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糖尿病の検査の方法や基準値

公開日: : 検査・健康診断・人間ドッグ

尿中ケトン体の測定検査の基準値やわかる事

尿中ケトン体の測定検査とは

尿中ケトン体検査は、主に血糖コントロール状態を調べる際に行われます。
ケトン体とは、体のエネルギー源である糖が不足したとき糖の代わりに肝臓で作られる物質で、通常は体内にほとんど存在しません。糖尿病の場合、糖は十分あるにもかかわらず、それをエネルギーに変えるインスリンが不足したり作用が低下してしまうため血液中の糖をエネルギーとして使うことができなくなります。

すると、脂肪を分解するときに作られるケトン体がエネルギー源となって、筋肉や腎臓で再利用され、残りは血液中に出てきます。その血中アセトン体が溢れると今度は尿中に出てくるようになるので、尿からアセトン体が検出されれば糖尿病が疑われます。
また、糖尿病の治療中に尿中ケトン体が増加している場合は、治療の効果が出ていないということになります。

検査方法

採尿した尿に試験紙をつける、あるいは直接尿をかけて試験紙の色の変化を見ます。

判定方法

健康体でも尿中にケトン体が含まれていることはありますが、わずかな量(正常範囲内)であれば試験紙は変色しません。
少しでも色が変われば陽性と判定され、糖尿病の疑いがあるか血糖コントロールが不十分であると考えられます。ただし、激しい運動をした後、高脂肪食を食べた後、下痢や嘔吐、脱水時、妊娠中のつわり、絶食などの極端なダイエットによって糖質が不足しているときも陽性反応を示すことがあります。

この検査で分かる病気

糖尿病、甲状腺機能亢進症、末端肥大症、褐色細胞腫、摂食障害、自律神経失調症など

1.5AGの測定検査の基準値やわかる事

1.5AGの測定検査とは

1.5AG検査では、数日前の平均血糖値を調べます。
1.5AG(1.5アンヒドログルシトール)は、ブドウ糖とよく似た構造をしており、血液の中でブドウ糖の次に多く含まれる物質です。
ブドウ糖との違いは、血中のブドウ糖濃度(血糖値)は食事などで変動するのに対し、1.5AG値はほとんど変動しない点です。食事から摂取した1.5AGは、ブドウ糖と同じく腎臓でろ過された後ほとんどが血液中に再吸収され、残りは尿と共に排出されることで、血中の1.5AG値は一定の濃度に保たれています。

しかし、糖尿病になるとブドウ糖が多く再吸収されるため1.5AGの再吸収が阻害されてしまい、血中濃度は低下します。ブドウ糖の場合、食後に上昇した血糖値は数時間で戻りますが、一度低下した1.5AG値は数日経たないと元に戻りません。
そのため、過去数日間の血糖コントロール状態が明らかになるのです。1.5AG検査は、グリコアルブミンやフルクトサミンよりも直近の状態が分かり、わずかな血糖値の変動も鋭敏に反映されるので、初期の軽症糖尿病や治療を始めたばかりの患者の血糖状態の確認、また、変更したばかりの治療薬の効果を確かめるときなどに役立ちます。

検査方法

採血を行い、血中の1.5AG値を測定します。
測定方法はいくつかありますが、多くの医療機関では酵素法が用いられています。

判定方法/この検査で分かる病気

測定法によって多少異なりますが、一般的な基準値は14μg/ml以上。
基準値以下の場合、腎性糖尿や腎不全などの疑いがあります。血中コントロール状態の判定は、10~13μg/ml以上で「優」、6~10μg/ml未満で「良」、2~6μg/ml未満で「やや不良」、2μg/ml未満で「不良」とされています。

フルクトサミンの測定検査の基準値やわかる事

フルクトサミンの測定検査とは

フルクトサミン検査では、血液中に含まれるフルクトサミンの濃度を測定し、1~2週間前の平均的な血糖値を調べます。
フルクトサミン(FRA)とは、血液中のブドウ糖とタンパク質が結合してできる物質で、HbA1cやグリコアルブミンと同様に、高血糖の状態が続くと形成されやすくなります。

グリコアルブミンと同じ「糖化タンパク」であり、HbA1c検査よりも近い過去の血糖コントロール状態が分かるので、治療を始めて間もない糖尿病患者や血糖値が不安定でHbA1c検査だと判断できない人に適した検査です。
ただし最近では、過去1~2週間の平均血糖値を調べる検査は、グリコアルブミン検査が主流となっているため、フルクトサミン検査を用いる医療機関は少なくなっています。

