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目の検査でわかる事

公開日: : 最終更新日:2015/12/03 検査・健康診断・人間ドッグ

視力検査でわかる事

眼の検査の中でも、もっともよく知られていて、誰もが受けた経験があるのが、この『視力検査』でしょう。
円の一部に切れ目を入れた「ランドルト環」と呼ばれる大小の図形を見て、その切れ目が「右」なのか「左」なのか、「上」なのか「下」なのか、あるいは「斜め」なのか、学校の身体検査から始まって運転免許証の更新などまで、一生のうちに何回となく受ける検査のひとつです。

目的は言うまでもなく「視力の異常」がないかどうかを調べることですが、視力検査でわかるのは『水晶体の屈折異常』による「近視」や「乱視」、「遠視」の有無です。
というのも、私たちがものを見るメカニズムは、角膜を通して光が眼に入り、その光はレンズの役割を果たす水晶体で屈折し、そこから硝子体を通過して網膜に像を結び、脳に伝えられるという風になっているのです。
この中で、水晶体で光が屈折する時に異常があると視力が落ちてしまうわけです。

視力の基準値とされているのは、「裸眼」で1.0~1.2ですが、現代人の場合、これを下回っていることも少なくありませんので、子供の頃からメガネやコンタクトレンズを着用している人も多くいます。
運転免許証の取得に必要なのは両眼で0.7以上で、この場合は裸眼ではなく、メガネやコンタクトレンズを着用している「矯正視力」でも問題はありません。

生活に支障をきたさない基準は、裸眼で0.7以上といわれています。
ということは、0.7を下回るとメガネやコンタクトレンズを着用する必要が出てくるわけですね。
パソコンやスマホなど、光る画面を見る機会が多い現代ですから、視力が落ちないように気をつけておきたいものです。

視野検査でわかる事

『視野検査』というのは、文字通り視野がどの程度まであるのかを調べるための検査です。
通常、私たちは一点に集中してものを見ても、その周辺までが視野として眼に入っているわけですが、「視神経の障害」や「緑内障」などの眼疾患があると視野が狭くなってしまいます。
健康な人の場合、左右どちらの眼も「上に60度」、「下に75度」、「内側に60度」、「外側に100度」という風に、かなり広い視野を持っているものです。

ですが、眼に問題があると、視野が徐々に狭くなってくるのです。
通常、私たちは両眼でものを見ていますから、視野に異常があるかどうかを調べるためには、片方の目を隠して検査をする必要があります。
というのも、前述の「視神経の障害」や「緑内障」などの眼疾患では、片方の眼だけに障害が起きたり、左右の眼で障害の程度が違ったりしてしまうからです。

検査そのものは、視野計という機器を使って行われます。
視野計の中心に表示されるマークを見つめ、そのマークの周辺に小さな光が見えたらスイッチを押すというシンプルなものですが、片目ずつ行ないますので、両眼が終わるにはおよそ30分程度の時間が必要です。
視野検査で異常が見つかった場合には、前述の「緑内障」の他に「網膜剥離」や「糖尿病性網膜症」、「網膜色素変性症」、「視神経炎」、「脳腫瘍」などの病気が疑われることになります。

緑内障などは、かなり進行しないと自覚症状が現れない病気ですので、早期発見できるように定期的に眼科で検診を受けておくほうがいいでしょう。

眼底検査でわかる事

『眼底検査』というのは、「網膜剥離」や「眼底出血」、それに「緑内障」といった眼の病気を調べるための検査で、瞳孔の奥にある眼底を「眼底カメラ」や「眼底鏡」という専用の器具を用いて行われるものです。
眼底を観察して、血管や網膜、視神経の状態を調べていくのですが、中でも血管の観察は重要とされています。

というのも、眼底の血管は私たちの体の中でも、血管を直接観察できる唯一の部分ですので、眼に関する病気の他にも「動脈硬化」や「脳腫瘍」、「高血圧」といった「生活習慣病」の検査としても有効とされているからです。
また、眼底には脳につながる視神経の出入り口もあるため、脳内の血管の状態も推測することが可能です。
これにより、「脳の病気」の診断にも役立てることができるのです。

