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心不全を詳細に:原因,症状,検査,治療,予防など

公開日: : 最終更新日:2017/06/05 心臓・血管の病気

心不全とは

心臓は、体中に血液を送り出すポンプの役割を担っています。
心不全(しんふぜん)とは、心臓の機能が低下し、全身に十分な血液をまわすことができなくなった状態のことをさします。

全身に必要な量の血液を供給することができず、別の臓器の異常を招いたり、心臓自体が正常に機能しなくなったりします。

たとえば、心臓が大きくなる、肺がうっ血して息切れを起こしたり呼吸困難を招いたりする、腎臓の血流減少で尿量が減少し、全身に水分がたまって体重増加を招く、胃腸粘膜や肝臓にむくみが生じ、食欲不振を招く、すね、足の甲にむくみが生じる、細い血管に血液が届かずに手足の先が冷たく、皮膚の色が悪くなるといった変化が起こります。

心不全は年齢の高まりに伴って多くなり、とくに60歳を過ぎると激増します。

このぐらいの年齢は体力の衰えを痛感する時期でもあり、少し動いただけで息切れを起こしても、実は心不全になっているのに歳のせいと片付けてしまうことが少なくありません。

しかし、心不全は重大な病気であり、あてはまる症状がある場合はすぐに医療機関で受診することが大切です。

アメリカで心不全の人は約500万人存在し、毎年新たに心不全と診断される人は55万人、毎年約30万人が心不全によって死亡しています。

日本人はアメリカ人に比べると心臓の病気は多くないものの、食生活の欧米化によって将来的にはこの数に近づく確率が高いと予想されています。

右心不全・左心不全・両心不全

心臓には左心房(さしんぼう)、左心室(さしんしつ)、右心房(うしんぼう)、右心室(うしんしつ)の4部屋にわかれています。

このうち、左側の部屋の機能が低下したものを左心不全、右側の部屋の機能が低下したものを右心不全といいます。

左心不全では血液を脳、肝臓、腎臓などの重要な臓器や筋肉などに送り出す力が低下し、右心不全では血液を受け取り肺へと送り出す力が低下します。

これまでは左心不全の割合が高かったものの、いまでは右心不全も増加しています。

どちらの部屋が心不全になるのかによって、出現する症状は異なります。
なお、左右の両方の機能が低下する両心不全が引き起こされることもあります。

急性心不全・慢性心不全

心不全には、急性心不全と慢性心不全というわけかたもあります。

心臓の血管が詰まって血流が遮断され、心臓の筋肉が壊死してしまう心筋梗塞(しんきんこうそく)や、突然に引き起こされた不整脈(ふせいみゃく)などにより、急激に心臓のポンプ機能が低下し、短期間のうちに悪化するのが急性心不全です。

これに対し、心筋症(しんきんしょう)、弁膜症(べんまくしょう)、高血圧(こうけつあつ)などにより、長年にわたって心不全の症状があるものを慢性心不全といいます。

また、慢性心不全が急に悪化したもののことは、慢性心不全の急性増悪(きゅうせいぞうあく)とよびます。

心不全の原因

心臓の異常

心不全は心筋が損傷を負ったり、心臓を必要以上に働かせる病気によって引き起こされます。

はじめは心臓はさまざまな負荷に対抗して懸命に血液を供給しようとしますが、時間の経過と共に弱まり、体に必要な量の血液を送ることができなくなってしまいます。
心不全の主な原因には心臓の異常があり、狭心症(きょうしんしょう)や心筋梗塞といった虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)、ほかには心筋症、心筋炎(しんきんえん)、弁膜症、不整脈、先天性心疾患(せんてんせいしんしっかん)として心臓奇形(しんぞうきけい)などがあります。

このなかで一番原因として多いのは虚血性心疾患で、この病気で心不全を伴うリスクは非常に高いため、気をつけなければいけません。

心臓以外の原因

心臓の異常とは別の原因として、甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)、貧血(ひんけつ)、腎臓病(じんぞうびょう)、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)などのウイルス感染症、コカインなどの違法薬物の中毒、アルコールの摂り過ぎなどがあります。

また、心不全になった人の多くは高血圧を伴っており、アメリカでは心不全になった人の約30%が糖尿病にもかかっているといわれています。

別の病気による心不全では、心臓だけではなく上記のような原因にも一緒に対処しなければなりません。

心不全の症状

浮腫(ふしゅ)

