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酵素とは・・・酵素の種類や働きについて

公開日: : 最終更新日:2016/01/17 健康食品・サプリ, 酵素


酵素とは、体内において起こっている化学反応に対して触媒として機能している分子です。
酵素が触媒となって起こる反応は、酵素的反応といいます。

いま存在が確認されているものだけでも、酵素は膨大な種類があるといわれています。
ただ、酵素は1種類につき1個のはたらきしかすることができません。

人間にとって酵素は欠かすことのできないものであり、摂取した食品を消化して排泄するまでの活動や肌の新陳代謝なども酵素が役割を果たしています。
体内に含まれる酵素は、主に消化酵素と代謝酵素に分けることができます。

口では唾液からアミラーゼが分泌されていて、デンプンを分解しています。
胃ではペプシンが、胃酸としても強力な酸でタンパク質を分解しています。
そして小腸ではフルクターゼ、マルターゼなどといったさまざまな消化酵素が栄養を吸収するために機能しています。
おいしく食事することもスムーズな排便も、酵素のはたらきによってもたらされるのです。

この様に健康や美容に大きな影響を及ぼす酵素ですが、当然不足している場合には不調として表面化してしまいます。
消化が上手くおこなわれなくなるため消化不良を起こしますし、血流が悪くなれば冷えやむくみの原因になります。

また、皮膚の代謝が清浄におこなわれなくなれば、シミやくすみといった肌トラブルの原因にもなりかねません。
それから、健康的で美しく、若々しく毎日を過ごしていくためには、毎日の栄養補給が欠かせません。

そしてこの栄養も、酵素がなければ存分にはたらくことができず、酵素不足の状態では栄養が上手くエネルギーに変わることができません。
以上のことから、人間の生命活動にとって、酵素は不可欠なものであることがおわかりいただけたのではないでしょうか。

なお、酵素は体内でも生成されますが、その数は遺伝子により決まっているのが特徴です。
したがって、体内でつくり出される酵素には個人差があるのですが、加齢、食生活の乱れ、寝不足、ストレス、病気などによって減少してしまいます。

そのため外部から補ってあげることが大切なのですが、生の状態の肉、魚、野菜、果物といった食材や、納豆、味噌、ぬか漬けといった発酵食品に酵素はたっぷりと含まれているのです。

また、最近は酵素ドリンクやサプリメントが販売されているため、通常の食事にプラスして、必要に応じてこういったものからも補給してあげると健康や美容の維持に役立つことでしょう。

消化酵素とは

消化酵素とは、言葉が示しているとおり摂取したものの消化に使用される酵素のことをいいます。
主に体内でつくり出される類の酵素であることから、潜在酵素の一種としても分類されています。

なお、この消化酵素は主に唾液、胃液、膵液、腸液の消化液中に含まれています。
順番に解説します。

唾液に含まれている消化酵素

唾液に含まれている消化酵素としては、アミラーゼ、マルターゼ、リパーゼが挙げられます。
これら消化酵素が仕事をすることにより、脂肪や炭水化物の分解がおこなわれるのです。
具体的には、アミラーゼやマルターゼが炭水化物の分解をおこない、リパーゼが脂質の分解をおこないます。
なお、脂肪や炭水化物の分解は可能ですが、たんぱく質の分解をおこなえる消化酵素は唾液内に存在していません。

胃液に含まれている消化酵素

次に胃液に含まれている消化酵素ですが、ペプシンやリパーゼを挙げることができます。
ペプシンがたんぱく質を分解する役割を果たし、リパーゼは前述したとおり脂肪の分解を行います。
なお、リパーゼが含まれている量は、唾液より胃のほうが多いのが特徴です。

膵液に含まれている消化酵素

それから、膵液に含まれている消化酵素ですが、アミラーゼ、マルターゼ、トリプシン、エラスターゼ、リパーゼを挙げることができます。
アミラーゼやマルターゼが炭水化物を分解する役目を担い、トリプシンやエラスターゼがたんぱく質を分解、リパーゼが脂肪を分解するのです。

