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行為障害の特徴や症状、治療・予防などについて

公開日: : 精神・心の病


他人の権利を侵害し社会的なルールを逸脱するような、攻撃的な非行行為を繰り返し行うことを行為障害と言います。
行為障害が起きるのは小児期後期あるいは、青年期がほとんどだと言われています。
女児に比べると、男児が発症する割合が非常に大きいとされています。

行為障害の原因は、遺伝と環境両方が考えられます。
行為障害を発症する青少年の親はなんらかの反社会的行動をしていることが多いとされています。
また、反社会的人格障害や統合失調症、気分障害、ADHDなどと診断されている場合も多いようです。
両親の離婚や不仲、子供への虐待などによって行為障害が引き起こされることもあります。
ただし、環境になんらかの問題がなくても、子供が行為障害を発症するケースはあるので、環境だけのせいとは言えないのが現状です。

行為障害が発症した小児は罪悪感の欠落が見られることが多く、人付き合いも不得意であることが多いとされています。
他者の幸せに関心を示すことはなく、相手からされることは脅しととらえるので、攻撃的に対応します。
動物を虐待、けんかを繰り返す、ものを盗む、ものを破壊するといった行動も見られます。

規則に対しても無頓着で、無断欠席や家出などを何度も起こします。
薬物に依存することもあり、学校でもトラブルを起こすことが多いので、周囲の大人は気をつけなければいけません。
いろいろなトラブルを引き起こすことから、社会的に孤立してしまうこともしばしばあります。

行為障害を発症した小児の半数ほどは、大人になるにつれて行動を改めます。
発症のタイミングが早ければ早いほど、一般的には問題行動も長引くと言われています。

大人になっても行為障害が改善されないと、法的な問題に発展したり、反社会的な行動を繰り返すようになります。
そのため、反社会的パーソナリティ障害などと、診断されることも多々あります。
人によっては、不安障害や気分障害、あるいはそのほかの障害を発症することもあります。

行為障害の診断をする際には、医師は小児の行動をしっかり把握したうえで行うことになります。
行為障害の診断基準となるのが、症状や行動が学校などでの人間関係に致命的な悪影響を及ぼすほど深刻かどうかという点です。
そして、問題行動が一時的なものではなく継続しているかどうかも診断をする際の基準となります。

診断の際には、小児をとりまく社会的環境についても考慮します。
政情が不安定な場所など、過度なストレスを感じるような環境に慣れようと行った違法行為は行為障害とは言えないからです。

行為障害を発症した子供の半数以上は、大人になるまでには破壊的行動をしなくなります。
しかし、一部の子供は大人へと成長しても破壊的衝動が継続するため、早い段階で改善させる必要があります。
行為障害の子供は自分の行動が誤っていないと確信しているので、治療は容易ではありません。
しかし、あきらめずに時間をかけて進めていくことが大切です。

薬物療法と心理療法の両面から治療を進めていくことで、症状は改善しやすいと言われています。
治療をすることで、子供の自尊心と自己制御が回復されて、破壊衝動のコントロールにつながります。
行為障害の治療において、厳しく怒ることや、道徳的な観点からの説教は意味がありませんし、しないことが望ましいでしょう。

重要なのは、まずは子供を問題がある環境から隔離させるということです。
青少年保護施設や精神衛生施設などの管理が徹底した環境におかれることで、治療はしやすくなります。

うつ病や注意欠陥多動性障害などの障害が見られるようなら、薬物による治療も有効だと言えます。
これらの症状の改善を優先させることで、結果的に行為障害の症状軽減にもつながることがあるからです。

行為障害の治療には、患者本人はもちろん、家族や地域社会、学校などの協力体制が大切な意味を持ちます。
さまざまな角度から治療のためのアプローチをすることで、行為障害の改善につながります。

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