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不安障害・社会不安障害(あがり症)の特徴や症状、治療・予防などについて

公開日: : 最終更新日:2016/05/28 精神・心の病

不安障害・社会不安障害(あがり症)の原因・症状

不安障害は、なんらかの原因によって過剰な心配や恐怖を感じる精神疾患の総称です。
そのひとつである社会不安障害は、一般的にあがり症とも呼ばれる症状のことを言います。
人前での行動に過剰に緊張する、ひどい苦痛を感じる、それらから逃避しようとするといった行動が主な症状です。
それにともなって、頻尿や息苦しさ、動悸、震え、赤面、発汗、極度の緊張などの症状が見られることもあります。

会議での発言や授業中の発言など、社会生活のなかで緊張を強いられる場面はいくつもあります。
そういった場面で緊張することは普通のことですが、授業や会議に出られないほど苦痛を感じるのは社会生活を送る上で支障を来していると言えます。

社会不安障害の症状があらわれると、会議や授業に限らずさまざまな場面で苦痛を感じるようになります。
ほとんどの人は緊張状態となっても、時間の経過とともに慣れ、不安感を感じなくなります。
しかし、社会不安障害になると、強い不安感が継続してしまうのです。

また、強く感じる不安感が不合理なものだと考えるようになって、恐怖を感じる場所に赴くことを避けるようになります。
そこに行かなければいけないときは、行く前から強い不安を感じて、これまでよりもまわりの視線が気になるようなることも多々あります。
それが続くと、退職や不登校といった事態にまで進んでしまい、生活にも悪影響が及ぼされてしまいます。

社会不安障害はほかの不安障害とくらべて、早い段階で発症すると言われています。
ほとんどは10代半ばに発症しますが、実際に医療機関に訪れるのは30代が多いとされています。
10代で人前での緊張を意識したものの、学生時代はそれをできるだけ避けてきた人が、仕事に就いてから回避することが難しくなって医師に相談するケースが多いことがその理由と考えられます。

また、社会不安障害の原因は、はっきり解明されていないというのが現状です。
脳内の神経伝達物質との関連、遺伝要因、社会的技能の欠如などさまざまな説はありますが、はっきり特定はされていません。

不安障害・社会不安障害(あがり症)の治療・予防方法

社会不安障害の治療法は、薬物療法と精神療法の2つに大別されます。
どちらかが選択される場合もあれば、2つを同時に進めていく場合もあります。

薬物療法では不安感情を抑制することで、職場や学校に行かなくなるといった回避行動を少なくしていきます。
また、身体にあらわれる症状をやわらげるという目的もあります。

さまざまな人と関わる状況で、強い不安を感じているという人には、SSRIという薬が用いられます。
SSRIは抗うつや抗不安作用をもつので、社会不安障害の患者に適しています。

社会不安障害の原因は解明されていませんが、神経伝達物質であるセロトニンが関係していると言われています。
SSRIはこのセロトニンが放出されたときに、再び神経細胞に取り込まれることを阻害し、適切な分量のセロトニンが放出されるよう調整する働きがあります。

ベンゾジアゼピン系抗不安薬は、SSRIと比べて効果が短期間で出やすいので、SSRIの効果が見られるまでに用いられることの多い薬です。
不安によって起こる身体症状の緩和のために用いられることがあります。

精神療法では認知療法と行動療法を組み合わせたもの、もしくは森田療法という方法が採用されています。
認知療法では、不安を感じるメカニズムを学んで、まわりの人の目や自分がもつ能力を改めて認識して、不安が生じていた状況の認知を改めていきます。
さらに、上手な話し方やリラックスの仕方などを体得していきます。

行動療法では、不安を感じる環境にあえて身を置く方法が行われます。
ただし、いきなりではなく刺激が少ない段階から少しずつ慣らしていきます。

森田療法では、恐怖や不安は別に珍しい感情ではなく、よりよく生きたいという欲望の裏表の関係だと考えるところからはじまります。
そのため、不安をなくすのではなく自然に受け入れて向上発展欲によって建設的な生き方ができることを目指していきます。
続けることで、症状へのこだわりがなくなると考えられています。

不安障害・社会不安障害(あがり症)の検査・診断方法

社会不安障害に関する明確な検査はなく、医師への相談からはじまることがほとんどです。
ただし、社会不安障害による症状である発汗や震え、動悸などは甲状腺機能亢進症などでも見られる症状なので、可能性がある場合は血液検査が実施されます。

ただ内向的な性格というだけなのか、社会不安障害なのかは判断が難しいところです。
あるいは、社会不安障害ではなく、ほかの精神疾患を発症している可能性もあります。
原因をはっきりさせるためにも、医師とはしっかり連携していく必要があります。

社会不安障害の診断は、心療内科や神経科、精神科などで実施されます。
神経科や精神科では統合失調症やうつ病など幅広い分野を取り扱い、心療内科はストレスなどによって体調に異変が起きた人向けの内科です。
いずれも、社会不安障害を取り扱っているので、そのなかから信頼できる病院を選ぶといいでしょう。

病院に行ったらどういった状況で不安を感じるのか、具体的にどんな症状があらわれているのか、しっかり医師に伝えましょう。
また、それらが普段の生活にどんな影響を及ぼしているのかもきちんと伝える必要があります。
医師は患者の話を聞きながら、特徴的な症状をさぐっていき診断します。

テストを実施して、確実性の高い診断をしていく場合もあります。
その内容を踏まえた上で、症状を改善させて正常な生活をしていくにはどうしたらいいのか、考えていくことになります。

社交不安障害は身体的な病気とちがって、特別な検査はありません。
だからこそ、医師は患者の訴えを真摯に受け止めて、治療に活かしていくことが重要となります。
医師としっかりコミュニケーションをとって、ささいなことでも気になっていることはすべて伝えるようにしましょう。

人によっては初対面の医師に、自分のことをうまく説明できるか不安に思うかもしれません。
そういう場合は、あらかじめあらわれている症状やその状況などを整理して、伝えやすいようにしておくといいでしょう。

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