腸液に含まれている消化酵素

そして腸液に含まれている消化酵素としては、ラクターゼ、スクラーゼ、マルターゼ、アミノペプチダーゼ、ジペプチダーゼが挙げられます。
ラクターゼ、マルターゼ、スクラーゼが炭水化物の分解をおこない、アミノペプチダーゼやジペプチダーゼがたんぱく質の分解をおこないます。

なお、炭水化物を分解してくれる酵素のことは炭水化物分解酵素、脂質を分解してくれる酵素は脂肪分解酵素、たんぱく質の分解をおこなってくれる酵素のことはたんぱく質分解酵素と呼びますので、覚えておくとよいでしょう。

また、体内で生成されるだけでなく、野菜や果物といった食品からも補給することが可能です。
消化酵素はおもにキャベツや大根、かいわれ大根といった野菜や、パイナップル、キウイフルーツ、パパイヤ、イチゴといったフルーツに含まれていますので、日々の食事で意欲的に摂りたいところです。

たんぱく質分解酵素・炭水化物分解酵素・脂肪分解酵素とは

たんぱく質分解酵素、炭水化物分解酵素、脂肪分解酵素は全て消化酵素に分類されているものです。
これらの酵素が存在してくれているからこそ、摂取したものの消化吸収が正常におこなわれているのです。
順番に特徴と酵素の種類について解説しますので、酵素に関する知識を深めるための一助となれば幸いです。

たんぱく質分解酵素

まずはたんぱく質分解酵素ですが、これは摂取したたんぱく質の分解や吸収がおこなわれやすくなるための仕事をこなしてくれる酵素のことをいいます。
たんぱく質分解酵素と一口にいっても種類が豊富にあり、ひとまとめにしてプロテアーゼといわれています。
胃液のペプシン、腸液のアニモペプチターゼ、膵液のトリプシンといった具合に、それぞれ異なる酵素が存在しているのですが、そのままの状態では取り込めないたんぱく質を吸収できるよう、別の物質に変えてくれるのです。

炭水化物分解酵素

次に炭水化物分解酵素ですが、名称のとおり炭水化物の分解をおこなってくれる酵素のことをいいます。
唾液や膵液の中に存在するアミラーゼ、腸液の中に存在するサッカラーゼ、ラクターゼ、マルターゼがあり、でんぷんや糖などが体に取り込まれやすい状態に変えてくれるのが特徴です。

脂肪分解酵素

それから脂肪分解酵素ですが、これはここまでの流れでわかると思いますが、名前のとおり脂肪の分解をおこなってくれる消化酵素のことをいいます。
胃液や膵液の中に存在しているリパーゼが、脂肪の分解や消化といった役割を果たしてくれているのです。

これら3種類の消化酵素があるため、私たち人間は摂取したものから栄養を取り込むことが可能となっているのです。
消化酵素が活躍してくれなければ、どれだけ栄養価が高いものを必死に摂取したところで、成分を補給することができません。
さらに消化不良を起こして胃もたれ、腸内環境の悪化、下痢の症状に悩まされるようにもなります。

代謝酵素とは

一口に酵素といってもさまざまな種類が存在していますが、その中の一つには代謝酵素があります。
この代謝酵素ですが、いったいどのような役割を果たしてくれるのでしょうか。

