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離人神経症の特徴や症状、治療・予防などについて

公開日: : 最終更新日:2016/05/10 精神・心の病


離人神経症はあまり一般には知られていませんが、精神障害のひとつに数えられる障害です。
WHOの診断名は離人・現実感喪失と言い、自分が自身の肉体から一体性を喪失しているような感覚になるといった症状があらわれます。

その症状は人によって差があり、現実感がないといった感覚に陥る人もいれば、自身の肉体から自分が離れて自分を見つめているような体験をした人までさまざまです。
発症者には10代後半~20代が多いとされ、40歳以上の発症者はほとんどいません。
男女差はほとんどありませんが、日本では女性のほうがやや多いと言われています。

離人神経症は、交通事故や戦闘などによる精神的なショックやストレスによって発症すると言われています。
また、身体疾患や過労、睡眠不足など精神的な要素以外の原因によって引き起こされる場合もあります。
すぐに治ることもあれば、何度も繰り返す場合、何年にもわたって症状がつづく場合など、その経過は人によって異なります。

離人神経症に見られる症状そのものは、健康体の人でもときには体験することではあります。
ですが、ずっとつづいて正常な日常生活が送れなくなってしまった場合、症状に対する苦痛が激しい場合などは、早急に治療することが望ましいでしょう。

また、症状が急にあらわれることで混乱状態となってしまうことがあるので、離人神経症に対する正しい知識をもっておくことも必要です。
どんな障害でどういった症状があらわれるのかを把握しておくだけでも、いざ症状があらわれたときにパニックに陥りにくくなるとされているからです。

離人神経症とほかの精神的障害が関わりあっていることも多々あるので、専門医に相談して治療をはじめることが大切です。
この症状は常にあらわれているという人は少なく、出る時期もあれば出ない時期もあるという人がほとんどです。
安定した日常生活を送るためには、症状が一時的におさまったからといって安心せずに、早めに医師に相談する必要があります。

医師による診断では、薬物やアルコールの中毒性による障害、てんかん、身体的疾患などによるものかどうか、判別されます。
さらに、別の精神障害が同時に起こっていないかも確かめられます。
そして、まわりの景色が作り物のように感じないか、自分の肉体が自分のものではないように感じるかといったことを聞きます。

離人神経症は自分が自分ではなくなる感覚という曖昧なもので、具体的にどんな風に感じるかは人によって違います。
なんとなく自分の肉体が自分のものでないと感じるといったものから、とりまく環境が無機質でまるでマネキンに囲まれているようだと表現する人もいます。
医師による診断では、さまざまな質問を重ねていき、その人がどんな症状をもっているのか明らかにしていきます。
離人神経症には特別な検査などはないので、専門医の判断に任されることになります。

治療は長期間かかることもあります。
しかし、医師とのカウンセリングのなかで現実を実感できたエピソードなどを思い出すことで、症状が軽減することもあります。
自分に今何が起きているのかを明確にするだけでも、精神的に落ち着けたという人は多いので、まずは医師に相談することが大切です。

離人神経症は認知機能の障害と関係があると考えられていますが、発症の理由やはっきりとした原因などは残念ながらわかっていません。
そのため、はっきりこれと言えるような明確な予防方法も確立されていないのが現状です。

そのなかで自分で気をつけることができるものとしては、ストレスや疲れをためないということです。
ゆとりをもった生活を送ってストレスを感じにくくすることで、症状の発生を抑えられる可能性はあります。
また、先天的な脳神経疾患が要因の場合は、できるだけ早く治療をしておくことで離人神経症の予防に結びつくこともあります。
ほかの精神障害がきっかけで離人神経症となることもあるので、基本的には精神障害になりづらい環境をつくることが大切となります。

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