*

肩こりは、他の病気が原因だったり、肩こりに他の病気が隠れている事があります。

公開日: : 最終更新日:2016/02/16 筋肉の病気 , ,

肩こりは、他の病気が原因

ストレス・心の病気が原因

最近では、ストレスや、うつ病、自律神経失調症など心の病気が原因で起こる肩こりも増えてきています。

うつ病は、仕事や人間関係、心理的なショックなどのストレスがきっかけとなり、緊張状態が続くと発症する病気です。

気分がひどく落ち込んだり、何事にも興味を持てなくなったり、だるかったりして日常の生活に支障が現れるまでになった状態です。

自律神経失調症とは、ストレスなどの刺激が長時間続くことによって、交感神経と副交感神経から成り立つ自律神経のバランスが崩れて起こる症状のことです。

動悸やめまい、頭痛、下痢、憂鬱感などの症状が表れます。

これらの病気や、病気にならないまでもストレスによって身体に緊張状態が続くと、肩こりになる場合があります。

これはストレスを感じると、肩こりの原因となる筋肉も含め全身の筋肉が緊張して慢性疲労になるため、またストレスを感じることで、自律神経のバランスが崩れて交感神経の興奮が続き、筋肉の血管が収縮するためです。

血管が収縮して血行が悪くなると、筋肉の血管に血液を送り込めないばかりか、老廃物が溜まり、肩こりの状態になりやすくなります。

一見、心と肩こりは無関係のようですが、心が与える影響が意外と大きいのです。

歯の病気が原因の肩こり

虫歯、噛み合わせの不全、歯周病などが原因で、肩こりが生じることがあります。

特に噛み合わせは、肩こりと深く関係しています。

上下の歯がぴったりと合わさらず、歯の噛み合わせが悪いと、無意識のうちにそれをかばって不自然な噛みかたで食事をし、不自然な筋肉の使い方をします。

顎の負担を減らそうと、頭の位置を傾斜させるようになり、やがて体がゆがんでしまいます。

体のゆがみによるバランスの崩れは、歯に最も近い首と肩の筋肉に最初に影響を与え、これが肩こりへと進んでいきます。

顎関節症(あごの関節周辺に何らかの異常があり、あごが痛い、あごが鳴る、口が開けづらいなどの症状)や、歯の詰め物・差し歯・入れ歯などでの噛み合わせの不全、虫歯や歯周病があるために片側ばかりで噛んでいる場合、片側の歯で食物を噛む習慣などがあると、顎の筋肉の緊張を引き起こし、筋肉疲労から肩こりになります。

また、噛み合わせの悪さは、肩こりばかりでなく、頭痛、生理痛、手足のしびれなど、全身の不調の原因にもなりえます。

口を大きく開ける時に音が鳴ったり、下顎が不自然に動いたりするときは、病院を受診したほうが良いでしょう。

内臓の病気が原因の肩こり

内臓の病気の自覚症状のひとつとして、肩こりを発症する場合があります。

肩こり以外にも頭痛・めまい・耳鳴り・動悸・背中の痛みなどを伴いますが、内臓が原因の肩こりは、その臓器のある付近や側に偏ってこりが出ること、揉んでも肩のこりや痛みがとれないことが特徴です。

内臓の病気が原因で起こる肩こりの場所は以下の通りです。

狭心症や心筋梗塞など心臓の病気が原因の時は、左肩の周辺に痛みが出ます。

肺がんなど肺に病気があるときは、病気がある肺の側の肩がこり、肺結核や肋膜炎の初期症状では、首から背中にかけてこりと痛みが出ます。

胃の調子が悪くなると、肩甲骨と背骨の間にある筋肉に痛みが出ます。

胃腸が弱っている時は代謝が悪くなるため、血行不良になって肩こりになります。

肝臓や胆嚢の病気があるとき右肩やその周辺がこります。

これは肝臓に障害があると、肝臓の上にある横隔膜が刺激され、肩の動きが悪くなるためです。

胆嚢炎や胆石のときは、右上腹部が激しく痛むとともに、右肩から肩甲骨にかけても強く痛みます。

以上のような場所の肩がこり、揉んでもこりや痛みがとれない時は、内臓に重大な病気を抱えていることもあるので、医師に相談したほうが良いでしょう。

背骨・関節の病気が原因

背骨や関節の病気が原因で起こる肩こりもあります。

背骨の病気が原因となる肩こりには、変形性頚椎症、頸部椎間板ヘルニア、後縦靭帯骨化症、ムチ打ち症(頚椎捻挫)などがあり、関節の病気が原因となる肩こりには、四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)、胸郭出口症候群などがあります。