代謝酵素の働き

代謝酵素は体内にもともと存在し、つくり出されている酵素なのですが、消化酵素の仕事で分解・消化されて取り込まれた栄養素を細胞へと届ける役目を担っているのです。
細胞に栄養成分が行き渡ると、人間の体を動かすエネルギーになり、さまざまな効果がもたらされます。
たとえば骨や骨格、血液をつくるのも代謝酵素が関係していますし、心臓が動いていられるのも、代謝酵素におかげによるものが大きいのです。
また、体内の毒素排出、肌細胞の再生、新陳代謝の促進、余分の脂肪の分解、血液の清浄化、免疫力のアップ、各種ホルモンの合成、自律神経の調整なども、代謝酵素がしっかりと役割を果たしてくれているためにできていることなのです。
代謝酵素が足りなくなると、これらの効果が得られなくなるため、逆の現象が起こりやすくなってしまいます。
健康や美容を損ねる原因になってしまいますし、極端なことをいうと生命の維持が難しくなってしまうのです。

代謝酵素の重要性

しかも厄介なことに、消化酵素は野菜や果物を摂ることにより、外部から不足を補うことができますが、代謝酵素はそれが無理だとされています。
体内で生成される消化酵素や代謝酵素は潜在酵素と呼ばれていますが、生涯でつくり出される量は個人差はあるものの遺伝子で決まっており、加齢をはじめとするさまざまなことが原因で減少してしまうのです。
そのため、いかにして潜在酵素を代謝酵素として使用するのかが大事なわけですが、既に述べたように消化酵素は外から補給することが可能なため、積極的に消化酵素が含まれているものを摂りたいところです。
そして潜在酵素が減少してしまう原因をつくらないようにすれば、潜在酵素が代謝酵素にまわされるようになり、不足の防止につながるでしょう。

食物酵素とは

酵素にはさまざまな種類があり、大別すると体内に存在するもの、体外から摂るものが挙げられます。
体内に存在するものは潜在酵素や体内酵素と呼ばれていますが、体外から摂るものは食物酵素や体外酵素と呼ばれているのです。
食物酵素は食品に含まれていて、外部から摂取することが可能な酵素のことをいいます。

食物酵素の重要な働き

まず最初に注意していただきたいのは、食物酵素自体が栄養として体に取り込まれる量はほぼないということです。
しかしながら、だからといってわざわざ外部から補給する意味がないというわけでもありません。
たとえば、食物酵素は事前消化の役割を果たしてくれます。
これはどういう作用なのかといいますと、食品を摂取する前の時点で消化がいい状態を整えてくれるというものなのです。
この事前消化の効果により、消化のために使用される酵素の消費を抑えることにつながります。
消化酵素に使用するぶんが少なくなると、ほかの潜在酵素である代謝酵素をより多く有効に活用できるようになるのです。
逆に食物酵素を摂取していない場合には、食事で体内にある消化酵素を大量に消費する形になります。
代謝酵素を多く使えないぶん、免疫力がダウンするなど、代謝酵素が役割を上手く果たせないことの弊害が起こってしまうのです。
また、事前消化のほかにも食物酵素を摂ることのメリットはあり、食品に含まれる栄養成分に影響を及ぼし、別の成分を生み出したり、栄養成分の強化をおこなったりもしてくれます。
食物酵素により新たに生成されたり、強化されたりした栄養が体内で取り込まれると、結果として体内酵素の活性化につながり、健康や美容の維持によい影響がもたらされるというわけなのです。
なお、食物酵素は生の野菜、魚、肉、フルーツ、発酵食品に豊富に含まれています。
含有量の多いものをチェックして毎日の献立に上手く取り入れるようにすれば、体内の酵素にもよい影響がありますし、それが結果的に自身の健康や美容の維持に役立つことでしょう。

消化酵素が豊富に含まれる食品と摂り方(非加熱・鮮度など)

潜在酵素のうち、代謝酵素は外部から補給することが不可能なのですが、消化酵素に関しては可能です。
消化酵素を十分に補給すれば、それだけ体内にある酵素を消化に使う必要がなくなり、代謝酵素に多く利用できるようになります。