眼底検査には、瞳孔に光を当てて検眼鏡で眼底を観察する『直像検査法』と、瞳孔に光を当てて反射してきた網膜像を凹面鏡に映す『倒像検査法』、レンズ付きの三角錐の三面鏡に眼底を映して行われる『細隙灯顕微鏡による眼底検査』などがあります。
主に、『直像検査法』と『倒像検査法』を組み合わせて行われますが、より詳しい状態を調べるためには『細隙灯顕微鏡による眼底検査』が有効なようです。

眼底検査で異常が見つかった場合には、「緑内障」や「網膜剥離」、「糖尿病性網膜症」、「眼底出血」、「網膜色素変性症」、「眼内腫瘍」、「視神経萎縮」、「乳頭浮腫」、「脳腫瘍」、「くも膜下出血」といった病気が疑われます。

眼圧検査でわかる事

『眼圧検査』というのは、その名の通り「眼の中の圧力」を調べる検査のことで、眼球を外から押した時に、押し返してくる力(内圧)を測定します。
通常、私たちの眼は「房水」という液体によって眼圧は一定に保たれているものですが、この「房水」の生産量と流出量に問題が起きると眼圧も変動してしまいます。

つまり、眼に何らかの異常が起きているということがわかるわけですね。
眼圧検査には、角膜に色素をつけ眼圧計を密着させて測定する『ゴールドマン眼圧計』を用いるものや、仰向けに寝他状態で眼圧計を角膜に当てて測定する『シェッツ眼圧計』を用いるもの、圧搾空気を吹きつけ角膜のへこみ具合から眼圧を測定する『空気圧による眼圧計』を用いるものなどがあります。

現在、最も多く行なわれているのは『ゴールドマン眼圧計』での検査ですが、定期健診や人間ドックなどでは比較的簡単な『空気圧による眼圧計』の検査が行われています。
基準眼圧は7~21mmHgの範囲内とされていますが、緑内障の中には眼圧が基準範囲内でも障害が進む『正常眼圧緑内障』というものもありますから、眼圧検査だけでなく眼底検査も一緒に受けておくほうが安心できるでしょう。

眼圧が基準値を超える高値の場合には、「緑内障」や「高眼圧症」が疑われ、基準値を下回る低値の場合には「網膜剥離」や「脈絡膜剥離」、「外傷」、「脱水」、「虹彩毛様体炎」といった病気が疑われます。
検査結果が異常値だった場合は、さらに精密な検査が必要となります。

細隙灯顕微鏡検査でわかる事

『細隙灯顕微鏡検査』というのは、「細隙灯(さいげきとう)」という拡大鏡で眼に帯状の光を当て、異常がないかどうかを調べる検査のことです。
この細隙灯顕微鏡検査では、「結膜」や「角膜」、「前房水」、「虹彩」、「瞳孔」、「水晶体」などを調べることができ、レンズを特殊なものに交換することで「後眼部の硝子体」や「網膜」の状態まで調べることも可能になります。

これにより、眼の各部分に傷や炎症がないかどうか、さらには「緑内障」や「白内障」などの眼疾患がないかどうかを診断できます。
眼の検査の中でも、多くの病気が診断できる重要なものですので、通常は診察の都度、行われているものです。
眼に帯状の光を当てることで眼科医は患者の眼の状態を克明に調べることができますが、特に痛みがあるわけでもなく、検査自体は短時間ですみます。

細隙灯顕微鏡検査で異常が見つかった場合には、「緑内障」や「白内障」、「結膜炎」、「虹彩炎」、「ぶどう膜虹彩炎」、「角膜異物」といった病気が疑われることになります。
疑われる症状に合わせて、さらに詳しい検査が行われますが、例えば「白内障」の疑いがある時には「眼底検査」と「視力検査」を行い、「緑内障」であればこの2つの他に「眼圧検査」や「視野検査」、「隅角検査」なども行われることになります。