検査方法

採血を行い、分析器を使って血中フルクトサミン濃度を測定します。

判定方法

フルクトサミンの基準値は、205~285μmol/L。
グリコアルブミン値と同様に、HbA1c値が正常であってもフルクトサミン値が基準を超えていれば糖尿病の可能性が高くなります。
糖尿病を治療中の患者でフルクトサミン値が高い場合、まずは320μmol/L以下が目標とされます。

また、450μmol/L以上あると血糖状態がコントロールできていないことになるので、治療法などを見直す必要が出てきます。
ただし、血中のタンパク質が低下する妊娠中などはフルクトサミン値も低下するため正確な血糖コントロール状態を把握できない場合があります。

この検査で分かる病気

基準値以上は、糖尿病、甲状腺機能低下症など。
基準値以下は、ネフローゼ症候群、低タンパク血症、甲状腺機能亢進症など。

グリコアルブミンの測定検査の基準値やわかる事

グリコアルブミンの測定検査とは

グリコアルブミン検査では、1~2週間前の平均血糖値を調べます。
グリコアルブミンとは、血液中に含まれるタンパク質の一種アルブミンがブドウ糖と結合した物質のこと。

グリコヘモグロビン(HbA1c)と同じく血糖の濃度に比例し、変動しやすい血糖の平均値を推測することができます。
2つの違いは、グリコヘモグロビンの半減期が30日前後であるのに対し、グリコアルブミンは20日前後で半減するという点です。

HbA1c検査よりも短い期間を調べることができるので、治療を始めて間もない糖尿病患者の血糖コントロール状態を把握するのに適しています。
また、空腹時血糖値が正常で、食後のみ高血糖が続く人の場合、HbA1c値はあまり上昇しませんが、グリコアルブミン値は上昇します。
そのため、高血糖状態が短時間の人は、グリコアルブミン検査によって糖尿病が発覚することもあります。

検査方法

採血を行い、血中のグリコアルブミン値を測定します。
従来の測定方法はHPLC(高速液体クロマトグラフィ)法が主流でしたが、最近では酵素法を用いて測定する医療機関も増えています。

判定方法/この検査で分かる病気

HPLC法を用いた場合の基準値は11.6~16.3%、酵素法の場合は12.3~16.5%。
グリコアルブミンはグリコヘモグロビンよりも血糖状態が鋭敏に反映されるため、HbA1c値が正常であっても、グリコアルブミン値が基準を超えていれば糖尿病の可能性が高くなります。

基準値以下の場合は、ネフローゼ症候群や低タンパク症の疑いがあります。
血糖コントロール状態の判定は、17%未満で「優」、17~20%未満で「良」、20~24%未満で「やや不良」、24%以上で「不良」とされています。

HbA1cの測定検査の基準値やわかる事

HbA1cの測定検査とは

HbA1c検査では、1~2ヶ月前の平均血糖値を調べます。
通常、糖尿病治療中の患者の血糖コントロール状態を把握するためにグリコアルブミン検査などと併せて行われます。HbA1c(ヘモグロビンA1c)とは、血液中に含まれるヘモグロビンの一部が、ブドウ糖と結合してできる「グリコヘモグロビン」の一種で、1日の平均血糖値が高くなるほど形成されやすくなります。

血糖値は食事や運動などの影響で常に変化していくのに対し、HbA1cの濃度は安定しており、寿命が120日あるためその割合を調べることで過去1~2ヶ月の平均的な血糖状態が分かります。同様の検査で、1~2週間前を調べるグリコアルブミン検査がありますが、長期的な血糖状態を調べる必要がある場合にはHbA1c検査が適しています。

検査方法

採血を行い、血中のHbA1c値を測定します。
測定方法には、HPLC(高速液体クロマトグラフィ)法、免疫法、酵素法などがあり、標準測定法として最も多く用いられているのはHPLC法です。

判定方法

測定法によって多少異なる場合がありますが、HPLC法を用いた一般的なHbA1cの基準値は、4.3~5.8%。
HbA1c値が基準を超えているだけでは糖尿病と断定することはできず、「糖尿病の疑いがある」という判定になります。

ただし、血糖値検査で「糖尿病型」と判定され、なおかつHbA1c値が6.5%以上の場合は糖尿病と診断されます。
血糖コントロール状態の判定は、5.8%未満で「優」、5.8~6.5%未満で「良」、6.5~8%未満で「やや不良」、8%以上で「不良」とされています。