さまざまな食品に消化酵素は含まれていますが、炭水化物分解酵素、脂肪分解酵素、たんぱく質分解酵素が豊富な食品としては何があるのでしょうか。

炭水化物分解酵素を豊富に含む食品

果物はバナナ、パイナップル、キウイフルーツ、梨、野菜などとしてはキャベツ、ジャガイモ、パプリカ、ショウガなどに豊富に含まれています。

脂肪分解酵素を豊富に含む食品

イチゴ、いちじく、グレープフルーツなどの果物類、トマト、セロリ、大根などの野菜類にたっぷりと含まれているのが特徴です。

たんぱく質分解酵素を豊富に含む食品

アボカド、リンゴ、プルーンといったフルーツ類、キャベツ、ブロッコリー、ゴーヤ、ニラ、ほうれん草といった野菜に多く含まれています。

酵素摂取の鉄則、生食する事

また、消化酵素が含まれている食品を摂る際には、摂取のしかたにも注意しなければいけません。
加熱調理をおこなわずに生食することをローフードといいますが、消化酵素を摂るのであればこれが鉄則です。
というのも、酵素は48度以上で加熱すると、短時間のうちに死滅してしまうという性質があるからです。

より多くの酵素を摂取したいなら

より多くの酵素を摂取したい場合には、すりおろした状態にするのがおすすめです。
たとえば大根であれば大根おろしにする調理法がありますが、これにより取り込める酵素量が何倍にも膨れ上がります。
それから、酵素を摂取したいということであれば、食品の鮮度も意識したいところです。
食品は新鮮なほど含まれている酵素の量が多いとされているため、なるべく購入したあとは傷んでしまう前に摂ってしまったほうがよいでしょう。
以上の点に注意して、上手に酵素を摂取していってください。

なお、通常の食事で摂るのが難しい、もっと手軽に摂りたいという人は、サプリメントやドリンクで酵素を補給するのも悪くないでしょう。

補酵素が重要です

酵素のはたらきをサポートしてくれるもののことを補酵素と呼び、補酵素としてはビタミンやミネラルが該当します。
酵素の中には補酵素と結合しなければはたらけないものが多く、食事で補酵素であるビタミンやミネラルを十分に摂れていなければ、酵素のパワーを活かしきることができません。
ビタミンやミネラルといってもいろいろありますが、補酵素として活躍してくれるおもな種類を紹介しますので、参考情報としてお役立ていただけると幸いです。
ビタミンB1…炭水化物の代謝をサポートし、エネルギーに変化させるために使われ、大豆、にんにく、ネギ、たらこなどの食品に豊富に含まれているのが特徴です。
ビタミンB2…脂肪をエネルギーに変化させるために使用される成分で、納豆、イワシ、ブリ、レバーといった食品に多く含まれています。
ナイアシン…炭水化物、脂肪の代謝に使われる栄養成分で、アジ、カツオ、サバ、アジ、たらこなどが含有量では優れているでしょう。
パントテン酸…糖分、脂肪分、たんぱく質の代謝に使用され、アボカド、納豆、マッシュルーム、たらこといった食品にたっぷりと含まれているのが特徴です。
ビタミンB6…たんぱく質やアミノ酸の代謝のために欠かせない栄養成分であり、バナナ、カツオ、サケ、マグロなどの食品に豊富に含まれています。
コエンザイムQ10…エネルギーを生み出すために使われるのが特徴で、カツオやマグロのほか、レバーなどの食品にも多く含まれています。
マグネシウム…炭水化物、脂肪、たんぱく質の代謝に欠かせないミネラル類の一種で、大豆製品や海藻類に多く含まれているのが特徴です。
イオウ…ミネラル成分の一種であり、脂肪や炭水化物の代謝で使用され、イワシのような魚やアスパラガス、セロリ、ネギといった野菜が含有量に優れています。
多く含まれているものを参考にメニューを考え、毎日の食事で効率よく補給できるようにしましょう。