前述のとおり、この細隙灯顕微鏡検査はとても重要なものであり、しかも基本的な検査のひとつですから、特に異常を感じていない時でも定期的に検査を受けておくほうが安心できるでしょう。

蛍光眼底造影検査でわかる事

『蛍光眼底造影検査』というのは、腕の静脈から「フルオレセイン」や「インドシアニングリーン」など、造影剤となる色素を注射して特殊なフィルタを通して光を当て、網膜の血管の連続写真を眼底カメラで撮るという形で行われる検査のことです。

注射した色素は血液の中に入ると「蛍光」を発しますから、血液が滞りなく流れているかどうかなどを詳しく検査できるのです。
特に、毛細血管は詰まってしまいやすいものですが、血液が流れていなければ暗く写りますので、異常があればすぐに発見することができます。

また、網膜の血管から血液が漏れてしまっているかどうかということも、この蛍光眼底造影検査であれば、すぐに見つけられます。
それだけでなく、もしも漏れてしまっているのなら、どこかから漏れているかということも確認できますので、通常の眼底検査などでは発見しきれないような、かなり細かい状態まで診断することができるのです。

蛍光眼底造影検査で異常が見つかった場合には、「糖尿病性網膜症」や「加齢黄斑変性症」、「網膜血管梗塞」、「ぶどう膜炎」といった病気が疑われることになります。
この中でも「糖尿病性網膜症」の場合には、レーザー光凝固術が必要になるケースがあるのですが、その必要性を判断するためにも蛍光眼底造影検査は有益なものだとされています。

検査自体は10分ほどで終わり、その間に30枚程度の眼底写真を撮影します。
なお、検査終了後には造影剤が身体中の血管をめぐりますので、身体が黄色っぽくなりますが、1~2日ほどで収まりますので心配はいりません。

隅角検査でわかる事

『隅角検査』というのは、正面からは見ることができない、角膜と虹彩の根元が交わる「隅角」の状態を調べる検査のことです。
隅角には、眼内の組織に栄養を運ぶ液体である「房水」の排出口があるのですが、眼の圧力はこの房水によって調節されています。
つまり、隅角に問題があれば房水の排出能力に異常が出てくるわけですが、それにより眼圧にも影響が及ぼされます。

房水の排出量が減り、眼圧が急激に高くなると「緑内障」を引き起こしてしまいますので、隅角検査は緑内障を診断する上で欠かせないものとされています。
隅角検査は、まず麻酔剤を点眼した状態で隅角鏡を眼に接触させて行われます。
この隅角鏡には、医療用コンタクトレンズに角膜保護剤をのせたものが使われていて、隅角の状態を細隙灯顕微鏡によって観察するというものです。

細隙灯顕微鏡で調べれば、房水の排出口の状態がよくわかりますので、目詰まりなどを起こしていればすぐに発見することができます。
隅角検査で異常が見つかった場合には、前述の「緑内障」や「ブドウ膜炎」、「糖尿病網膜症」や「網膜中心静脈閉塞症」などの「網膜血管閉塞性病変」、それに「眼外傷」などが疑われることになります。
また、緑内障と診断された後も、隅角検査を行うことでレーザー治療が必要かどうかなどの判断も行われますので、むしろ病気が見つかってからのほうが検査の頻度は高くなることも少なくありません。

通常は年1回程度とされていますが、緑内障の種類によっては半年ごとや、それ以上のペースで行われることもあるようです。

網膜電図検査でわかる事

『網膜電図検査』というのは『ERG検査』と呼ばれることもあり、電極を埋め込んである特別なコンタクトレンズを装着することで網膜の電位変化を調べるというもので、心電図の網膜版と考えるとわかりやすいでしょう。
検査自体は暗室で行われるのですが、まずは点眼麻酔をかけ上記の特殊はコンタクトレンズを装着し、網膜に強い光を照射していきます。

その際、網膜と角膜の間の静止電位に変化が起きますので、この電位変化を増幅して記録していくのです。
変化の状態を調べていくと、網膜自体の機能がよくわかり、特に電位変化が最初から大きく低下したり、消失したりする場合には「網膜色素変性症」が疑われます。
他に、「網膜剥離」や「黄斑変性症」といった網膜の異常を発見することもできる検査です。

