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自律神経失調症の治療についてのまとめ

公開日: : 精神・心の病

心療内科に行こう

自律神経失調症になった場合に診察を受けるのは、「心療内科」です。
病院によっては「心身医療科」などと呼ばれていることもあるようですね。
自律神経失調症の場合は、症状そのものは身体にあらわれますので、最初は内科に行く人が多いのですが、そこで具体的な原因を見つけることができなければ、心療内科で相談するようにしましょう。
自律神経失調症に限ったことではありませんが、精神的なものが原因の病気の場合には、治療期間が長くなるケースが多いですので、いい病院を選ぶということが大切です。
まずは、地理的に「通いやすい」ということが大切ですが、それ以外にも「話をよく聞いてくれる」ことや「症状状態、治療法などをわかりやすく説明してくれる」こと、「希望に応じて色々な治療法を提示してくれる」、「安心してなんでも相談できる」といったことが挙げられます。
自律神経失調症はストレスが原因の病気ですから、病院に通うことがストレスになってしまったのでは、全く意味がないんですね。
ですから、患者の性格や環境をよく理解して、気長に見守ってくれるようなところを見つけることが大切といえるでしょう。
ただし、1度や2度の診察で効果が見られないからと、頻繁に病院を変えるというのは、あまりいただけません。
前述のとおり、治療期間が長くなるケースが多いですから、性急に判断するのではなく、まずは医師を信頼して通うようにしましょう。
その上で、改善が見られないのであれば、病院を変えてもいいですが、その場合には新しい担当医に、これまでの症状や治療方法などを克明に伝えることが大切です。

薬物療法

自律神経失調症など、心因性の病気に場合には、いくつかの治療法が存在しているのですが、その中のひとつに「薬物療法」があります。
文字通り、薬を投与するわけなのですが、基本的には症状を軽減させることが主な目的となりますので、いわゆる「対症療法」に属するものです。
つまり、薬物療法で自律神経失調症の原因を取り除くことはできないということになります。
自律神経失調症でよく用いられる薬は、「抗不安薬(いわゆる精神安定剤)」や「自律神経調整薬」、「睡眠薬」、「抗うつ薬」などで、これらを総称して「向精神薬」という風に呼んでいます。
これらの向精神薬を服用する上で大切なことは、「必ず医師の指示を守る」ということです。
基本的に薬物療法が効果を発揮するのは、決められた用量や用法を守ったときに限られますので、自分の判断でアレンジしてしまうことは避けるようにしてください。
薬によっては、即効性はなくても、ある程度の期間をかけることで徐々に効いてくるものがありますから、早計な判断は禁物です。
また、症状が改善した場合にも、途中で服用をやめてしまうというのは危険です。
中途半端になると、症状が再発し、結果的に治療期間がより長引いてしまうことにもなりかねませんから、必ず医師の判断に従うようにしましょう。
もし、薬の服用に関して疑問や心配があるのなら、事前に十分に相談しておくことが大切です。
いいお医者さんであれば、確実に説明してくれますから、その上で信頼し、適切に服用していきましょう。

心理療法

自律神経失調症は、ストレスなどの精神的なものが原因ですから、薬物療法などだけでは根本的な解決にはつながりません。
そこで重要視されるのが、「心理療法」です。
心理療法というのは、「医師に診察を受けることで、病気の原因となっているストレスや不安を探り出し、患者本人と医師が協力してそれらを解消し、心のバランスを取り戻す」というものです。
つまり、患者と医師が直接話していくことが中心となる治療法なのです。
実際問題として、自律神経失調症のように精神的な原因で発症している病気では、どんなに検査をしても具体的な形で原因を見つけることはできません。
ですから、それを突き止めるためには、心理療法を行う以外にはないといってもいいほどなのです。
それに、患者自身が原因に気づいていないというケースも多いですので、医師の適切な対応のもとに原因を明らかにしていくということは、とても重要です。
ただ、この心理療法を効果的に行うためには、何よりも医師との信頼関係がポイントとなってきます。
ですから、相性などの肌合いもよく、優しく話を聞いてくれて説明も丁寧にしてくれるような医師を探すことが必要です。
その上で、病気の原因となっているものが明らかになれば、それを解決するための適切な治療計画も立てやすくなってきます。
心理療法の具体的な方法には、「カウンセリング」や「交流分析」、「認知療法」、「行動療法」、「家族療法」、「森田療法」、「自律訓練法」といったものがあります。

行動療法

「行動療法」というのは、自律神経失調症に効果的とされている“心理療法“の中のひとつで、行動を修正することで病気の改善を図ろうとするものです。
実践的な心理療法ということもできるでしょう。
具体的にどのようなことをするのかというと、そのアプローチには大きく分けて、次の2つのものがあります。
1つ目は「オペラント(働きかけ)条件づけ技法」と呼ばれているもので、摂食障害の治療などによく使われています。
これは、条件反射的に望ましくない行動を繰り返してしまう場合、その行動を変えるために「消去」、「学習」、「増加」、「持続」という4段階に分けて進められていきます。
2つ目は「系統的脱感受作法」というもので、ストレスを感じてしまうような対象に、徐々に慣れさせることで望ましくない行動を修正していくという方法です。
まずは、ストレスを感じる場面を5~10段階くらいに分けて点数をつけ、その点数が低いものから徐々に慣れていき、ストレスを克服していきます。
最終的に、もっとも点数の高いもの、つまりストレス度の高いものを克服できれば、自律神経失調症の症状も改善できるということになります。
ただ、この系統的脱感受作法は、潜在意識に働きかけるという性質のものですので、催眠に近い状態でおこなわなければ効果的ではないようです。
ですから、「自律訓練法」などで深いリラックス状態に入り、その上で行なっていくことが大切です。
なお、系統的脱感受作法は、対人恐怖症や乗り物恐怖症、パニック障害などによく用いられています。

自律訓練法

「自律訓練法」というのは、身体感覚を用いて深いリラックス状態を作るという治療法で、元々は自己催眠の方法として考案されました。
自律神経失調症の治療法としても広く知られていますが、疲労回復やイメージトレーニングとしても効果が高いため、特に病気などがない健康な人が行うということも少なくありません。
自律訓練法は、「前段階」と「背景公式と6つの公式(標準公式)」、それに「打ち消し動作」という3つの段階に分けられます。
「前段階」というのは、心身をリラックスさせるための準備となるもので、軽い準備運動の後に部屋を暗くし、楽な姿勢となって目を閉じ、呼吸を整えます。
その後、さらにリラックスを促す「背景公式」を行い、身体各部に重量や温度を感じるなどの「6つの公式(標準公式)」へと進んでいきます。
ここまで来ると、かなり深い催眠状態に入っていますから、すぐに起き上がってしまうとめまいなどを起こすこともあります。
そのために行うのが「打ち消し動作」で、こぶしを握ったり開いたりし、深呼吸をするなどして、催眠状態を解除していくわけです。
もちろん、自律訓練法をしたまま眠るのであれば、打ち消し動作は必要ありません。
かなりリラックスできていますから、ぐっすりと眠れることでしょう。
通常、これらの流れをすべて行なっても10~20分程度ですから、それほど時間がかかるわけではありません。
お風呂上りや、眠る直前など、時間を決めて習慣化していくといいでしょう。

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