浮腫はむくみのことをさします。
心不全で腎臓の血流が減少し、尿量が減少すると、全身に水がたまります。

とくに足の甲やすねのあたりに起こり、心不全の悪化と連動して体の中心部に近いほうへと症状が拡大していきます。

むくんでいるすねの前面を強く指で圧迫したあとは、へこんで指のあとが残ります。

動悸(どうき)

心臓の筋肉が弱り、血液を送り出すポンプの働きが悪くなると、1回の心臓の動きで送り出すことのできる血液量が減ります。

そのため、心臓は動く回数を増やして血液を送り出すペースを上げ、循環する血液量を確保しようとします。

その結果、脈が速くなって胸がどきどきする症状が出現します。

息切れ

血液がうまくまわらなくなると肺や肺のまわりに水が貯留し、酸欠状態を招きます。
それを補うために呼吸の回数が多くなり、息切れの症状が起こります。

心不全が悪化すると、歯を磨いたり、着替えをしたり、トイレまで歩いたりしたあとなど、普通では考えられないようなちょっとした体の動きでも息切れを自覚するようになり、さらに悪化すると横になってじっとしていても息苦しさを感じるようになります。

呼吸困難

夜眠っているときに呼吸困難を起こすことがあり、この症状のことを発作性夜間呼吸困難(ほっさせいやかんこきゅうこんなん)とよびます。

呼吸は起坐呼吸(きざこきゅう)といって、イスに座るなど上半身を起こしてすると楽になります。
心不全でのこのような呼吸困難は、喘息(ぜんそく)と間違われることがあります。

疲労感・脱力感

心不全では、ポンプ機能の低下によって心臓から送り出される血液量が減少します。
そしてそのことによって筋力が落ち、疲労を感じやすくなります。

心拡大(しんかくだい)

心不全では心臓が大きくなる体の変化が起こります。
心臓のポンプ機能が低下すると、心臓が送り出す血液量が減少します。

すると心臓は十分な血液量を供給するために、ポンプ内の血液を増加させて、送り出す血液量を維持しようとするのですが、その結果として心臓の拡大が起こります。

食欲不振

心不全になると、胃腸の粘膜や肝臓にむくみが生じ、食欲がなくなる症状が出現します。

体重増加

心不全になると腎臓の血流が減少して尿量が少なくなり、全身に水分がたまるようになります。
その結果、急に体重が増量することがあります。

とくに食事量に大きな変化がないにもかかわらず、1日で2kg以上もの体重増加があると、心不全が悪化している疑いがあります。

咳(せき)・痰(たん)

肺に血液がたまることにより、咳や痰の症状が出現することがあります。
単なる風邪と思い込んでしまいがちですが、長引く場合には要注意です。

とくに夜間や体を横にしたときに強く症状が出るときには、心不全によるものという疑いが濃くなります。

頻尿(ひんにょう)

頻尿というのは、尿を出す回数が異常に多くなる症状のことをいいます。
心不全の場合は、とくに夜間にトイレへ行く回数が多くなります。

これはベッドや布団などで横になることにより、心臓から腎臓へと供給される血液量が急増し、多量の尿が産生されるために起こるものといわれています。

手足の冷感・チアノーゼ

心臓のポンプ機能が低下すると、末梢へと血液が届きにくくなります。
これにより、手足の先が冷たく、皮膚が青みがかってくる症状が引き起こされます。

心不全の検査・診断

問診・聴診

いつから、どのような症状が起こっているのか、これまでに何の病気にかかったかなどの質問により、診断の参考にされます。

また、聴診を行なうことにより、心音に異常がないか、肺に液体がたまっていないかを調べるほか、足を指で圧迫することによってむくみの症状が出ていないか、首の静脈が膨れていないかを確かめます。

問診や聴診により、心不全の可能性ありと判断された場合には、以下のような検査が医療機関では行なわれています。

心電図検査

ベッドに横になった状態で体に電極を貼り付け、心電図の波形を見ます。
不整脈、、狭心症、心筋梗塞の有無などを確認することが可能です。

胸部レントゲン検査

心臓と肺をレントゲン撮影します。
胸部レントゲン検査では、心臓が大きくなっているか、肺に水がたまっているかどうか、息切れを引き起こしている肺の病気があるか調べることが可能です。