酵素の無駄遣いに注意!寿命との関係

酵素により寿命が決定するという話がありますが、これはいったいどういうことなのでしょうか。
まず、酵素には体内にもともと存在する潜在酵素と呼ばれるものがあります。

潜在酵素と寿命の関係

この潜在酵素の量は遺伝子レベルにより決定されるものであり、その量には個人差があるといわれています。
そして潜在酵素は消費されることで減少していきますが、量が少なくなるほど老化につながると考えられているのです。
徐々に潜在酵素が失われていって、全てなくなってしまったときが、人が亡くなる時だという訳なのです。

潜在酵素が減る原因

潜在酵素は加齢をはじめ、さまざまなことが原因となって少なくなりますが、年齢を重ねることはしかたがないとして、ほかの原因は排除しなければなりません。
この酵素寿命説の考えからすると、酵素の浪費を防止するが長生きにつながるといえますので、原因をつくらないようにしたいところです。
さて、酵素の無駄遣いになってしまう原因ですが、前述したようにいろいろなものが挙げられます。
まず、食べ物を摂取すると消化酵素が減少してしまいます。
消化酵素が豊富に含まれているものを食事で摂らなければ、ひたすら消費し続けることになってしまうのです。
加熱した肉、加工食品は酵素に乏しく、こういったものばかり摂っていると酵素は減る一方です。
また、からだの解毒によっても潜在酵素は失われます。
喫煙や飲酒で摂取する物質、食品添加物、細菌やウイルス、薬物など、体内の毒をなくす際に酵素が使われることになるのです。
それから、ストレスも酵素が減少する原因になってしまいます。
人間関係が上手くいっていないなどの精神的なストレスもそうですが、寝不足や過度な運動、運動不足、不規則な食生活も酵素を消耗させます。
酵素が消耗する原因としては以上のものが挙げられますが、一言でいうと生活習慣を改善すると酵素の消耗や酵素不足を防ぐことになるのです。
いつまでも健康的で美しく、若々しくありたいという人は、酵素の無駄遣いを防ぐ生活を送りましょう。

酵素と酵母の違い

酵素と言葉が似たものとして酵母がありますが、どういった違いがあるのでしょうか。
まずもっとも基本的なことから説明しますが、酵素が物質であるのに対し、酵母は生物なのです。
この時点でまったく無関係と思う人もいるかもしれませんが、そうではありません。

酵素と酵母の関係とは

実は酵素と酵母には少なからず関係があって、酵母には酵素が含まれているのです。
したがって、食品として酵母を摂取した場合には、酵素も共に摂取していることになります。
また、酵母には豊富なビタミン、ミネラル、アミノ酸、βグルカンなどの栄養成分が含まれているため、日頃から意欲的に摂りたいものなのです。
ほかにも酵母にはいいところがあって、酵素を保護する役割を果たしてくれるのです。
酵素は熱や酸に弱いという性質がありますが、酵母、とりわけ天然酵母には食物繊維などで構成されている厚い壁と莢膜(きょうまく)があるため、酵素が受ける熱や酸の影響を軽減してくれます。
その結果として、多くの酵素が死滅せずに体内に届けられるのです。
さらに酵母は腸内で発酵を続けて消化のサポートをしてくれますし、酵素を生み出す仕事までしてくれています。
なお、酵母はさまざまな食品に含まれていますので、この記事を読んで魅力に感じた人は、毎日の食事で積極的に摂るようにしてみてはいかがでしょうか。
酵母は粉末のビール酵母、ビール、日本酒、焼酎、ワイン、醤油、味噌、酢、みりん、かつお節、塩辛、アンチョビ、キムチ、ぬか漬け、ピクルス、納豆、ヨーグルト、チーズなどに含まれています。
なお、アルコール類が中には含まれていますが、適正飲酒にしないと健康や美容によくありませんので、摂り過ぎにはくれぐれも注意してください。
また、最後になりますが、酵母にはいろいろな効果を期待することができます。
お通じをよくしたり、免疫力をアップしたり、疲労を回復したり、糖質の吸収を抑えたりといったものが挙げられますので、こうした効果を狙って摂るのもよいのではないでしょうか。

