*

窒素中毒の原因、症状、検査、診断、治療方法、予防方法を調べた

公開日: : 最終更新日:2015/04/04 中毒症 , , , , , , ,

窒素中毒の原因
窒素中毒(ちっそちゅうどく)とは、窒素により引き起こされる中毒症の一種のことをいいます。
なお、似た言葉に窒素酔い(ちっそよい)がありますが、これと窒素中毒は同じもののことを指しています。
スキューバダイビング中にかかる人が多く、一定の深度以上に達した場合、引き起こされやすくなるのが特徴です。
窒素酔い自体は相当に重症化しない限り死に至るような事態に陥ることはありませんが、症状の影響を受けたことが原因となって、潜水事故につながるリスクが増大します。

窒素中毒の原因

3~4気圧以上と高分圧の窒素を取り込んでしまうことによって、窒素中毒は引き起こされてしまいます。
4気圧というと深さおよそ30メートルあたりに該当しますが、このあたりまでが窒素分圧の影響を受けない水深だといわれています。
しかしながら、潜水事故はこれより浅い水深でも起こっていますし、窒素中毒が事故原因になっていることもあるため、前述した安全な範囲はあくまでも目安であり、中毒を発症する深度は個人差があるということを覚えておきましょう。

窒素中毒の症状

窒素中毒を発症した場合に引き起こされるおもな症状としては、多幸感(たこうかん)を挙げることができます。
これは気分が高揚した状態になるのが特徴で、症状が強く出ているほど潜水中の判断力が失われてしまい、自分なら大丈夫、まだまだ潜れるといった具合に気持ちも大きくなり、潜水事故の危険性が増してしまいます。
また、窒素中毒の影響により方向感覚が狂ってしまうことがありますが、これも事故を招く原因になるのです。
なお、窒素酔いと呼ばれているのは、引き起こされる症状が酒に酔っている人の状態に近いことが理由です。
そのほか、窒素中毒の症状は窒素分圧が高いほどひどくなり、ほかにも水温が低い場合、視界が悪い・くらい場合、激しい運動も症状をひどくするのが特徴です。
また、軽い窒素中毒を何度も経験していると、この中毒症への耐性がついてくる人もいます。
はじめは浅いところまでしか潜れなかったとしても、経験を積んでいくことにより窒素中毒にならずに深いところへいけるようになるケースも珍しくありません。

窒素中毒の検査・診断

窒素中毒の特徴から、とくに検査を受ける必要はありませんので、出ている症状から診断することになります。
また、ダイビングが終了しても体調が悪い場合には、別の気体、たとえば酸素、二酸化炭素、一酸化炭素の毒性による問題、別の病気などの可能性がありますので、その場合には病院を受診し、原因を調べて治療を受けるとよいでしょう。

窒素中毒の治療方法

窒素中毒の治し方ですが、病院にいって治療を受ける必要はありません。
浅い水深まで上昇していくことにより、すっかり症状が治まってしまうのが窒素中毒の特徴なのです。
そのため、症状を少しでも自覚した場合には、ひどくなる前に浅い水深まで浮上し、窒素中毒の状態から抜け出しましょう。
なお、窒素中毒を引き起こしている本人は多幸感などの症状により冷静な判断力を失っていることがあり、自力で浮上できなかったり、方向感覚がなくなって、浮上するどころかさらに深く潜っていってしまうこともあります。
そのため、一緒に潜っている人が異変をいち早く察知し、浅いところへ移動するよう促すことが大切です。

窒素中毒の予防方法

窒素中毒を招かないためには、窒素分圧の高い水深まで潜らないことが予防に効果的です。
また、スキューバダイビングなど潜水をする前の日には、お酒を飲み過ぎたり、薬物を使用したりしてはいけません。
それから、潜水する当日についてですが、窒素中毒を予防するためには急激に深いところへ向かうのではなく、徐々に水深を下げていくことが大切です。
また、夜の潜水や視界が悪い場合には、方向感覚を失いやすいため水深は浅めにとどめておくに越したことはありません。
そのほか、窒素中毒を発症しやすい水深を目指すのであれば、十分な経験を積んだインストラクターと共に潜ることが大切です。
そして、浅い水深でも窒素中毒になる人は、耐性をつけるため経験を積み、様子をみてみるとよいでしょう。