さらに、白内障になっている場合や角膜が濁っている場合、そして硝子体に出血があるなどで眼底検査を受けられない人にも、この網膜電図検査は行われます。
白内障や角膜移植の手術を受ける前には、網膜機能の状態を推測する必要がありますが、その判断にも有益な検査とされています。

電極を埋め込んだコンタクトレンズを付けて、しかも電位変化を調べるというものですから痛そうなイメージを持ってしまうかもしれませんが、最初に点眼麻酔を使いますので実際には痛みを感じることはほとんどありません。
眼の状態を調べるためには重要な検査ですので、必要な場合には怖がらずに受けるようにしてください。

視覚誘発電位検査でわかる事

『視覚誘発電位』というのは『VEP』と呼ばれることもあり、視覚刺激を受けた時に大脳皮質視覚野に生じる電位のことを指す言葉です。
私たちがものを見る時には、眼に写った情報が視神経を通じて脳に伝わり、『視覚領』と呼ばれる部分で「見えた」という判断が行われています。

つまり、眼球そのものが正常であっても、この視覚領に情報が伝わらないと、ものが見えなくなるというわけです。
そして、視覚領からの電気反応のことを『視覚誘発電位』と呼んでいます。
通常、白黒が反転する市松模様や、点滅している光などを見せると、一定の電位変化が見られるものです。

ですが、この電位変化が見られない場合は、眼球からの情報が視神経を通じて視覚領に伝わっていないということですから、眼球側で治療や手術などを行なったとしても、視力の向上などは期待できないということになるのですね。
ですから、例えば白内障などの手術を行う場合、網膜電図や超音波眼球検査などで網膜や硝子体の状態がわかったら、必ずこの視覚誘発電位も検査されます。

視覚誘発電位の検査自体は、直径1cm程度の電極を髪の毛の上から後頭部に貼り付けて行われ、座った状態で点滅する光や市松模様を見つめ、その時に反応を調べます。
検査時間は2~3分程度ですので、すぐに終わってしまいます。

眼の異常というと、網膜や硝子体など眼球だけの問題と思われがちですが、脳に情報が伝わらないと判断ができませんので、この視覚誘発電位はもっとも重要なものといえるのかもしれません。

眼底三次元画像解析検査でわかる事

『眼底三次元画像解析』というのは、その名の通り「眼底検査」を平面ではなく三次元画像として分析するというもので、最近になって登場してきた新しい検査のひとつです。
この眼底三次元画像解析が登場してきた背景には、日本人に「正常眼圧緑内障」が多いということが関係しています。

というのも、「正常眼圧緑内障」の場合、早期発見をするには視神経乳頭がどのくらい凹んでいるのかを調べることが必要なのです。
しかし、従来の眼圧検査は平面写真によって行われるため、視神経乳頭の凹み具合を客観的に判断することは難しく、主に眼科医の経験や能力に頼っていました。

そうなると、当然ながら診断する眼科医によって結果には開きが生じるため、特に経験の少ない医師の場合には正確な判断ができないという可能性も少なくはなかったのです。
そこで、より客観的で的確な診断ができるように生まれたのが眼底三次元画像解析です。

眼底三次元画像解析は、眼に微弱なレーザー光を照射することで眼底の断層写真を撮影する「共焦点走査レーザー眼底鏡」と、同じくレーザー光の照射で神経線維層の厚みを調べる「共焦点走査レーザーポラリメーター」、さらに赤外線の光で網膜の断面像を詳しく描き出す「光干渉断層計(OCT)」という3種類の解析方法が用いられています。

ただし、これらの検査は前述のとおり最近になって登場してきたものですので、まだまだ設置している医療機関は少ないようです。
また、眼底三次元画像解析の検査費用そのものは保険が適用されませんので、2,000~5,000円程度の検査代を負担する必要があります。

