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胃MALTリンパ腫の原因・症状・治療

公開日: : 最終更新日:2015/04/07 胃・食道の病気

胃MALTリンパ腫
胃MALT(マルト=粘膜・リンパ球の複合組織)リンパ腫とは、胃の粘膜に生じる腫瘍のことをいいます。
低悪性度で良性のまま徐々に進行するケースが多いのですが、悪性のリンパ腫に変化するケースもあります。
ただ、比較的大人しい性質であるため、リンパ腫が生じたところにとどまっていることが多いのが特徴です。
このことから、腫瘍が別の部位に転移することは非常に珍しいことなのです。
また、この胃マルトリンパ腫自体、ほかの胃の病気、たとえば胃がんなどと比較した場合、患者数は少ないのが特徴です。

胃MALTリンパ腫の原因

主要な原因とされているのはヘリコバクター・ピロリの感染です。
これはいわゆるピロリ菌のことなのですが、感染したとしても腫瘍になることはあまりありません。
ピロリ菌というと慢性胃炎などほかの胃の病気の原因にもなりますが、胃の炎症を鎮めようと多くのリンパ球が胃粘膜の下に結集することがあります。
このリンパ球ががんにおかされていると腫瘍塊(しゅようかい)となり、胃マルトリンパ腫の状態になります。
そのほかの原因として考えられているものとしては、現状において原因不明の遺伝子異常が挙げられます。
それから、間接的な原因として加齢や生活習慣の乱れもリンパ腫発生と関わりがあるといわれています。
加齢や食生活の乱れ、運動不足、ストレスの蓄積などにより免疫力がダウンすることが原因になると考えられているのです。

胃MALTリンパ腫の症状

胃マルトリンパ腫を引き起こしている場合、胃痛、胃もたれ、胸やけ、腹痛、吐血などの症状が起こる人がいます。
ただし、症状の度合いがひどいということはあまりありません。
また、症状自体自覚しないままでいる人が多いのも、胃マルトリンパ腫の特徴といえるでしょう。
無症状であることから、病院で検査を受けたときに見つかるケースが多いとされています。

胃MALTリンパ腫の検査と診断

内視鏡検査を行うことにより、胃マルトリンパ腫かどうかを調べることになるのが一般的です。
検査の結果、疑わしいと判断された場合には生検が行われる形になります。
診断はこの生検により確定されることとなるでしょう。
また、尿素呼気検査や抗体検査などを行い、ヘリコバクター・ピロリが原因であるかどうか特定する方法がとられるほか、陰性だった場合には遺伝子検査が実施されます。

胃MALTリンパ腫の治療の方法

ヘリコバクター・ピロリに関する検査が行われ、陽性の結果が出た場合には、ピロリ菌を除菌するための治療が選択されます。
除菌治療は1週間かけて行われることになり、上手くいくと胃マルトリンパ腫が治ります。
大抵の場合はピロリ菌の除菌だけで治りますが、成功しなかった場合、悪化した場合には別の治療方法が選択されます。
具体的な方法としては抗がん剤治療や放射線治療、手術を挙げることができます。
ピロリ菌の除去で治療に成功しなくても、これらの治療によって大抵は治るといわれています。
また、ピロリ菌に関する検査の結果が陰性だった場合、遺伝子検査を受けることになるでしょう。
結果が陽性だった場合、抗がん剤治療、放射線治療、手術を行うことで治す方法が選択されます。
ただ、遺伝子に問題があるケースに関しては、悪性リンパ腫に移行する可能性が低いとされていることから、経過観察だけ行い治療はしないケースもあります。
そのほか、ピロリ菌や遺伝子が原因でない場合には、放射線療法や抗がん剤治療、手術療法が行われることになります。
遺伝子異常のケースとは違い悪性リンパ腫に移行する可能性があるため、経過観察だけで良いということはありません。
ちなみに、胃マルトリンパ腫の治療を受けた結果、上手くいった場合であっても、すっかり腫瘍がなくならないケースがあります。
この場合は腫瘍が大きくなっていないかどうか、定期的に経過を観察する方法が選択されます。

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