酵素と発酵の違い

酵素と発酵の違いに関してですが、もっとも基本的なこととして、酵素は物質であり、発酵は作用のことをいいます。
この時点でまったく別のものであるといえますが、発酵にはどのような特徴があるのでしょうか。

発酵とは

まず、発酵はただ腐らせることを意味しているわけではありません。
発酵により菌を繁殖させるのですが、既に述べたように腐敗させるわけではありませんし、雑菌が増えることもないのです。
発酵菌が繁殖するのですが、おもなものとしては納豆菌、酵母菌、乳酸菌、ビフィズス菌といった健康や美容によいとされている、いわゆる善玉菌が挙げられます。
そしてこの善玉菌の作用によりつくり出された食品が発酵食品というのです。
発酵食品には納豆、キムチ、ピクルス、味噌、醤油、ぬか漬け、塩辛、アンチョビ、くさや、ヨーグルト、チーズ、みりんなどさまざまなものが挙げられますが、概して健康や美容によい食品として有名です。

酵素と発酵の関係とは

発酵や発酵食品の特徴を述べましたが、酵素とは別物ではあるものの、まったくの無関係というわけではありません。
実は酵素と発酵には関係があって、発酵食品がつくられる過程で酵母や乳酸菌といったものが使われるのですが、これによって酵素が生み出されているのです。
そして生み出された酵素のはたらきによってさまざまな栄養素が生成されて、発酵食品の栄養価がアップします。
納豆をはじめ消化酵素が豊富に含まれている発酵食品もありますので、潜在酵素の浪費を防ぎ、消化酵素を節約、代謝酵素の有効利用をするためにも役立ちます。
以上のように酵素は物質、発酵は作用のこととまったく別のものでありながら、深い関係が両者にはあるのです。
発酵食品には毎日の献立に取り入れやすいものが数多くありますので、日々の栄養補給や酵素の補給のため、積極的に摂るようにしてみてはいかがでしょうか。
なお、酵素は加熱で死滅してしまう性質がありますので、発酵食品をそのまま摂るのではなく、料理に混ぜて使用する場合にはくれぐれも注意しましょう。

酵素と腸内環境の関係

腸内環境は、健康を維持するためにも重要なものです。
腸は毎日の食事から必要な栄養分を体内へ吸収しているとともに、その免疫機能によって細菌やウイルスなどといった害のあるものを体内から排除しています。
腸内環境が正常であれば便の排出もスムーズですから、便秘になることはありません。
またそれによって、人の健康も維持されているということになります。

健康と腸内環境の関係については、脳内の神経伝達物質であるセロトニンのほとんどが腸でつくられていることや、緊張すると腹痛が起こるといったことなどといった脳との関係性からも、うかがい知ることができます。
腸に何かしらのものが入ってくると免疫細胞がそれを認識し、有害なものであるのか無害であるのかを判断します。
無害なものは受け入れ、有害なものは免疫細胞が攻撃します。

実際にその役割を担っているものは善玉菌、悪玉菌、日和見菌という腸内細菌ですが、加工食品やインスタント食品といったように食生活の偏りが顕著であると、日和見菌が悪玉菌を助けてしまって腸内環境のバランスも悪くなるのです。
さらに過労やストレス、睡眠不足も腸の免疫力を下げるものであり下痢や便秘、肌荒れを起こす原因になります。
腸は第二の脳ともいわれ、24時間365日にわたって休まず身体を守っています。
そのはたらきからも、健康と腸内環境にはきわめて大きな関係性があります。

酵素は、消化酵素を多く含む食品を摂ることにより、消化酵素の不足が補われて、消化不良を防ぐことになるという点や、酵素に含まれる酵母菌が腸内環境を改善してくれるという点から腸内環境の最適化へ積極的に摂りたいものです。

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