光干渉断層計(OCT)検査でわかる事

『光干渉断層計(OCT)』というのは、眼底三次元画像解析の中のひとつで、眼底に微弱な赤外線を照射することで網膜の断層の状態を立体的に描き出すことができる装置です。
具体的には、眼底に赤外線を当てると反射してきますので、その反射光を解析して網膜の断層の状態を調べることができるのです。

それにより、「新生血管」と呼ばれる異常な血管があるかどうかも分かりますし、さらにその新生血管の大きさや深さ、形なども詳細に調べることができます。
また、何らかの異常によりできてしまっている凹みなども調べることができますので、新生血管との位置関係なども的確に把握することが可能です。

この光干渉断層計(OCT)は、主に「加齢黄斑変性症」や「黄斑浮腫」、それに「黄斑円孔」といった病気の診断に用いられますが、これらの黄斑の中央には「中心窩」と呼ばれる黒ずんだくぼみが生じますので、その状態を調べるのにも有益なものです。
また、「緑内障」で視神経繊維がどういう状態になっているのかを調べるためにも役立てられています。

検査自体は数分で終わりますし、特に造影剤なども必要ありませんので、検査を受ける際の身体的な負担というのはほとんどありませんから、そういう意味では気軽に受けられる検査ということができるでしょう。

最近になって登場してきた新しい検査のひとつですが、近年ではさらに「SLO(走査レーザー検眼鏡)」と組み合わせることで、従来はできなかった立体解析を行うような診断装置も開発されています。

眼球の超音波検査でわかる事

『眼球の超音波検査』というのは、眼球内の組織に超音波を当て、そこから反射する波を画像化することで眼球内の状態を調べる検査のことです。
通常、眼の検査は眼球の状態を”見る”ことで行われるのですが、「白内障」が進行してくると水晶体の濁りがひどくなり、患者側もものが見えづらくなりますが、眼科医の方でも眼球の状態を観察することが難しくなってしまいます。

そのため、正常な診断を下すことも難しくなりますので、このような場合に超音波検査が用いられるのです。
通常、超音波検査というと内科や産婦人科で行われている「腹部エコー」というものが思い浮かびますが、眼科でも超音波検査はよく行われています。

眼科で使われる超音波装置は小型ですので、CT(コンピューター断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像診断)などと比べても手軽にできますから、白内障のように直接見て診断することが難しい場合には便利な検査法ということができます。

特に、白内障の手術を行う場合、人口水晶体と呼ばれる眼内レンズを移植する必要があるのですが、この眼内レンズの度数を決めるためには欠かせない検査法となっています。
他に、「網膜剥離」や「硝子体出血」、それに「腫瘍」などの異物があるかどうかなどの診断にも用いられますし、「眼球の長さ」や「角膜の暑さ」などを調べるときにも行われています。

これらの状態を正確に調べておかないと、白内障の手術をしても視力が正常に戻らないという可能性が高いため、超音波検査は重要な役割を担っている検査法と言えます。

ドライアイの検査でわかる事

『ドライアイ』といえば、眼の表面が乾燥している状態で、パソコンの画面を見ることが覆い現代人に急増している症状のひとつですね。
具体的には、眼がゴロゴロする感じがしたり、「目ヤニ」や「目のかすみ」、「疲れ」、「充血」などといった症状が出てきます。

一般的な原因としては、パソコンの画面を見続けていると、どうしてもまばたきの回数が少なくなり、それによって涙が眼球の表面から乾燥してしまうということが挙げられます。
ですから、なるべくまばたきを多くすればいいということになるのですが、コンタクトレンズを長時間着用しているような場合にも同様の症状は起こります。

さらに、自己免疫疾患のひとつである「シェーグレン症候群」や、角膜が皮膚のようになってしまう「スティーブンス・ジョンソン症候群」など、病的な要因によって涙腺の分泌障害が起こり、重度のドライアイになってしまうというケースもあるようです。
ドライアイが進行すると視力障害を引き起こしてしまう場合もありますので、定期的に検査を受けておくほうが安心できるでしょう。

