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放射線治療の費用・流れ・解る事など詳細説明

公開日: : 最終更新日:2016/01/07 検査・健康診断・人間ドッグ


放射線治療とは、手術による外科療法、抗がん剤による化学療法と並ぶがん治療の3つのうちの一つです。
放射線を患部にあてることで、がん細胞の分裂をとめ、腫瘍を縮小させます。放射線治療には、体の外から放射線を照射する外照射と、放射線をだす小さな機械を病巣付近に注入して、体の中から照射する内部照射があります。
いわゆる「切らないがん治療」として、手術をせずにがんを治すことができます。
また、多くの抗がん剤には放射線の効果を強める作用があり、また抗がん剤は全身にちらばったがん細胞に対しても効果があるので、抗がん剤と放射線治療を組み合わせた化学放射線治療が行われています。
しかしながら、化学放射線治療は効果も高いのですが、副作用も強く出るため、一般に元気で全身状態のよい人に行われます。

費用は

一般的なリニアックという放射線治療器を使用した場合、一回の費用は10000~20000円で、保険適用になると、3割負担で約3000~6000円です。
これが放射線治療の回数だけかかります。入院して手術する場合や抗がん剤を使用する場合に比べて安く治療が終わるケースもあります。
もちろん、がんの様子によって異なってきますので、治療計画の段階で医師とよく相談してください。

所要時間は

1回目の治療では皮膚や固定具にしるしをつけるため、位置合わせをするので少し時間はかかりますが、2回目以降は放射線治療室に入っている時間は10~15分程度です。
そのうち、放射線が照射されているのは1~2分程度です。
所要時間が短いため、入院せず、外来で放射線治療を行うことも可能です。

流れ

まず、放射線治療専門の医師(放射線腫瘍医)が患者を診察し、いろいろな画像検査、血液検査などの情報をもとに、患者の体力や病気の進み具合などを見て、治療の計画を立てます。
そのあと、X線シュミレーターやCTシュミレーターなどで治療計画を立てます。放射線治療は計画通り放射線をあてることが非常に重要ですので、よく話しあって治療計画を立ててください。
診察のあと、皮膚や固定器具にしるしをつけます。
放射線の照射は、放射線技師が行います。
必要な部分だけに放射線を照射するようにされていますので、照射中は動かないでください。
放射線が当たっても、熱かったり痛かったりすることはありません。
照射は、1週間のうち5日行います。治療期間は、がんのできる場所や状態によって異なります。
放射線の照射の期間中、放射線腫瘍医は定期的に患者を診察し、合併症がでていないか、治療の効果はどうかなどを判断します。
放射線治療が終わったあとも、定期的な診察が必要です。
これは、放射線の効果が治療期間が終わったあとで現れることがあるからです。副作用も、治療が終わってから数ヶ月、あるいは数年経ってから現れることがあります。

食事

放射線が、消化器に当たる場合は、食道や胃、腸の粘膜が炎症を起こします。
特に腹部や骨盤に放射線治療が行われる場合は、下痢や消化不良が問題となります。
下痢をしやすい生ものや乳製品、辛いものや刺激の強いコーヒーやアルコールは避けてください。
特に食道や胃に照射される場合は、熱いものや冷たいもの、酸っぱいものも控えたほうがいいでしょう。
放射線治療のあと、二日酔いのような状態になり気分が悪くなる場合があります。(放射線宿酔といいます。)
食欲がなくなるので、消化がよく、栄養価の高いものを食べてください。
複数回に分けて食べるのでも構いません。
味覚を感じにくくなったり、唾液がでにくくなる場合もあります。
放射線治療が終わると、のどの痛みや味覚の異常は1~2ヶ月でかなり改善します。
口が渇く場合には、冷たい飲み物でも大丈夫ですので、積極的に水分を摂取してください。

得意な場所

放射線治療はほとんどすべてのがんに使われます。
肺がんや乳がん、胃がんなどの他にも、骨肉腫などの骨のがん、白血病やリンパ腫などの血液のがんのいずれにも使用されます。
がん以外の血管腫、バセドウ病、ケロイドなどにも使われることがあります。放射線治療の目的として、完全な治癒を目的とする場合、予防を目的とする場合、手術の前・後に行われる場合、痛みなどの緩和に使われる場合があります。いずれの場合にも、化学療法や手術と併用して行われることが多いです。
放射線治療が使いにくいがんとしては、肉腫や皮膚の黒色腫などがあります。悪性リンパ腫のように、放射線治療もよく効く場合でも、腫瘍の広がり具合を考慮して化学療法が優先される場合もあります。

被爆量

大学病院の場合、1日で照射する量は2Gyが基準です。
がんの様子にもよりますが、治療終了までに合計30~70Gyの放射線を当てます。
外部照射の場合、リニアックという機械を使い、高エネルギーの放射線を体の外部から当てます。
その場合、放射線は患者の体内に残ることはありません。一方、内部照射といって、体内に放射性物質を埋め込む場合があります。
患者からでる放射線はごく微量です。
従って、放射線治療を受けている人と接触しても問題ありません。

リスク(被爆以外)

放射線治療を受けていると、皮膚が乾燥したりかゆくなったり、傷ができたりすることがあります。
これは、放射線によって皮膚が「日焼け」しているのと同じような状態になっているためです。
刺激をさけるため、化粧品やシャンプーなどの洗剤は避けてください。パーマや毛染めなどもダメです。
刺激の少ない石鹸などで、やさしく洗ってください。
熱すぎるお風呂やサウナも避けたほうがよいでしょう。
照射のためにつけたしるしが消えないように入浴時は気をつけてください。
髭剃りやムダ毛の処理もカミソリではなく、電気シェーバーを用いてください。照射治療は計画的に行う必要がありますので、治療中の旅行などは予定を入れないほうがよいでしょう。
スポーツは、ストレス解消に有効ですが、放射線治療を受けていると疲れやすくなります。
だるさや疲れを感じたら早めに休み、仕事でも過労のないようにしましょう。消化器やのどの粘膜が炎症を起こしている場合もありますので、アルコールやタバコは禁止です。

注意事項

飲み薬や塗り薬は、思わぬ副作用につながることがありますので、担当医に相談してください。
サプリメントや民間療法のものは、成分が不明な場合は用いないようにします。放射線治療が頭部に行われる場合は、髪の毛が抜けてきます。
治療が終わったらまた生えてきますので、ウイッグや帽子などを用意しておくとよいでしょう。
放射線の照射された部分には皮膚の症状がでますが、たとえば、胸の放射線によって髪の毛が抜けるということはありません。
化学療法(抗がん剤)と一緒に放射線治療を行っている場合、抗がん剤の影響で髪の毛が抜けることがあります。

出来ない方

がんの種類や出来ている場所によっては、別の治療を選択する場合もあります。
放射線治療のリスクとメリットをしっかりと担当医と相談してください。
治療計画が重要な治療方法ですので、あらかじめ起こりうる行事や予定などを確認して相談するとよいでしょう。

造影剤

放射線治療に造影剤を用いることはありません。

お化粧や制汗剤などは?

放射線治療で放射線が当たっている部分の皮膚は過敏な状態にあります。
香水や制汗剤なども使わないでください。
頭部や頚部の治療の場合、顔の皮膚に症状が現れることがありますが、自己判断で化粧水やクリームなどをつけず、医師に相談してください。
必要な場合は薬が処方されます。

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