この検査で分かる病気

基準値以上は、糖尿病、腎不全、異常ヘモグロビン血症など。
基準値以下は、インスリノーマ、溶血性貧血、肝硬変など。

C-ペプチド(CPR)の測定検査の基準値やわかる事

C-ペプチド(CPR)の測定検査とは

C-ペプチド(CPR)検査では、血糖値の上昇を抑制するインスリンの分泌量を調べます。
C-ペプチドとは、すい臓でプロインスリン(インスリンの前躯体)が分解した際インスリンと共に作られる物質のこと。C-ペプチドとインスリンは同じくらいの割合で血液中に分泌されており、C-ペプチドの大半は尿中に混ざって体外へ排出されます。

そのため、血液と尿に含まれるC-ペプチドを測定することによってインスリンがどれだけ分泌されているかが分かるのです。
インスリンの量は血中インスリン活性検査でも調べることができますが、インスリン療法を行っている場合、治療のために投与したインスリンまで合算されるため正確な分泌量を測定することはできません。
C-ペプチド検査は、すい臓から分泌されたインスリンのみを測定できるので、治療中の患者のすい臓の働きを調べるのに適しています。

検査方法

血中C-ペプチド検査と、尿中C-ペプチド検査があります。
血中値は空腹時に採血した血液から、尿中値は24時間の蓄尿(1日分の尿)からC-ペプチドを測定します。
血中C-ペプチド検査は一時的なインスリン分泌量であるのに対し、尿中C-ペプチド検査では1日の合計分泌量を調べることができます。

判定方法/この検査で分かる病気

血中C-ペプチドの基準値は、1.2~2.0ng/ml。
0.5~1.2ng/mlであれば2型糖尿病、0.5ng/ml未満であれば1型糖尿病が考えられます。反対に、基準値以上の場合はインスリノーマや肝硬変などの疑いがあります。
尿中C-ペプチドの基準値は、1日あたり40~100μg。
(医療機関によって異なる場合があります。)20μg以下だと1型糖尿病が考えられます。

ブドウ糖負荷試験の基準値やわかる事

ブドウ糖負荷試験とは

ブドウ糖負荷試験(GTT検査)とは、インスリンの働き(糖代謝)を調べる検査です。
空腹時の血糖値と、ブドウ糖を摂取した後の血糖値を比較します。
ブドウ糖を摂取した直後は誰でも血糖値が上がりますが、健康体であれば、すい臓から分泌されるインスリンによって上昇が抑えられるのでしばらくすると正常な数値に戻ります。

しかし、インスリンの分泌量が少なかったり、糖を代謝する働きが悪くなっているとブドウ糖を摂取して上昇した血糖値は時間が経ってもなかなか下がりません。
つまり、血糖値が上昇したままの高血糖状態が続けば糖尿病を患っているということになります。
ブドウ糖負荷試験は、血糖値や尿糖値の測定で陽性反応が出たときの二次検査として通常は血中インスリン活性検査と併せて行われます。
そして、この2つの検査結果をもとに糖尿病の最終的な確定診断がなされます。

検査方法

前日の夜から絶食した翌朝に採血を行い、まずは空腹時血糖値を測定します。
次に、ブドウ糖液を飲んでから2時間後に再び採血をして血糖値を測定します。
(場合によっては、30分後や1時間後、3時間後に採血することもあります。)

判定方法

空腹時血糖値の基準値は110mg/dl未満、ブドウ糖を摂取した2時間後の血糖値は140mg/dl未満であれば正常です。
空腹時血糖値が110~125mg/dl、もしくは2時間後値が140~199mg/dlだと糖尿病予備軍の「境界型」。
空腹時血糖値が126mg/dl以上、もしくは2時間後値が200mg/dl以上の場合は、「糖尿病型」と判定されます。
さらに、別日に同じ検査を行い、糖尿病型という判定が2回以上出れば糖尿病であると診断されます。

血中インスリン活性の測定検査の基準値やわかる事

血中インスリン活性検査とは

血中インスリン活性とは、血液の中に含まれるインスリン濃度を測定する検査です。ブドウ糖を摂取する前と後の血糖値を測定するブドウ糖負荷試験と併せて行われます。インスリンは、すい臓から分泌されるホルモンの一種で、血糖(血中のブドウ糖)をエネルギーに変える働きをしています。
血中のブドウ糖は食後に増加しますが、この糖代謝によって血糖値の上昇が抑えられ、常に一定の濃度に保たれているのが正常な状態です。