血中BNP検査

血液検査によって、採血をして心臓が分泌する循環調節ホルモンのBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)を調べます。
BNPは心不全の悪化に伴い数値が高まり、治療によって低くなることがわかっています。

そのため、心不全かどうかを調べるだけでなく、どの程度悪くなっているのかや、治療がうまくいっているのかを評価するのに役立ちます。

心電図やレントゲン、血液検査で心不全の疑いが濃厚と判断された場合には、さらにくわしく調べるための検査が行なわれることになります。

心臓超音波検査(心エコー)

高周波数の超音波を心臓に発信し、返ってくるエコー(反射波)を受信し、心臓の動きを動画でとらえる方法です。
心不全の診断には一番有用な検査であり、心臓の動きだけでなく大きさ、形態、便の機能を調べることができます。

ホルター心電図検査

通常24時間、携帯式の小型の心電計を使用し、日常生活における心臓の動きを連続記録する方法です。

ホルター心電図検査では胸に5ヶ所ほど電極を装着し、小さな箱型の記録装置を首からぶら下げるか、胸ポケットに入れて、入浴や水泳以外は普段と同じく過ごします。

心臓核医学検査

特殊な薬を静脈注射し、体内の状態をカメラを使用して画像化する検査で、心筋の代謝などをくわしく調べる方法です。

カメラで撮ると、正常な心筋は薬を吸収して明るくなるのに対し、損傷があるか血液の供給が不十分な心筋は、薬が吸収されないため明るくなりません。

心臓カテーテル検査

細く柔軟なカテーテルという管を、脚の付け根、腕、首から心臓のなかに挿入し、心臓内部の各部屋の圧力や血液の流れ具合を調べる方法です。

心臓のなかから直接、心筋や血液のサンプルを採取する場合もあります。

心臓カテーテルで検査では心臓の働き、病気の種類、重症度をくわしく探ることが可能です。

冠動脈造影検査

この検査は普通、心臓カテーテル検査と一緒に行なわれます。
冠動脈入り口までカテーテルを進め、カテーテルを通して造影剤を注入、冠動脈に血流が不足していないかを確かめます。

MRI検査

あらゆる角度から心臓の断面を撮影することが可能な、磁気の力を利用した検査方法です。
心臓の形を確認するだけでなく、心臓の動きかた、大きさ、心臓が送り出す血液量を把握することが可能です。

心不全の治療

薬物療法

心不全で塩分制限を行なうことでむくみが改善しない人に対しては、余分な水分や塩分の排泄を促進する利尿薬が、不整脈が付随する慢性心不全などに対しては、心臓の収縮力を高めてポンプ機能を強め、脈をゆっくりにし、血液の循環をよくして呼吸を楽に、むくみが改善される強心薬が、重症の心室性不整脈とそれが原因で心停止を起こしたことがある人に対しては、不整脈が引き起こされるのを抑えるために抗不整脈薬が使用されています。

また、心拍数の減少や血圧低下により、心臓の負荷を減少させるベータ遮断薬も使われており、この薬では日本の心不全患者の死亡率を低下させることがわかっています。

そのほか、血圧を低下させて心臓に対する負荷を減少させるほか、心筋を保護する働きによって心不全悪化を防ぐアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)も心不全治療の薬のひとつです。

心臓再同期療法(CRT:Cardiac Resynchronization Therapy)

金属製のケース内に電気回路と電池が入っている医療機器本体と、リードという導線が、手術によって体のなかに埋め込まれます

この機器により、心臓へと微弱な電気刺激を加えて収縮を促進し、心臓のポンプ機能を改善させて血液や酸素が送り出されるようにします。

植込み型除細動器治療(ICD:Implantable Cardioverter Defibrillator)

金属製のケース内に電気回路と電池が入っている医療機器本体と、本体と心臓を結ぶ電気コードが手術によって体のなかに埋め込まれます。

体内に装置が埋め込まれると、常に心臓の電気的活動をモニターし、生命をおびやかすような速い心臓の拍動を察知し、電気ショックを与えて心臓の機能を正常に戻し、突然死してしまうのを食い止めます。

両室ペーシング機能付き植込み型除細動器治療(CRT-D)

