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無症候性たんぱく尿の原因・症状・検査・治療

公開日: : 腎臓の病気・人工透析

たんぱく尿
無症候性たんぱく尿(むしょうこうせいたんぱくにょう)とは、持続的にたんぱく尿が出る病気のことをいいます。
たんぱく尿があること以外はこれといった症状がないのが特徴であり、腎臓の機能にも変化が認められないのが特徴です。
自覚症状がないことから、たまたま病院で検査を受けた際に、尿中にたんぱく質が漏出していることが発見されるケースが少なくありません。
また、たんぱく尿が出ていることがわかったあとは、基本的に経過観察をしていくことになります。
これにより腎機能低下、高血圧、浮腫の有無を調べるのです。
たんぱく尿だけなら問題ないと思う人もいるかもしれませんが、無症候性たんぱく尿と診断されていても、発病から長くて10年程度経過したあと腎機能低下、高血圧、浮腫が起こる慢性腎炎症候群だったということが判明するケースがあるからです。
慢性腎炎症候群は、発症後何年か経過するまで無症候性たんぱく尿と同様の状態を示している場合が多いので、区別が非常に難しいのです。

無症候性たんぱく尿の原因

無症候性たんぱく尿の原因は、糸球体(しきゅうたい)の病気が代表的です。
糸球体自体の病変による原発性の無症候性たんぱく尿と、糸球体の病変の原因となる病気が存在する続発性の無症候性たんぱく尿があるのです。
原発性の無症候性たんぱく尿はIgA腎症(あいじーえーじんしょう)、巣状糸球体硬化症(そうじょうしきゅうたいこうかしょう)、膜性腎症(まくせいじんしょう)、膜性増殖性糸球体腎炎(まくせいぞうしょくせいしきゅうたいじんえん)が原因となって引き起こされます。
続発性の無症候性蛋白尿に関しては、糖尿病性腎症(とうにょうびょうせいじんしょう)やループス腎炎が原因となって引き起こされることが多いです。

無症候性たんぱく尿の症状

無症候性たんぱく尿の症状は、原発性のものなのか、続発性のものなのかによって異なります。
まず、原発性の無症候性たんぱく尿の症状についてですが、これといった症状が引き起こされません。
軽いたんぱく尿が持続的にみとめられる以外は、特に苦しい、痛いなどすぐにわかるような症状がないのです。
一方、続発性の無症候性たんぱく尿の場合には、糸球体の病変の原因となっている病気の症状があらわれるのが特徴です。

無症候性たんぱく尿の検査と診断

無症候性たんぱく尿であるかどうかを明らかにするためには、尿を調べなくてはいけません。
尿検査を受けることで、軽~中等度のたんぱく尿がみとめられると無症候性たんぱく尿の疑いがあります。
さらに、無症候性たんぱく尿の場合は持続的にたんぱく尿が出るのが大きな特徴ですので、再検することにより持続的な症状かどうか見極めます。
そしてほかの検査により腎臓の機能が低下しておらず、高血圧にもなっていない、さらにはむくみなどの症状が引き起こされていない場合には、無症候性たんぱく尿と診断が下されるでしょう。

無症候性たんぱく尿の治療の方法v
無症候性たんぱく尿の治療は、原発性か続発性かによって違いがあります。
まず、原発性のたんぱく尿に関しては、いまのところ根本的な治療方法は残念ながら確立されていません。
次に続発性の無症候性たんぱく尿ですが、糸球体の病変を起こすきっかけとなっている病気の治療を受けることにより回復を目指すことになるでしょう。
なお、無症候性たんぱく尿では腎機能の低下などが起こらないため、食事や運動など日常生活で制限するよう医師に指示されることは基本的にありません。
さらには自覚症状も乏しいため、病院通いをしなくなる人がいますが、定期的に検査を受けたほうがよいでしょう。
というのも、無症候性たんぱく尿と最初は診断されていても、15年以上経過して腎機能が低下し、慢性腎炎症候群と診断されるケースがあるからです。
こうなると腎臓の機能が悪くなり、最終的に透析療法を受けなくてはいけなくなる恐れがありますので、食事療法や薬物療法を受けなくてはいけなくなります。

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