ドライアイの検査としては、涙の量を調べる「シルマー試験」や、眼の表面の涙がどのくらいの時間で乾燥するかを調べる「涙液層破壊時間(BUT)」、眼に特殊な色素を点眼して細隙灯顕微鏡で観察する「生体染色検査」などが主なものです。
シェーグレン症候群の可能性が疑われる場合には、全身の血液検査も行われます。

検査で異常が見られた場合には人工涙液やヒアルロン酸配合の点眼薬を用いますが、市販の目薬を使用すると逆効果になるケースもありますので、医師の指示に従うようにしてください。

シルマー試験でわかる事

『シルマー試験』というのは、ドライアイを調べるためには欠かすことのできない検査法のひとつです。
ドライアイは、涙の量が少ないために起こる病気ですが、シルマー試験を行うことで涙が正常に分泌されているかどうかを調べることができます。

試験自体は、7×50mm程度の「涙紙」と呼ばれる細長いろ紙を使って行われます。
涙紙の端を折り曲げ、それを眼にはさんで5分程度まぶたを閉じていると涙が染みこんできますので、その領を計測するのです。
5分間に出る涙の量が10mm以上なら、正常と判断されますが、5mm以下の場合はドライアイと診断されることになります。

ただし、1回の検査で正確に判断できるとは限りませんので、必要に応じて数回繰り返されることもあります。
また、ドライアイ自体が多種多様な症状が見られるものですので、まぶたのへこみにたまっている涙を綿糸で吸収する「綿糸法」など、別のドライアイの検査を併用して診断されることも少なくありません。

他にも、眼球表面を涙で洗い流す能力を調べる検査や、涙腺や涙の通り道に異常や問題がないかを調べる検査、眼球の表面に傷や凹凸がないかを調べる検査など、必要に応じて各種の検査が行われます。
さらに、自己免疫疾患のひとつである「シェーグレン症候群」が疑われる場合には、血液検査を始めとした全身検査も行われます。

ドライアイというと、そんなに深刻な病気ではないと思われがちですが、ドライアイを起こしている原因によっては重篤な症状であるケースも考えられますので、注意が必要です。

涙道・涙管ブジー検査でわかる事

『涙道・涙管ブジー』というのは、「流涙症(涙目)」と呼ばれる涙が異常に多い症状や、目ヤニなどが多いために涙液の排出に問題が生じている場合などに行われる検査です。
検査自体は、「涙洗針」という先の曲がった針をつけた注射器で、生理食塩水を涙点から涙道内に注ぎ、その生理食塩水が鼻腔に正しく排出されているかどうかを調べるという形で行われます。

この時、生理食塩水が上手く排出されていなければ、どこかに詰まりがあると考えられますので、この場合には「ブジー」と呼ばれる細い針金を涙管に通して、どこかが閉塞しているのかを調べます。
涙点から生理食塩水が逆流してしまうようであれば、「鼻涙管閉塞症」と診断されますし、逆流する生理食塩水に膿が多いようなら「涙嚢炎」を合併していることも考えられます。

これらの症状の場合には、ブジーを涙点から鼻涙管まで挿入することで涙道の狭窄や閉塞を改善する処置が行われます。
特に、閉塞部を突き破る治療は「鼻涙管開放術」と呼ばれています。
このように、涙道・涙管ブジーは検査として行われる場合と治療法として用いられる場合があり、子供の涙道管を洗浄するために行われるケースもあります。

さらに最近では、ブジーの先端にCCDカメラを取り付けた「涙道内視鏡」というものも登場してきています。
そのおかげで、従来よりも涙道の状態を正確に診断でき、より安全で確実な治療を行うことができるようになってきました。

細菌学的検査でわかる事

『細菌学的検査』というのは、眼の病気の中でも、特に細菌やウイルスの感染が原因だと疑われる場合に行われる検査のことです。
眼の病気を予防するためにも、そして治療方針を決めるためにも重要な検査ですが、検査方法自体は内科や外科などで行うのと同じ要領で実施されます。
具体的には、患者の組織や分泌物などの一部を採取して顕微鏡で調べたり、あるいは培養したりしてどのような細菌やウイルスに感染しているのかということを特定していきます。