反対に、血糖値の上昇が抑えられない状態となるのが糖尿病で、インスリンの分泌量が減少して起こる1型糖尿病(インスリン依存性)とインスリンの働きが弱まって起こる2型糖尿病(インスリン非依存性)があります。
そこで、インスリンと血糖値の状態を調べることによって高血糖の原因を特定でき、境界型(糖尿病予備軍)の早期発見にも繋がります。

検査方法と基準値

前日の夜から絶食した空腹状態の時と、ブドウ糖液を飲んだ30分後に採血を行い、それぞれの血中インスリン濃度を測定します。
ブドウ糖液を飲む前と後で、どれだけインスリンが増加したか、さらに、ブドウ糖負荷試験の結果と比較して判定します。

●基準値
  空腹時:15.1μU/ml以下
  GTT30分値:0.5△IRI/△BS

判定方法/この検査で分かる病気

空腹時の血中インスリン濃度が低値であれば、1型糖尿病。
空腹時が正常で、ブドウ糖負荷試験でのブドウ糖摂取後の血糖値が低値であれば2型糖尿病と診断されます。
その他、インスリン値が低い場合は、すい炎、副腎機能不全、低血糖など。
高い場合は、肝硬変、インスリノーマ、異常インスリン血症、インスリン自己免疫疾患、クッシング症候群などが考えられます。

尿糖値の測定検査の基準値やわかる事

尿糖値の測定検査とは

尿糖とは、尿の中に含まれる血糖(血中のブドウ糖)のこと。
尿糖値の測定は、糖尿病のスクリーニング(ふるい分け)検査として行われます。
通常、血糖はインスリンの働きで分解されてエネルギーに変わり、残りは水と二酸化炭素になって体外へ排出されます。

そのため、健康体であれば尿中に糖が出てくることはなく、出たとしても、ごく少量です。
しかし、血糖値が基準値を大幅に超えている場合は糖が尿中に漏れ出すため、尿糖値が高ければ、糖尿病の可能性が高いということになります。

検査方法

まずは試験紙に尿をかけ、その変色具合から尿糖の有無を調べる「定性検査」を行い、陽性となった場合は採尿をして、1日の尿糖値を測定する「定量検査」を行います。

判定方法/注意点

定性検査では、わずかに変色すれば擬陽性、強く変色すれば陽性となります。
定量検査では1日あたり1g未満が基準となり、1gを超えると糖尿病が疑われます。
ただし、血糖値が170mg/dlを超えないと尿糖は出ません。(血糖値検査は126mg/dl以上で糖尿病が疑われます。)

また、甘い物の食べすぎや過度のストレスによって一時的に尿糖が上昇したり、ホルモン剤の服用中や妊娠中にも陽性を示すことがあります。
さらに、体質的に尿糖が出やすい「腎性尿糖」の可能性も考えられるため尿糖値検査で糖尿病の確定診断を行うことはできません。
糖尿病が疑われた場合は、空腹時血糖値や血中インスリン濃度を測定し、ブドウ糖負荷試験などでさらに詳しく調べます。

この検査で分かる病気

糖尿病、腎性尿糖、慢性腎炎、甲状腺機能亢進症、クッシング症候群など。

血糖値の測定検査の基準値やわかる事

血糖値の測定検査とは

血糖とは、血液の中に含まれるブドウ糖のことで、その濃度を調べるために血糖値を測定します。
基準値以上の場合は糖尿病の他、甲状腺機能亢進症、クッシング症候群、すい炎、肝炎、肝硬変などの疑いもあります。

また、基準値以下の場合は、インスリノーマ、糖原病、下垂体機能低下症、肝臓ガン、ガラクトース血症などが考えられます。
一般的に血糖値の検査と言えば糖尿病の診断がよく知られています。

血糖は、誰でも食後は血糖値が上昇してしまう傾向があるため、空腹時血糖値に比べ、高い基準値となっています。
正常の方であれば、体内でインスリンというホルモン物質が働き、血糖値を下げる役割を果たします。
ところがインスリンの不足や、効き目自体が弱まってしまうと、食後の血糖値が上がったままとなってしまうため、高い数値が出てしまいます。

