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心臓神経症の特徴や症状、治療・予防などについて

公開日: : 精神・心の病

心臓神経症の原因・症状

心臓神経症は呼吸困難やめまい、息切れ、動悸など明確な症状があるのに、心臓には何の問題も見あたらないという状態のことを言います。
症状自体は心臓病によく見られるものですが、心臓神経症は心の病気ととらえるべきだと考えられています。
心臓神経症は、神経質な人、親しい人を心臓病でなくして強い恐怖感をもっている人、自由な時間が増えて自分の体の状態が気になるようになった女性などによく見られます。

心臓神経症でもっとも多く見られるのが胸痛で、痛みは狭心症の症状にそっくりです。
ですが、くわしく調べると異なる点が多くあることが明らかになります。

心臓神経症であらわれる痛みは左胸の狭い範囲でしか見られず、痛み方もズキズキという感じです。
また、手で押すと痛みが強くなることもわかっており、それも心臓病とは異なる点だと言えます。

心臓神経症によって生じる痛みは、活発に動いているときや興奮時にはあまり見られません。
ひとりで静かに過ごしているときに、症状があらわれることが多いとされています。
場合によっては、1日中痛みが継続することもあります。

心臓神経症の原因とされているのが、心臓病への強すぎる不安、過労、ストレスなどです。
不安や疲労、ストレスといったことは、心臓の機能と関係の深い交感神経に影響を及ぼします。
交感神経が刺激されることで心拍数が増加して、強い動悸を感じるようになります。

こういったことがつづけて起きると、自分は心臓病を患っているのではないかと心配になります。
その感情が少しずつ高まると、胸痛やめまい、呼吸困難などの症状が引き起こされるようになってしまうのです。

心臓神経症は些細なできごとがきっかけとなって、発症することもあります。
たとえば、心電図検査をしたときに治療しなくても問題のないような不整脈などを医師に指摘されたとします。
それがきっかけとなって心臓病への不安が生まれて、心臓神経症が発症してしまう場合があるのです。

心臓神経症の治療・予防方法

心臓神経症は症状こそ心臓病に似ているものの、実際は心の病気と言えます。
治療にあたっては、どのような仕組みでさまざまな症状が引き起こされるのか、何が原因として考えられるのかを医師が説明することが求められます。
心臓神経症はいくつかのタイプに分類でき、治療をする際にはそれぞれのタイプに合わせた方法が選ばれます。

不安緊張型は、過去の経験などから心臓病への強い不安や恐怖感をもっているタイプです。
このタイプにはめまいや息切れ、動悸などが顕著に見られるので、抗不安薬を用いて不安感を抑えていきます。

抑うつ型は、体調などになんらかの不安を感じていて、倦怠感や意欲の低下などが見られます。
なにかの病気が原因で心臓に問題が生じているのではという不安を抱えていることが多いので、まずは不安を抑制するために抑うつ薬が用いられます。
ほかにも、神経症やヒステリーが見られることもあるので、症状に合った治療をしていきます。

薬を服用しても、症状が治まらず継続してしまう場合があります。
そういった場合は心療内科や精神神経科とも連携して、治療を進めていくことになります。

薬物療法だけでなく、認知療法を同時に行うこともあります。
患者本人が病状の日誌を書くようにして、なんらかの症状があらわれる前後の心理過程を分析していきます。
発症のきっかけとなる行動や考え方に気づくことができれば、改善しやすくなります。

心臓神経症は、その人の性格や生活環境、とりまく人間関係などの影響を受けて発症すると言われています。
生活を送るなかで生まれた葛藤や欲求不満などが体に影響を及ぼし、その結果病気が発症すると言えるのです。

そのため、心臓神経症を予防するためには、ストレスへの対策を講じることが大切となります。
ストレスをためないようにする工夫、ストレス解消のための工夫を講じて、ストレスに強い精神や肉体を保つようにしましょう。
また、睡眠の充実や適度な運動、打ち込める趣味、十分な休息は、ストレスを撃退するうえで欠かせない要素です。
それらをうまく取り入れて、充実した生活を送ることが心臓神経症の予防のために大切となるでしょう。

心臓神経症の検査・診断方法

心臓神経症の診断では、まずは心臓になんらかの疾患や異常が見られないかを調べるところからはじまります。
心臓神経症は心の病気なので、特定するためには本当に心臓に異常がないかを確かめる必要があるからです。
心電図や胸部X線、医師による問診など、さまざまな検査が実施されます。

心電図は、心臓が拍動律動的に動く際の心筋と呼ばれる心臓の筋肉の微量電気をとらえるためのものです。
胸部と両手両足の6カ所で計測して、その数値を記録します。
心電図を見ればさまざまな心疾患や不整脈、心室の肥大、心房負荷などがわかります。
心電図を確認して問題がないようなら、心臓神経症の可能性が高まります。

負荷心電図検査では上下歩行や歩行負荷、自転車こぎによる負荷を調べます。
問題がなければ、虚血性心疾患の可能性は取り除いていいでしょう。

ホルター心電図検査は24時間あるいはそれ以上の時間、心電図を継続的に記録するものです。
虚血性心疾患や不整脈の診断によく用いられます。

心臓の拡大や肺に問題がないかは、胸部エックス線検査で調べることができます。
それから、血圧・脈拍などの循環状態にトラブルが見あたらないか、超音波検査によって検査します。
場合によっては、心臓カテーテル検査のような専門性の高い検査を行うこともあるでしょう。

筋肉や神経、胃、食道、肺などで生じた問題、もしくは頸椎症の影響で症状があらわれている可能性もあります。
そのため、内科一般での診察も行われます。

医師による問診では、問題となる症状や体調、病歴などくわしく聞くことになります。
心臓神経症はパニック障害と似た症状が見られることもあるので、その区別も行われます。
一般的には、心臓病への不安が根底にあるかどうかが判断基準のひとつとなります。

さまざまな検査を経て、すべての可能性が否定されると心臓神経症と診断されることになります。
不快な症状を改善させるには、まずは原因や病名をはっきりさせることが大切です。

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