによりひどい脱水症状を招いて場合、過剰にスポーツドリンクを摂取すると水中毒を起こすことがあります。
これはとりわけ乳幼児に与える場合には注意が必要で、市販のスポーツドリンクではナトリウム濃度が心許なく、血中ナトリウムイオン濃度が下がり過ぎている状態になってしまいます。

水中毒の症状

この中毒症の症状は、血中ナトリウムイオン濃度が低いほどにひどい症状が引き起こされるのが特徴です。
体内に溜め込まれた水分が体を冷やし、胃腸機能をダウンさせるほか、軽度の症状であれば、軽い疲労感、頭痛、嘔吐の症状が引き起こされます。
さらに血中ナトリウムイオン濃度が低下してしまうと、性格が変動したり、神経が過敏になったり、注意力が散漫になったりもします。
そして、けいれんや昏睡といった症状を招いてしまい、最悪の場合は神経伝達が妨げられてしまい、呼吸困難などが原因となって命を落としてしまうのです。
なお、腹部を軽く叩いた場合に水の音がしたり、下腹部だけが出ている、下半身太りの体型になっているという人や、指ですねの部分を押したあと、離した際にへこみがすぐに戻ることなく、指の跡がついてしまう場合には、水中毒を疑ったほうがよいでしょう。

水中毒の検査・診断

水中毒か否かを調べるためには、血液検査がおこなわれるのが一般的です。
血中ナトリウムイオン濃度を測定し、低下具合を確認します。
血液検査によって診断をおこなうことが可能ですが、必要に応じて抗利尿ホルモン、甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモンの検査、腎機能検査や血液ガス分析が選択されることもあるでしょう。

水中毒の治療方法

この中毒症にかかってしまった場合のおもな治療方法ですが、複数挙げることができます。
まず、過剰な水分摂取が原因で起こる中毒症ですので、水分摂取量を厳しく制限し、さらに水分の排泄を促す治療方法がおこなわれます。
それから、原因となる病気がある場合には、その病気を特定して治療をおこなう方法もとられます。
また、精神疾患によるものの場合には、原因を明確にした上で投薬治療が選択されることになります。
そのほか、尿崩症の治療薬により水中毒が引き起こされてしまっている場合には、薬の使用をやめることで対処する形になるでしょう。

水中毒の予防方法

水中毒を引き起こさないためには、体を動かす機会が多い人や肥満体型の人は1日2リットル、そうでない人は1.5リットルを適量とし、水分摂取量を多くし過ぎないように注意するのが予防に効果的です。
汗をたくさんかいた場合には水分だけでなく塩分を摂ることも、水中毒を予防するためには重要です。
また、尿意を催したら我慢するのではなく、排泄するのも中毒症を未然に防ぐには有効といえるでしょう。

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