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自律神経失調症の原因についてのまとめ

公開日: : 精神・心の病

一番の原因はストレス

自律神経失調症を起こす原因は、いくつか考えられますが、その中でも一番多く見られるのが、やはり「ストレス」ということになります。
元々、自律神経失調症自体が、精神的な問題が身体の症状となってあらわれる病気ですから、ストレスが原因となるのは当然のことといえるでしょう。
これは、自律神経失調症だけでなく、神経症などにも共通して言えることです。
ですが、一口でストレスといっても、その内容は様々です。
もっとも多いのは、“人間関係のストレス”だと思いますが、他に“仕事や勉強などのストレス”も見逃すことはできません。
特に、何かのプロジェクトや試験などで結果を出さないといけないような場合には、もしも失敗すると人からどんな目で見られるのか、といったような人間関係のストレスもあいまって、相当なプレッシャーを抱えることになるでしょう。
また、一見すると“良いこと“でも、本人にとってはストレスになってしまうというケースもあります。
「マリッジブルー」などは、そのいい例で、他に「出産」や「昇進」など、生活環境が大きく変わるようなときにストレスを感じてしまうということは少なくありません。
さらに、本人が自覚できるストレスだけでなく、“無意識のうちに感じてしまっているストレス”というものもあります。
このようなものが蓄積されていくと、やがて気がついたときには限度を超えてしまい、自律神経失調症や神経症などにつながってしまうということがあり得ます。

ストレスとは何か

自律神経失調症だけに限ったことではなく、様々な病気などの原因としても注目されている「ストレス」ですが、このストレスというのは、いったいどのようなものなのでしょう。
まず、ストレスという言葉を直訳すると、「緊張」ということになります。
ですから、何かに重みが加わるなどの“物理的なストレス”というものもあるのですが、私たちにとって問題となるのは、“精神的なストレス”ですね。
特に、社会環境や家庭環境、経済状態、人間関係などによるストレスは、現代人のほぼすべてが受けていると言っても過言ではないでしょう。
ですが、ストレス自体が悪いものなのかというと、決してそういうわけではありません。
というのも、私たちがストレスを感じると、「ストレス反応」というものを引き起こすのです。
例えば、夜道を一人で歩いているようなときに怪しい人影をみたりすると、その恐怖から鼓動が早くなったり、冷や汗をかいたりします。
ですが、このようなストレス反応があることで、とっさに走りだしたり、何らかの対策をとったりできるというのも事実なのです。
つまり、ストレス反応というのは、恐怖や危険から身体を守るための「防御反応」のひとつと言えます。
ですから、ストレスは私たちが生きていく上で、大切な役割も担っているのですね。
ただ、問題となるのは、ストレスを溜め込んでしまうことです。
そうなると、自律神経失調症をはじめとした、様々な問題が出てきますので、上手にストレスを発散させることが大切です。

なりやすい性格

自律神経失調症は、精神的なものが原因で身体に症状があらわれるという病気ですので、性格によっても影響を受けてしまいます。
つまり、“自律神経失調症になりやすい性格”というものがあるのですね。
では、どんな性格の人が自律神経失調症になりやすいのかというと、それは「ストレスに弱い人」です。
一般的には、嫌なことでも言葉や態度で表現できない「感情抑圧型」や、自分の感情を把握できなくてイライラしてしまう「感情未分化型」、生理的欲求を抑えて身体を酷使してしまう「身体感覚抑圧型」という3つに分類されています。
また、「ストレスを溜め込みやすい人」も、自律神経失調症になりやすいといえるでしょう。
具体的には、「些細なことにこだわる」、「人の目や評価が気になる」、「心が繊細で傷つきやすい」、「気持ちの切り替えが苦手」、「いつまでもクヨクヨと悩む」というような傾向がある人のことです。
他に、「几帳面」、「まじめ」、「融通が利かない」、「完全主義」、「神経質」という傾向が強い人も、ストレスを溜め込みやすいと言えます。
ストレスは、ある意味で必要なものでもありますし、現実的に考えてストレスをすべて回避するということは不可能でもあります。
ですから、ストレスと上手に付き合うという考え方も必要なってくるでしょう。
基本的には、あまり窮屈に考えず、大らかに物事をとらえるように意識したり、時にはハメを外すなどの気分転換も大切になってくると思います。
ストレスにこだわらず、日々を楽しむということが大きなポイントになるかもしれませんね。

構造分析による性格検査

“交流分析”という心理療法があり、その中で、「構造分析による性格検査」というものが行われます。
交流分析では、人間は誰もが“5つの自我”を持っていて、その中のどれが色濃くあらわれるかなどのバランスによって、その人の性格が決まってくるという風に考えられています。
その“5つの自我”というのは、次の通りです。
1つ目は、「父親の自我(CP)」と呼ばれるもので、主に規律を重んじる心の働きのことを指しています。
2つ目は「母親の自我(NP)」で、愛情や優しさ、思いやりにあふれた心の働きのことです。
3つ目が「大人の自我(AP)」で、冷静に判断し、合理性や損得勘定を重視する心の働きのことを指しています。
4つ目は「自由な子供の自我(FC)」で、自由奔放で無邪気な、子供らしい心の働きのことです。
そして5つ目が「順応的な子供の自我(AC)」で、「いい子」でいるために、自分を抑えて順応しようとする心の働きのこととなります。
これらを質問票によって調査し、どのようなバランスになっているのかを見るというのが、構造分析による性格検査です。
この分析法によって、自律神経失調症になりやすいのは、男性ではAC、CP、Aが高い人で、女性の場合はAC、NPが高い人だという結果が出ています。
なかには例外もあるでしょうが、概ね、その傾向が強いと見ていいでしょう。
ともにACが高い人が多いですので、自分をよく見せたくて自己抑制してしまうタイプの人は、自律神経失調症に注意したほうがよさそうです。

表面意識と潜在意識

私たち人間の心には、「表面意識」と「潜在意識」という、2つの意識があるということはよく知られています。
表面意識のことを「顕在意識」、また潜在意識のことを「無意識」と呼ぶこともありますね。
その名前が示している通り、表面意識は本人が自覚できる意識のことで、理性的で客観的な心の働きということができます。
対して、潜在意識の方は、本人にも自覚できない隠された領域のことで、“本能的欲求”や“感情”、“幼児期に形成された性格”などが、ここに属します。
この2つの意識のバランスを見ると、潜在意識の方が全体の90%、またはそれ以上を占めると言われていて、必然的に表面意識以上の影響力を持っていると考えられています。
つまり、表面意識でどんなにコントロールしようとしても、コントロールしきれないものが存在するということになるわけです。
そのいい例が、神経症でしょう。
例えば、幼児期の経験が元で何らかの恐怖症になってしまった人の場合、大人になった自分から見れば決してこわいものではないということを頭では分かっていても、どうしても恐怖症を克服できないというケースがあります。
いかに潜在意識が大きな影響力を持っているのかということが、よくわかりますね。
また、潜在意識は自律神経ともつながっているといわれています。
つまり、潜在意識下で強い不安などを感じてしまうと、それが原因となって自律神経失調症を起こすということも十分に有り得るのです。

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