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心電図検査でわかる事

公開日: : 検査・健康診断・人間ドッグ

家庭用心電図記憶装置でわかる事

家庭用心電図記憶装置は、自分で心電図検査を行うことができる、家庭用の心電図記録機器となります。
とくに心臓の機能が衰え始める高齢者や、動悸息切れなど胸部に何らかの異常を感じるけれど忙しくて病院に行く暇がないという人などに、有効的となっています。

また動悸息切れを多少感じる程度では、病院で検査を行っても正常と判断されることがあります。
そのため過度に心配になり過ぎると医療費を無駄に費やしてしまうことにもなるため、まずは家庭用心電図記憶装置で、心電図検査を自分で行い管理するということが大切となります。
家庭用心電図記憶装置を使用すると、毎日決まった時間に、自宅で簡単に心電図を測定し記録することができます。
心臓の機能衰えによる動悸息切れなどといった症状は、年齢を重ねるごとに起きやすくなります。

症状が悪化すると、心筋梗塞などといった重篤な疾患を招くこともあります。
病院が自宅の側にあればいつでも行くことができますが、何らかの自覚症状がある場合には、自分で心電図を細目にチェックするということが大切となります。
普段とは明らかに違う心電図の状態の際には、病院へ行って検査してもらうようにすることが大事です。
家庭用心電図記憶装置は、薬局や家電専門店などで市販されており、通販などでも購入することができます。

最近では高齢者でも扱いやすい、操作が簡単で大きな画面のついたものなども販売されています。
場所を選ばずいつでもどこでも心電図検査ができ、安心感を得ることができます。

電気生理学的検査でわかる事

心電図検査の1つである心臓電気生理学的検査(EPS)は、直径数ミリ程度の電極カテーテルを心臓に向かって挿入し、心臓に電流を流すことによって、心臓内の電気活動を調べるといった検査となります。
電極カテーテルはおもに、足の付け根や肩の下にある静脈から心臓へ向かって挿入されることとなります。
カテーテルの先端には金属製の小さな電極チップが付いており、電極チップを心臓内壁に接触させることによって、心臓内の電気活動の検査を行います。

心臓電気生理学的検査(EPS)はおもに、不整脈の精査に有効的な心電図検査となっています。
患者特有の不整脈のメカニズムを詳細に把握することができるため、有効な治療方法に役立てることができます。
例えば不整脈を起こす原因となる伝達回路を切断するカテーテルアブレーション治療や、不整脈を監視するペースメーカーによる治療などに役立てることができます。

心臓電気生理学的検査(EPS)の検査は原則として、2泊3日の入院が必要となります。
検査前日に入院をし、初めに検査方法や危険性などについての説明を受けることとなります。
検査当日はカテーテル室において、カテーテルの挿入を行い、心臓内にカテーテルを留置した状態で検査が行われるます。

検査にかかる時間は約1時間程度となっていますが、頻脈の症状がある場合には、続けてカテーテルアブレーション治療が施されることとなります。
検査後は安静に過ごし、翌日退院することができます。

体表面電位図でわかる事

心電図検査における体表面電位図とは、体中のさまざまな部位に計100個の電極を付けて、心電図を細かく記録した図のことを言います。
体中のさまざまな部位から心電図を詳細に計測することができるため、その時の動作や興奮状態と照らし合わせて、心臓の動きを細かく検査することができます。
体表面電位図はおもに、不整脈や心筋梗塞などといった心臓疾患の、早期発見に有効となっています。

心電図検査における体表面電位図の測定では具体的には、体の全面と側面の決められた場所に13枚の電極を配置し、両手足に9個の電極を付けて、心電図の測定が行われます。
心電図測定の際には仰向けに寝て、軽く目を閉じ、リラックスした状態になることが必要となります。
電極の取り付けには多少の時間がかかりますが、心電図の測定にはさほど時間はかかりません。

測定中も痛みなどを感じることはないため、患者への負担はほとんどないと言えます。
心電図検査にはさまざまな測定方法がありますが、体表面電位図はおもに、不整脈や動悸息切れといった症状を早い段階で予期し、深刻な症状を引き起こすことを予防するのに効果的となってます。

定期健康診断などではあまり行われていない心電図検査となるため、乱れた生活習慣や不摂生が気になる人は、医師に相談をして体表面電位図の検査を受けてみるということが大切となります。
早期の発見が、健康維持と、深刻な病気の発症を防ぐのに有効的となります。

運動負荷心電図でわかる事

心電図検査の1つである運動負荷心電図は、一定の運動をした後に心電図を測定する、心電図の検査となります。
おもに運動をした際に不整脈が出やすい人や、心筋梗塞などの心臓疾患が疑われる人などに行われている、心電図の測定方法となっています。
安静時には心電図に問題がない人でも、一定の運動をしたあとには、何らかの変化が見られる場合があります。