角膜は涙で覆われているわけですが、涙自体が非常に殺菌効果が高いものですし、さらに上皮とボーマン膜というものでも保護されていますから、通常であれば細菌や真菌などに感染するということはありません。
ですが、何らかの理由で角膜にまで病原体が侵入してしまうと、角膜には血管がありませんから白血球による攻撃もできず、かなり大きなダメージを受けてしまうのです。

比較的、症状が軽いうちに治ったとしても、角膜の中に白い斑点が残ることもありますし、悪化してしまうと眼全体に感染が広がり、視力障害や失明を起こしてしまうというケースも考えられます。
具体的な病名としては、「細菌性結膜炎」や「角膜ヘルペス」、「角膜真菌症」、「角膜潰瘍」、「点状表層性角膜炎」などが挙げられます。

このように、角膜に感染が広がると、非常に厄介な状態になりますので、少しでも感染が心配の状況であれば、なるべく早いうちに細菌学的検査を受けておくほうが安心できるでしょう。

斜視の検査でわかる事

『斜視』というのは、何かものを見る時に、左右の眼の視線の方向が一致しない状態を指す言葉です。
通常、私たちがものを見る時には、左右ともに視線はまっすぐ向けられるものですが、斜視の場合には片目が正面を見ていると、もう片方が別の方向を見てしまうという状態になるのです。

時には、左右交互に視線がズレてしまうというケースもあるようです。
視線がズレる方向は様々で、片方の黒眼が鼻側にズレてしまう「内斜視」と、逆に片方の黒眼が耳側にズレてしまう「外斜視」があり、他にも上下や斜めにズレてしまうという場合もあります。
斜視の検査は、光を正面から照射して行われます。

この時に「内斜視」や「外斜視」といった斜視の方向と、度合いなどが調べられます。
また、これ以外にも、通常の「視力検査」や、遠視や近視、乱視などがないかどうかを調べる「屈折検査」、それに目の位置を確認するための「眼位検査」なども、併せて行われます。
さらに、眼の動きを調べる「眼球運動検査」や、立体的なものの見方ができているかどうか調べるための「両眼視検査」などが行われることも少なくありません。

斜視になると、人から「どこを見ているのかわからない」という印象をもたれやすいため、対人関係上マイナスになりやすいだけでなく、「乳がん」や「乳腺線維腺腫(良性腫瘍)」、それに「乳腺症」などになっている可能性も考えられますので、早いうちに正確な検査を受けておくほうが安心です。

眼振検査でわかる事

『眼振検査』というのは、その名の通り眼の振動状態を調べるための検査のことで、めまいに関する検査の中でも特に重要とされているものです。
めまいが起きる時には、眼球が片方に偏った後で中央に戻るという動きが見られるため、この状態を調べればめまいの起こりやすさや度合いなどが判断できるのです。

眼振検査は、いくつかの条件下で行う必要があるのですが、そのために「注視眼振検査」と「非注視眼振検査」という2つの検査方法が取り入れられています。
まず、「注視眼振検査」は、物を注視した状態で眼振が起きているかどうかを調べるというものです。
頭を固定した状態で視線を上下左右に動かし、眼振が現れるかどうかを調べていきます。

次の「非注視眼振検査」では、ものを注視しない状態を作るために「フレンツェル眼鏡」という特殊なレンズがついたメガネをかけて行われます。
このフレンツェル眼鏡には、分厚い凸レンズが付いていて、装着すると焦点が合わず、ものが見えづらくなるのですが、逆に眼科医からは患者の眼球の動きが拡大されてよく見えるようになっています。

その上で、頭を左右に動かしてみたり、横になった状態で耳に温水を入れて眼振が起きるかどうかを調べるという場合もあるようです。
内耳に障害がある場合には非注視眼振検査で眼振が現れやすく、小脳や脳幹に問題があれば、両方の検査で眼振が起こりますので、検査結果を見て原因を特定していくわけです。
めまいが頻繁に起こるようであれば、この眼振検査を受けておくほうが安心といえるでしょう。

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