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食道狭窄の原因・症状・治療

公開日: : 最終更新日:2015/04/07 胃・食道の病気

食道狭窄
食道狭窄(きょうさく)とは、食べ物を胃へと送り出す役割を果たす食道が一部狭くなり、口にしたものが通過しにくくなる病気のことをいいます。
なお、この食道狭窄は良性、悪性があるほか、食道がんを治したあとに発症するものといったように、3種類にわけられるのが特徴です。

食道狭窄の原因

良性、悪性など種類により食道狭窄の原因は異なります。
まずは良性の食道狭窄ですが、逆流性食道炎、腐食性食道炎、食道に形成された潰瘍、食道アカラシアが原因で引き起こされます。
なお、先天性(生まれつき)の食道狭窄もあります。
この先天性の食道狭窄に関しては、ミルクは飲めるものの、離乳食が始まるようになる頃から飲み込む際に辛そうにしていたり、食べ物を吐き出したり、唾を吐いたりするのが特徴です。
次に悪性の食道狭窄ですが、原因として主なものは食道がんが挙げられます。
そして食道がんを治したあとに引き起こされる食道狭窄ですが、抗がん剤治療、手術が原因となります。
抗がん剤治療をしたにもかかわらずがんが小さくならなかったり、炎症を起こすと狭窄が起こることがあるほか、手術後の回復過程で狭窄を招くことがあります。

食道狭窄の症状

食道狭窄は良性や悪性などに関係なく、食物通過障害が起こります。
具体的にどういうことが起こるのかといいますと、つかえ感があったり、嚥下困難の状態に陥ったりするのです。
それから、病態を問わず体重が減るのも症状の一つに含まれます。
そのほか、悪性の食道狭窄に関しては、がんが悪化すると共に症状が引き起こされます。
胸や背中の痛み、声の枯れがあるほか、出血の症状を起こしたり、肺炎にかかることがあるのです。
なお、食道がんに関しては、早期や表在がんの場合はこれといった症状があらわれません。
進行がんになってはじめて食道狭窄が起こり、嚥下困難やつかえ感などの症状が引き起こされるようになるのです。
食道狭窄は食道アカラシアが原因で起こることもありますが、この場合にもつかえ感の症状があります。
さらに嘔吐、通過障害も起こります。
なお、こうした症状は過労、ストレス、冷たい飲食物の摂取によりひどくなるのが特徴です。

食道狭窄の検査と診断

食物の通過障害、体重減少がある場合には食道狭窄を引き起こしている可能性があります。
検査は狭窄がどうして起こっているのか調べるために行いますが、方法としては複数あります。
主なものとしては食道X線検査、内視鏡検査が挙げられます。
食道X線検査ではバリウムを飲み、バリウムが流れるところの撮影を行い状態を調べます。
内視鏡検査で胃カメラを口から挿入し、狭窄部分を調べるほか、がんがあるかどうかも確かめます。
また、場合によっては組織の一部を採取することにより、生検が行われることもあるでしょう。
診断はこのようにして行われますが、がんがあった場合には深さや転移を把握するため、超音波内視鏡検査が行われるケースもあります。

食道狭窄の治療の方法

逆流性食道炎が原因の食道狭窄に関しては、薬物療法や手術が選択されます。
プロトンポンプ阻害薬を使用したり、食道の拡張術を行うことで治します。
それから、食道がんの場合は病状により内視鏡的切除術や外科的切除術が選択されることになります。
なお、切除が行えない患者に対しては、化学療法や放射線療法、または化学放射線療法が行われることになるでしょう。
そのほか、食道がんやこのがんの治療後に起こる食道狭窄に対しては、食道ステント術と呼ばれる治療方法が選択されるケースがあります。
食道の中にステント呼ばれるパイプのような形状をしているものを挿入し、口にしたものがスムーズに通過できるようにするのです。
なお、この治療方法は姑息的治療といい、一時的な効果しかありませんが、飲食物が通過するようになり、治療前とは異なり食事を正常に摂ることが可能となるため、患者のQOL向上に一役買います。

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