運動負荷心電図は、安静時以外での心臓の状態を調べるのに有効な、心電図検査となっています。
運動負荷心電図検査には、トレッドミル運動負荷試験、マスター二段階テスト、エルゴメーター検査といった、いくつかの種類があります。
トレッドミル運動負荷試験は、ベルトコンベア状の運動器具の上を歩きながら、心電図の計測を行うといった測定方法となります。

一定時間ごとに歩く速度や傾斜を変えて、その都度経過の測定が行われます。
心電図の他、血圧の測定も同時に行われることとなります。
マスター二段階テストは、一定時間二段式の階段を上り下りした後に、心電図の計測を行うといった測定方法となります。
階段さえあればどこででも行えるため、トレッドミル運動負荷試験と比べても簡易的なのが特徴となります。

そしてエルゴメーター検査は、ジムで使用されるエアロバイクのような器具を使用して運動負荷を与え、心電図を計測するといった測定方法となります。
おもに下肢に負荷をかけて、心電図を計測することを目的とする際に利用されています。

イベント心電図でわかる事

心電図検査の1つであるイベント心電図は、心電図機器を携帯して、測定が必要な時に心電図の測定を行うといった心電図の検査となります。
イベント心電図機器はおもに、心臓疾患の症状が稀に出るケースの患者に対して使用されており、症状が現れた際には、いつでも心電図検査が行えるようになっています。
イベント心電図機器は掌サイズで携帯可能な大きさとなっているため、持ち運びにも便利となっています。

また24時間装着が必要なホルタ―心電図とは違って、不整脈や動悸などといった症状が現れた際にのみ測定を行うことができるため、患者の負担も少なくなっています。
イベント心電図は、何らかの症状が現れた際に装着して心電図の測定を行い、心電図のデータをFAXやメールなどで医療機関に送信して、医師から解析結果や診断を受けるといった流れとなります。
イベント心電図機器によっては、その場ですぐに医療機関へデータを送信することができるものなどもあります。

医師からの指示も、モニターを通してすぐに得ることができます。
操作は高齢者でも簡単に行えるものが多く、携帯しているだけで、毎日の生活を安心して送ることができるといったメリットもあります。

ただし何らかの症状がある際に自分で測定を行わない限りは、医師からモニターしてもらうことができないといったデメリットもあります。
自覚症状に乏しい際には、変化が見逃されてしまうこともあるため、注意が必要となります。

ホルター心電図でわかる事

心電図検査の1つであるホルタ―心電図は、体に装着した状態で、24時間に渡って連続して心電図を記録するといった、心電図の検査となります。
おもに短時間の測定では診断するのが困難な、不整脈や動悸息切れの発作がある人などに対して行われる、心電図検査となります。
まずは心臓のレントゲン写真を撮影し、その結果心臓に膨張などが見られる場合には、ホルター心電図による検査を医師からすすめられる場合が多くなっています。

ホルター心電図は24時間心電図を計測するといった測定方法となりますが、入院の必要ななく、心電図機器を胸部につけた状態のままで、普段通りの生活を行うことができます。
しかしホルタ―心電図の機器には防水加工が施されていないため、着用したままでの入浴はできなくなっています。
入浴以外の日常生活は、普段通りに行うことができます。

病院で心電図機器を装着して日常生活を送り、24時間後に再び病院へ戻って機器を取り外すといった流れとなります。
病院によっては、48時間の計測を行うところもあります。
ホルタ―心電図機器の装着中に不整脈や動悸息切れの発作などがあった場合には、すべて記録されることとなります。

ただしホルタ―心電図は2誘導による心電図検査となるため、情報量はあまり多くないというのがデメリットとなっています。
そのため通常はホルタ―心電図のデータ以外にも、他の検査なども実施して、総合的に診断されるというのが一般的となっています。

12誘導心電図でわかる事

心電図検査の1つである12誘導心電図は、ベッドの上に横たわった状態で、体に6つの電極を付けて測定を行う心電図の検査となります。
痛みなどは伴わず、定期健康診断などでも実施されている、もっとも一般的な心電図検査となっています。
12誘導心電図では、両手首と両足首、胸部に合計6つの電極を取り付けて、心臓を12の方向から見た波形によって、心電図の計測が行われます。

具体的にはプラス側の電極の位置に注目し、そこから心臓を眺めるといった感覚で測定が行われます。
両手足に付けた電極から記録される心電図は「四肢誘導」と呼ばれており、胸部に付けた電極から記録される心電図は「胸部誘導」と呼ばれています。
12誘導心電図には電流の変化を詳しく解析できるといったメリットがあり、部位診断も正確に行うことができるのが特徴となります。

計測にかかる時間も数十秒から数分程度と短く、患者に負担をかけない、非常に簡単に計測できる心電図検査となっています。
ただし測定結果については、必ずしもすべての疾患を診断できるというわけではなく、とくに不整脈や動悸息切れなどの発作がある人には不適格となっています。

動悸息切れの発作がない時に検査を行うと、正常と診断されてしまうこともあります。
12誘導心電図はあくまでも簡易的な心電図検査となるため、不整脈や動悸息切れなどの自覚症状がある場合には、ホルター心電図などの他の心電図検査を受けることがすすめられています。

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