CRTとICDの両方の機能が搭載されている医療機器を使用する治療です。

左右の心室の収縮タイミングがバラバラで、うまく血液を送り出すことのできない心室同期障害(しんしつどうきしょうがい)だけでなく、心室頻脈(しんしつひんみゃく)や心室細動(しんしつさいどう)といった致死的な不整脈が発生し、突然死してしまう恐れのある人に対して選択されることがあります。

埋め込みかたはCRTと一緒ですが、徐細動専用のリード線が埋め込まれる形になります。

なお、心臓の拍動に異常を起こす心室細動や心房細動を抑制し、正常な調律に整える治療法のことを徐細動といいます。

弁置換術

心臓弁膜症に対して行なわれている手術療法です。
正常に機能しなくなった心臓の弁を、牛や豚など動物の組織でできている生体弁またはカーボンやチタンなど人工素材でできている機械弁と置き換える方法です。

生体弁は血栓が形成されにくく感染症に強いものの、耐久性に限界があり、およそ15年で再びこの治療を受けなければいけません。

一方の機械弁は耐久性に優れており生涯もってくれますが、血栓を防ぐための薬の服用は継続しなければならず、定期的な検査を受ける必要もあります。

冠動脈バイパス術

虚血性心疾患に対して行なわれている手術療法です。

患者自身の健康な血管の一部を採取し、その血管を冠動脈の閉塞しているところに繋ぐことで、血液が閉塞動脈をうかいし、心臓に流れる新たな通り道=バイパスを作ります。

胸、胃、手の動脈や足の動脈などの選択肢があり、個々に特性が違うため、患者の病状に応じて選択されることになります。

補助人工心臓(VAD:ventricular assist device)

重症心不全患者の心臓のポンプの働きを補助する人工臓器のことを、補助人工心臓といいます。

ポンプの役目を果たす血液ポンプを体内に装着する体内設置型、体外に設置する体外設置型があり、左心室か右心室の一方を補助する補助人工心臓や、両方の補助を行なう補助人工心臓もあり、病状に応じて適切なものが設置されることになります。

補助人工心臓を設置することにより、心不全の心臓を休ませつつ、機能を回復させる効果が期待できます。
また、回復が見込めないケースでは、心臓移植を行なうまでの繋ぎとして設置されることもあります。

心臓移植

重症心不全の治療としては最終手段にあたる手術療法が心臓移植です。

脳死の患者から提供された心臓を心不全の心臓と置き換える方法で、手術を受けた人の1年生存率は80%、5年生存率は70%以上であり、手術していない人の重症心不全患者の1年生存率は50%以下とされています。

移植手術を受けた人の70%以上は社会復帰できており、効果の高い治療法ではあるものの、日本では提供者の不足や移植を行なえる施設が限られているなどの問題があります。

また、日本で心臓の移植手術を受けるには、日本臓器移植ネットワークへの登録が必要です。

心臓リハビリテーション

運動療法、生活指導、カウンセリングなどを一定期間にわたって続けます。

心不全の人が心臓リハビリテーションに取り組むことで、運動能力が高まり息切れなどが軽減されて楽に動けるようになる、不安やうつ状態に悩まされなくなって精神面の自信を取り戻し気持ちよく過ごせる、動脈硬化の原因になる肥満、脂質異常症、高血圧、糖尿病といったリスク因子が改善する、血管が自分でひろがる機能や自律神経の働きが改善し、血中BNPの数値が下がる、心不全が悪化することによる再入院や命を落としてしまうリスクが減るという効果を期待することができます。

心不全になった人が普段の暮らしで気をつけること

タバコを吸わない

タバコを吸うことにより、血管が収縮し、血圧が高まり、脈が速まるなど、心臓にとってはよいことはまったくありません。
吸っている本人だけでなく、副流煙を吸った場合も同様です。

心臓病だけでなく、悪性腫瘍(あくせいしゅよう)、動脈硬化など、ほとんどの病気でリスクを高める原因になります。

禁煙し、家族など身近に喫煙者がいる場合には、やめてもらうか受動喫煙しない場所で吸ってもらいましょう。
また、自力での禁煙が困難な人は、禁煙外来に行くことをおすすめします。

お酒を飲まない

日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインでは、心不全がなく高血圧の状態では、いっさいの飲酒が駄目なわけではなく、節酒で問題ないとされています。