空腹時血糖値

空腹時血糖値は、健康診断等でも行なわれる一般的な血糖値測定です。
血糖値は食後に高くなり、お腹が空いているときには低くなるので、空腹の時の血液を調べることで、食事による影響を受けていない血糖値を計ることができます。
正確な検査結果を得るため、前日の夕食を食べた後、翌朝の検査まで、何も食べないようにする必要があります。

・空腹時血糖値は100mg/dL未満が正常型。
・空腹時血糖値は100mg/dL~110mg/dL正常高値型
・空腹時血糖値は110~126mg/dLは境界型
・空腹時血糖値は126mg/dL以上は糖尿病型

空腹時血糖値の基準値は100mg/dl未満が、正常型の基準値とされています。
100mg/dl~110mg/dl未満であれば正常高値型となります。
これら2つは、特に問題はありません。ただし、正常高値型は正常型よりも生活習慣の改善に努めると良いでしょう。

110~126mg/dL未満となると、境界型の基準値とされ、いわゆる糖尿病予備軍となります。
近い将来、糖尿病を発症する確率が非常に高い事が言え、さらに詳しい検査が必要となります。
しかし、食生活の見直しができれば、悪化を食い止めることが十分に可能です。

基準値が126mg/dl以上の場合が、糖尿病型の基準値となっています。
検査結果が126mg/dlを超えることが何度もあり、日常的に高血糖の状態が続いている場合は、間違いなく糖尿病であると診断されることでしょう。

食後血糖値

食後血糖値とは食後2時間の間に計る血糖値を指します。
食後血糖値では高い数値を示す人してしまう場合があり、空腹時血糖値が平常型と判断された場合でも、境界型、もしくは糖尿病型と診断されてしまう可能性もあります。
食後血糖値の基準値は、以下の3つに分けられます。

・食後血糖値は140mg/dL未満が正常型
・食後血糖値は140~200mg/dL未満が境界型
・食後血糖値は200mg/dl以上は糖尿病型

基本的に、誰でも食後は血糖値が上昇してしまう傾向があるため、空腹時血糖値に比べ、高い基準値となっています。
正常の方であれば、体内でインスリンというホルモン物質が働き、血糖値を下げる役割を果たします。
ところがインスリンの不足や、効き目自体が弱まってしまうと、食後の血糖値が上がったままとなってしまうため、高い数値が出てしまいます。
現在、この食後血糖値の重要性が見直されつつあり、大変注目されています。

それは、食後血糖値が動脈の内部にある内皮細胞を損傷することにより、動脈硬化疾患である、心筋梗塞や脳梗塞の原因として起因していることが分かったためです。
空腹時に血糖値が正常の値をさしていたとしても、食後に高血糖を繰り返すことにより、糖尿病や動脈硬化が進行してしまう可能性が高いのです。
そのため、糖尿病の心配を抱えて血糖値の検査を考えている方は、空腹時血糖値の結果だけでなく、食後血糖値も非常に重要になります。

随時血糖値

随時血糖値は、糖尿病であるかどうかを判断する際に基準とされる値の1つであり、空腹時血糖値や、食後血糖値のように食事をした時間を考えずに血糖値を測定することが特徴です。
血糖値は本来、食後に血糖値が上がり、空腹時には血糖値がさがります。
そのため、空腹時血糖値を計り、その数値が正常高値型を上回るようであれば、糖尿病予備軍、糖尿病であると判断することができるのです。

また、食後2時間の間に測定する食後血糖値では、当然血糖値は空腹時より高いのですが、正常であれば体内のインスリンの働きにより血糖値の下降が見られます。
この血糖値の下降が遅い、もしくはみられないようであれば、糖尿病となります。
このように、空腹時、食後に重点を置き、血糖値は測定されるのですが、随時血糖値はその点を除外して検査を行なういます。

・随時血糖値 200mg/dL以上 糖尿病型

経口ブドウ糖負荷試験

検査結果がはっきりしない場合や、糖尿病の可能性が感じられた場合は、随時血糖検査後に、経口ブドウ糖負荷試験と呼ばれる、検査を行います。
経口ブドウ糖負荷試験も、糖尿病の診断方法のひとつで、指定された量のブドウ糖水溶液を飲み、一定時間(およそ2時間)経過した後の血糖値の数値を見ます。

・経口ブドウ糖負荷試験 負荷後2時間 140mg/dL未満 正常型。
・経口ブドウ糖負荷試験 負荷後2時間 140mg/dL~200mg/dL 境界型
・経口ブドウ糖負荷試験 負荷後2時間 200mg/dL以上 糖尿病型

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