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心臓の心筋に異常が起こる病気の原因・症状・治療

公開日: : 最終更新日:2017/05/31 心臓・血管の病気

特発性心筋症の概略や原因について

心臓の筋肉に原因不明の障害がおこり、心臓の形状や機能に異常をきたす病気です。
肥大型心筋症、拡張型心筋症、拘束型心筋症、不整脈原性右室心筋症の4つの型に分類され、肥大型心筋症は左心室の心筋が異常に厚くなり、 左心室の拡張機能が障害される病気で、3~5割ぐらいは遺伝と考えられていますが、発症の詳しいしくみはまだわかりません。

拡張型心筋症は左心室あるいは両心室の心筋の収縮が低下して、心臓内腔が拡大します。
ウイルス感染の心筋炎や遺伝性などが考えられていますが、多くは原因不明です。
拘束型心筋症は心筋がかたくなり、心臓の拡張障害がおこる病気です。

不整脈原性右室心筋症は右心室の心筋が線維や脂肪におきかわり、薄くなって線維化をおこし、心室性不整脈をおこすようになります。

特発性心筋症の症状について

肥大型心筋症は血流障害がなければほとんど無症状ですが、血流障害があると動悸、めまい、胸痛、呼吸困難、失神などがあらわれます。
拡張型心筋症は疲労感、動悸、むくみ、胸痛、呼吸困難、肝臓の腫れなどがあらわれます。

特発性心筋症の治療法について

肥大型心筋症では症状の軽減と不整脈の予防を治療の主目的とします。
重症例では外科手術やペースメーカーの埋め込みをおこなうこともあります。

拡張型心筋症では根本的な治療法はありませんが、β遮断薬や抗凝固薬などを投与します。
重症例では外科手術や心臓移植などが必要になる場合もあります。

無症候性心筋虚血の概略や原因について

検査で冠動脈に狭窄や閉塞があり、心筋虚血が診断されるものの胸痛などの症状がみられないもので、3つに分けられます。

①狭心症や心筋梗塞などの持病も症状もないが、検査では心筋虚血がみられる。
②心筋梗塞の既往があり、心筋梗塞発症後に無症状でおこる心筋虚血。
③明らかな不安定狭心症や冠攣縮性狭心症にともなう無症状の心筋虚血。

原因は冠動脈の動脈硬化などで狭くなるか詰まることで、ほかには、冠動脈の攣縮、心筋肥大、頻脈、重度の貧血などがあります。

無症候性心筋虚血の症状について

症状が発生しないまま病状が進行するため発見がむずかしく、運動の後で心臓の痛みを感じた場合、無症候性心筋虚血を疑う必要があります。

糖尿病がある人は動脈硬化が進行しやすく、合併症に神経障害もあることから痛みを感じにくくなります。

無症候性心筋虚血の治療法について

狭心症の治療と同様に生活習慣の改善、薬物療法、カテーテル治療、外科治療などがあります。

薬物療法として、カルシウム拮抗薬、β遮断薬、抗血小板薬などが用いられます。
明らかな狭窄や閉塞があればカテーテルによる冠動脈形成術をおこないます。

心筋炎の概略や原因について

心臓の筋肉に炎症がおこり、心筋細胞がおかされ、心臓の収縮機能を低下させる病気です。
多くの症例は急性で発症(急性心筋炎)しますが、まれに慢性(慢性心筋炎)のことがあります。

ウイルスや細菌などの感染が原因になる感染性心筋炎と、膠原病などの全身性疾患にともなっておこる非感染性心筋炎があり、ほかに薬物、放射線、原因不明のものなどがあります。

心筋炎の症状について

発熱、鼻水、咳、筋肉痛、下痢、全身倦怠感、腹痛などの症状があらわれ、悪化すれば、動悸、息切れ、胸部不快感、胸痛、むくみ、呼吸困難、不整脈、心不全などがあらわれます。
心停止をおこして突然死の原因になる場合もあります。

心筋炎の治療法について

入院治療が原則となり、安静にして症状に応じた薬剤の使用やカテーテル治療などをおこなうことがあります。
不整脈や心不全を合併しないように経過観察をおこなっていきます。

心筋梗塞の概略や原因について

  心筋梗塞を詳細に:原因,症状,検査,治療など

狭心症の概略や原因について

  狭心症を詳細に:原因,症状,検査,治療など

心肥大の概略や原因について

心肥大は心臓の筋肉(心筋)が厚くなることで、病気で生じた心臓の状態をさしており、病名ではありません。
心臓の内腔の容積が増えて心臓が大きくなるのは、心拡大と呼ばれ区別されています。
心臓の筋肉細胞1個1個が大きくなるため、心臓の縮む力が低下して心臓の働きが悪くなります。
不整脈がおこりやすくなり、突然死の原因になることがあります。
原因は高血圧症、肥大型心筋症、大動脈弁あるいは肺動脈弁狭窄症などでおこります。

心肥大の症状について

動作時の息切れ、動悸、全身倦怠感、疲れやすい、顔や足のむくみなどがあらわれます。
さらに、めまい、胸痛、胸部圧迫感、呼吸困難、失神、心不全、不整脈などもみられます。

心肥大の治療法について

原因となっている疾患の治療が中心で、心肥大そのものに対する効果的な治療はありません。
原因でもっとも多い高血圧症では、血圧を下げる薬物療法をおこないます。
心肥大が進行して心不全になった場合は、心不全の治療をしなければなりません。

たこつぼ型心筋症の概略や原因について

急性心筋梗塞に似た胸痛発作や呼吸困難と心電図ST上昇があらわれます。
左心室心尖部が風船状に拡張し、左心室基部が過収縮をおこし、その結果、左心室がたこつぼのような形態をみせるために、たこつぼ型心筋症と名付けられました。
詳しいことは不明ですが、ストレスや冠動脈のけいれんなどの関連性が考えられています。
比較的に高齢者の女性に多くみられます。
大地震のときなどに多くの症例がみられますので、精神的・身体的ストレスがきっかけになっている可能性が高いようです。

たこつぼ型心筋症の症状について

胸痛、呼吸困難があらわれますが、症状がみられないこともあります。
冠動脈に有意狭窄をもたずに左心室収縮不全をきたすことが特徴です。

たこつぼ型心筋症の治療法について

何らかの負担疾患があれば治療をおこない、精神的ストレスなどを管理していきます。
状態によっては薬物療法などをおこなって、慎重に経過観察をおこなっていきます。

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