ただ、心不全の状態になった人に関しては、飲酒をやめるのは必須です。

睡眠・休養をしっかりとる

不規則な生活や寝不足は、心臓に対して多大な負担をかけることになります。
毎日、十分に睡眠や休養の時間を確保することにより、心不全の症状が軽減されることがあります。

塩分・水分・カロリーを制限する

塩分によって体内に水分がたまりやすくなるほか、動脈硬化を助長します。
心臓の働きが悪くなっている人はとくに、体内に水分がたまりやすいため、心臓への負担を少なくするため、塩分や水分の制限を行ないます。

また、高血圧や糖尿病が併存している人や、太っていることで心臓への負担が大きくなっている人は、カロリーの制限も行なわなければいけません。

何の摂取をどれぐらい制限するかは、心不全の状態によって異なります。
食事制限は医師や栄養士に指導されたとおりに継続していく必要があります。

適度な運動を行なう

安定期では、部屋のなかを歩く、軽くストレッチを行なうなどのほどよい運動が、普段の暮らしのなかでの症状を改善し、体の機能を保つためにも効果的です。

また、必要以上の安静は逆に調子を崩すことも知られています。

なお、急に病状が悪化した場合など、運動を行なってはいけないこともあるため、運動は医師の指導のもと行なうことが大切です。

正しい服薬を続ける

患者の状態に応じて、さまざまな種類の薬を使用することになります。

渡された薬は、医師や薬剤師に説明されたとおりに使用しましょう。
体調がよくなってきたからといって、勝手に服薬を中止してはいけません。

病状が悪くなる主要な原因のひとつは、患者が勝手に薬の使用をやめてしまったり、服用のしかたを変えてしまったりしたことです。

お風呂の入りかたに注意する

浴槽にためたお湯の温度が高すぎたり、深く湯船に浸かりすぎたりすると、心臓には大きな負担がかかってしまいます。

40~41度のぬるま湯、つかるのは鎖骨の下あたりまでにし、10分以内に出ましょう。
また、温かい部屋から寒い浴室へ入るような急な温度変化は、血圧が急上昇してしまいます。

そのため、脱衣所や浴室は暖かくしたうえでお風呂に入ることをおすすめします。
ほかには、前傾姿勢では心臓を圧迫してしまうため、髪を洗うときにはシャワーを使用しましょう。

排泄にも注意する

排尿や排便の量や頻度に変化がないか、日々のチェックを怠らないようにしましょう。

排尿量や回数の減少、下痢や便秘などの異常が起こった場合には、医師に相談することをおすすめします。
また、便秘でいきむことにより、血圧が急上昇して心臓に大きな負担がかかるため、十分に気をつけなければいけません。

さらに、寒い時期は暖かい部屋から寒いトイレに入ると、血圧の高まりや心臓に負担がかかる原因になるため、暖房や着る服などによってうまく温度差をなくしましょう。

体重を測定する

心不全では心臓の機能の低下により、体に水がたまりやすくなります。
そのため、急な体重増加が起こることに繋がり、1日で2kg以上の増量が起こったような場合、病状が悪化している疑いがあります。

1日でなくても、2~3日でこの程度の体重増加が起こった場合には、ほうっておくことなく医師に相談しましょう。
また、この異変にすぐに気づくため、毎日同じ時間に体重を測定するのが重要です。

心不全の予防

基礎疾患の治療

基礎疾患というのは持病のことで、心不全の代表的な基礎疾患としては心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患、高血圧、糖尿病があります。

こういった病気を早期のうちに治療することは、心不全を未然に防ぐためには非常に効果的です。

生活習慣を見直す

心不全の原因となる病気には、生活習慣の影響を強く受けるものが多いです。

塩分、動物性脂肪、コレステロールを摂り過ぎない、運動習慣やカロリーの管理で肥満の予防改善をする、禁煙をするといった具合に、生活習慣を改善することは心不全の原因となり得る病気や、心不全を防ぐことに繋がります。

とくに食事は家族と同じものを摂っている人が多いでしょうが、生活習慣の改善によって自分だけでなく家族も健康的な生活を送るようになり、一緒に暮らしている人たち心不全の予防にも効果的です。

また、毎日体重を測って記録することは、肥満対策のモチベーションになるだけでなく、心不全による急激な体重増加にいち早く気づくために役立ちます。

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