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ADHD_注意欠陥多動性障害の特徴や症状、治療・予防などについて

公開日: : 最終更新日:2016/04/29 精神・心の病


ADHD(注意欠陥多動性障害)は、不注意あるいは多動性・衝動性のどちらかあるいは両方が原因となって、学校や職場などの生活に支障をきたす発達障害のことを言います。
不注意の場合は忘れっぽい、気が散りやすい、集中力が途切れやすいなど、多動性はおしゃべりが多い、落ち着きがないなど、衝動性は熟考せずに思いついたまま行動する、待つことができないといった傾向が見られます。
これらのことは誰しもがもつ傾向ではありますが、こういった特徴が同世代・同じ発達水準の人と比較してとても強い、もしくは頻度が極度に多い、そして日常生活に悪影響を及ぼしている場合はADHDと診断されます。

ADHDの症状は子供特有のもので、多くは成長するにつれて自然となくなるものだと考えられてきました。
しかし、現在では50~80%の人が成人してもこれらの特徴が継続すると言われています。

ADHDの原因に関しては、遺伝的要因と神経生理学的要因があると考えられています。
はっきりと特定されているわけではありませんが、自己制御をつかさどる前頭葉の活動が少ない、脳の形態が異なる、危険を察知する際に不可欠な脳の右半球が小ぶりといったことも原因として考えられているのです。

ADHDの原因はあくまでもこういった脳の働き方のちがいにあるため、本人の努力や親のしつけとは切り離して考える必要があります。
ADHDの子供はつまずく経験が多く、それによって傷つくこともほかの子供より多いとされています。
子供の健やかな西洋のためには、子供の個性を尊重し、性質に応じた子育てをしていくことが大切となります。

大人になってもADHDが継続している人の多くは、リスク回避がうまくできない、感情のコントロールが困難、スケジュール管理が苦手などの特徴をもちます。
ほとんどの人は能力の欠如や努力不足で片付けられるとともに、自覚をもつこともありません。
当然ながら、医療機関で治療を受ける人もあまりいませんが、不安障害やうつ病などほかの精神疾患の治療のために訪れて、ADHDだと発覚するケースがあります。

ADHDの特徴は不注意や多動性、衝動性ですが、治療ではこれらをなくすことのみを目指すわけではありません。
ADHDを自分の特性ととらえて折り合いをつけること、そして有意義な社会生活が送れるようになることも目標に含まれます。
それには、日常生活でなにが困難となっているのか、どう対処していけばいいのかを探らなければいけません。

まず、ADHDによって起こる困難が、自分やまわりにどんな影響をあたえているかを考えます。
そして、まわりの環境とのバランスを調整するための治療が行われます。
治療は、環境調整に代表される心理社会治療が実施されます。
治療による効果、もしくは周囲の状況を医師が把握したうえで、必要に応じて薬物治療が取り入れられることもあります。

根気強く治療を進めていくと、日常生活で困難が改善されることが多くなってきます。
それが自信へとつながり、よりよい影響が及ぼされることもあります。

職場や学校での困難が改善され、それがある程度つづくようなら、治療の継続を再検討しなければいけなくなるでしょう。
薬物治療が行われている場合は、薬をいつ中断するかが大切なポイントとなります。
医師と十分に相談したうえで、服用をつづけるのか、それとも中止するのかを検討しなければいけません。

時間が経過して自分だけで日常生活を送るうえでの困難に対処でき、周囲とうまくつきあえるようになれば、治療をやめても問題ないでしょう。
ただし、状況や環境が大きく変わるタイミングなどは、再びいろいろな問題が出てくることがあります。
その際は治療を行い、必要なときにサポートしてもらうといいでしょう。

子供の場合も大人の治療法と基本的には同じですが、体調への影響を考慮して薬物治療が行われないケースがあります。
薬物を用いる場合は、メチルフェニデートとアトモキセチンが使われます。
これらは脳内の神経伝達物質であるドパミンやノルアドレナリンの不足を補うために用いられます。
また、保護者が対処方を学習するためのペアレント・トレーニング、子供本人が行動方法を学習するソーシャルスキル・トレーニングなどが行われる場合もあります。

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