関連記事

金属中毒の原因、症状

金属中毒の原因、症状、検査、診断、治療方法、予防方法を調べた

金属中毒(きんぞくちゅうどく)とは、体のなかで金属が取り込まれることによって、いろいろな障害を引

記事を読む

カドミウム中毒の原因

カドミウム中毒の原因、症状、検査、診断、治療方法、予防方法を調べた

カドミウム中毒(かどみうむちゅうどく)とは、鉛や亜鉛といった金属の純度を高いものを抽出する過程で

記事を読む

鉛中毒の原因

鉛中毒の原因、症状、検査、診断、治療方法、予防方法を調べた

鉛中毒(なまりちゅうどく)とは、病名にもあるように鉛により引き起こされてしまう中毒症のことをいい

記事を読む

一酸化炭素中毒の原因

一酸化炭素中毒の原因、症状、検査、診断、治療方法、予防方法を調べた

一酸化炭素中毒とは 一酸化炭素中毒(いっさんかたんそちゅうどく)とは、血液中の一酸化炭素を体内

記事を読む

薬物中毒の原因

薬物中毒の原因、症状、検査、診断、治療方法、予防方法を調べた

薬物中毒(やくぶつちゅうどく)とは、文字通り薬物により引き起こされてしまう中毒症のことをいいます

記事を読む

酸素中毒の原因

酸素中毒の原因、症状、検査、診断、治療方法、予防方法を調べた

酸素中毒を引き起こす原因ですが、中毒症になる場合、たとえばスキューバダイビング中に息をするための

記事を読む

アルコール中毒の原因

アルコール中毒の原因、症状、検査、診断、治療方法、予防方法を調べた

アルコール中毒(あるこーるちゅうどく)は現在、アルコール依存症と呼ばれているもので、過去には慢性

記事を読む

水中毒の原因

水中毒の原因、症状、検査、診断、治療方法、予防方法を調べた

水中毒(みずちゅうどく)とは、水分を摂り過ぎてしまうことにより引き起こされる、中毒症の一種のことをい

記事を読む

ニコチン中毒の原因

ニコチン中毒の原因、症状、検査、診断、治療方法、予防方法を調べた

ニコチン中毒(にこちんちゅうどく)とは、薬物依存症の一種であり、正式にはニコチン依存症(にこちん

記事を読む

カフェイン中毒の原因

カフェイン中毒の原因、症状、検査、診断、治療方法、予防方法を調べた

カフェイン中毒(かふぇいんちゅうどく)とは、カフェインを摂取していることによって引き起こされる、

記事を読む

肝のう胞を詳細に:原因,症状,検査,治療など

肝臓は、右の肋骨(ろっこつ)の下に位置する人間の臓器では最大の臓器であり、体重の約

習慣流産を詳細に:原因,症状,検査,治療,予防など

習慣流産とは(概要) 妊娠中に何らかの原因によって胎児が死亡し、妊娠が継続できな

ギランバレー症候群を詳細に:原因,症状,検査,治療など

ギランバレー症候群(ぎらんばれーしょうこうぐん)とは、進行性の筋力低下や感覚異常が

ジアノッティ症候群を詳細に:原因,症状,検査,治療など

ジアノッティ症候群とは ジアノッティ症候群(じあのってぃしょうこうぐん)とは

食道がんを詳細に:原因,症状,検査,治療,予防など

食道がん(しょくどうがん)とは、消化器官の一種である食道に形成される悪性腫瘍のこと

→もっと見る

PAGE TOP ↑