ここでは、ムチウチ症(頚椎捻挫)、四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)、胸部出口症候群について紹介しましょう。

ムチ打ち症(頚椎捻挫)は、車の衝突事故などのときに、首がムチのように前後に大きくしなって、頚椎が損傷を起こすことです。

四十肩・五十肩は、40歳から50歳頃、加齢に伴う組織の変性が原因となって痛みを発生し、腕を動かそうとしたときなどに突然、肩に激しい痛みが起こり、腕を上げる、後ろに回すなどの動作がしにくくなる症状です。

胸郭出口症候群は、首から腕に向かう神経と血管の通路が鎖骨の後ろ付近で狭くなり、その為神経と血管が圧迫されて起こる病気です。

首や腕を特定の位置にもっていくと、腕や手・指にしびれ、だるさ、痛みが表れます。

20~30歳代の、なで肩の女性に多く見られます。

肩こりとして表れても、これらは治療を必要とする病気なので、整形外科へかからなくてはなりません。

肩関節周囲炎が原因の肩こり

肩こりの原因となる肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)は、炎症が軽ければ時間の経過とともに痛みがとれてきますが、そのまま放っておくと、肩こりだけではなく、腕が上がらないなど日常生活に支障をきたしたり、組織が癒着して運動障害を残してしまったりする危険性もあります。

有効な治療法があるので、いつもの肩こりと様子が違ったら、早めに治療を受けたほうが良いでしょう。

治療法は、急性期と慢性期、回復期と区別して行います。

急性期には、非ステロイド消炎鎮痛剤の服用、副腎皮質ステロイドの肩関節への注射などを行い、安静を保ちます。

慢性期に入ったら、ヒアルロン酸の肩への注射と並行して、温熱療法や運動療法、マッサージなどを行い、患部を温めることで血行を促進します。

慢性期には、肩関節の組織の癒着の進行を防ぐために、少しずつ肩関節の運動を行います。

回復期には、理学療法と肩の体操療法を主に行います。

この頃には無理のない程度に運動を行います。

肩関節周囲炎は、回復期が長い症状ですが、焦らずケアを行うことが大切です。

胸郭出口症候群が原因

肩こりの原因となる胸郭出口症候群は、第一肋骨と鎖骨の間の隙間(胸郭出口)が狭くなり、そこを通る血管と神経の束が圧迫されて肩こりや腕の痺れが起こるものです。

胸郭出口症候群の治療は通常、手術を行わない保存療法を行います。

リハビリテーションで肩周囲の筋力を強化し、鎖骨を良好な位置に保てるようにして、肩こりの原因となっている狭い胸郭出口を広げ、血管や神経の通り道を広げるようにします。

また、温熱療法や消炎鎮痛剤、筋弛緩剤の投与などの薬物療法によって筋肉の締め付けを取り除き、痛みを抑えるために神経ブロック療法(麻酔剤を注射することで、一時的に痛みを伝える神経の伝道路をブロックする治療法)を行います。

成長、筋肉の発達、肥満の場合は減量など、体型の変化により症状が良くなることがあるので、症状が軽い場合は経過観察したり、生活指導を行ったりしますが、保存療法で治らない場合や、重症の場合は、神経や血管の圧迫の原因となっている筋肉や、第一肋骨を切除する手術を行うこともあります。

肩こり+頭痛・吐き気など

肩こりとともに頭痛、吐き気、めまい、しびれがある場合は、病気や損傷が原因で肩こりを発症していることがあるので注意が必要です。

このような場合は、自己判断はせず、病院を受診しましょう。

首や肩の痛みを引きおこす病気には、変形性頸椎症、ムチウチ症などがあります。

変形性頸椎症頸椎とは、老化により椎骨と椎骨の間にある椎間板が薄くなったり、椎骨のふちにとげのような突起が出てきたりして、周囲の脊髄や神経根、血管を圧迫するために起こります。

治療法は、けん引療法やカラーを用いた装具療法、消炎鎮痛剤や筋弛緩剤などの薬物療法、温熱療法を用いますが、神経麻痺など症状が深刻な場合は、手術をして改善しなければなりません。

ムチウチ症は、交通事故などで、首がムチのように前後にしなることで筋肉、靱帯、椎間板、血管などが損傷するものです。

基本的には、全身の安静、頸椎カラーの装着、消炎鎮痛剤などを使用しますが、重度の場合、入院して薬物療法、理学療法が行われます。

どの病気も、いつもの肩こりと違ったり、肩こりが治りにくかったりする場合は、症状が深刻になる前に病院を受診しましょう。

こりや痛みが一定しない

脊髄に転移してできた腫瘍が原因で、肩こりになる場合もあります。

脊髄に転移しやすいがんとは、乳がん、肺がん、子宮がん、胃がんなどの消化器がん、前立腺がんなどです。

脊髄に転移しなくても肺、特に肺の上部にがんができると、周りの神経や血管を圧迫するため、肩から腕にかけての頑固な痛みや、手指のしびれなどの症状が出ます。

肩こりと関係の深い頸椎(首の骨)は胸椎や腰椎に比べてがんが転移することは少ないものの、年々がんの発症が増えていることや、重要な神経や血管が複雑に張り巡らされている部分なので、油断は禁物です。

腫瘍は、摘出できれば摘出しますが、腫瘍によって破壊された部分の治療も行わなければならず、転移してできた腫瘍の場合、原発巣(はじめに腫瘍ができたところ)にがんが残っているため完治は難しくなります。

痛む場所が一定しない、片方の肩だけが痛む、肩と首の全体が痛む、鎮痛剤を飲んでも効かない、日増しに痛みが強くなる、めまいがする、頭痛がする、手足にしびれがある、夜間に痛みがひどくなるなど、普通の肩こりと症状が違うときは、検査を受けたほうがよいでしょう。

肩こりからの頭痛

肩こりとともに頭痛、吐き気、めまい、しびれがある場合は、病気や損傷が原因で肩こりを発症していることがあるので注意が必要です。

このような場合は、自己判断はせず、病院を受診しましょう。

首や肩の痛みを引きおこす病気には、変形性頸椎症、ムチウチ症などがあります。

変形性頸椎症頸椎とは、老化により椎骨と椎骨の間にある椎間板が薄くなったり、椎骨のふちにとげのような突起が出てきたりして、周囲の脊髄や神経根、血管を圧迫するために起こります。

治療法は、けん引療法やカラーを用いた装具療法、消炎鎮痛剤や筋弛緩剤などの薬物療法、温熱療法を用いますが、神経麻痺など症状が深刻な場合は、手術をして改善しなければなりません。

ムチウチ症は、交通事故などで、首がムチのように前後にしなることで筋肉、靱帯、椎間板、血管などが損傷するものです。

基本的には、全身の安静、頸椎カラーの装着、消炎鎮痛剤などを使用しますが、重度の場合、入院して薬物療法、理学療法が行われます。

どの病気も、いつもの肩こりと違ったり、肩こりが治りにくかったりする場合は、症状が深刻になる前に病院を受診しましょう。

関連記事

原因の改善が、肩こり改善のカギ

原因の改善が、肩こり改善のカギになります。原因をまとめてみました。

姿勢が原因の肩こり 肩こりの原因に、姿勢の悪さがあります。そもそも肩のこらない良い姿勢とは、背

記事を読む

肩こりの治療法や改善法

肩こりの治療法や改善法をまとめてみました

理学療法 肩こりで病院にかかるとしたら、整形外科になります。 整形外科で行われる肩こりの

記事を読む

後陣痛の原因・症状・治療・予防

後陣痛(こうじんつう)とは、出産後の子宮で生じる陣痛のような下腹部の痛みのことをいいま

口内炎の原因・症状・治療・予防

口のなかは呼吸、食事、会話などをするために外部と常に接しており、ウイルスや細菌、ほこり

たばこ誤飲の原因・症状・治療・予防

誤飲というのは、本来は食べたり飲んだりしてはいけないものを誤って飲み込んでしまう行為の

産褥熱の原因・症状・治療・予防

産褥熱(さんじょくねつ)とは、分娩および分娩の前後に、分娩の際に負った傷から細菌感染を

口腔乾燥症(ドライマウス)の原因・症状・治療・予防

口腔乾燥症は「こうくうかんそうしょう」と読み、またの名をドライマウスといいます。 唾

→もっと見る

PAGE TOP ↑