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ヒストプラスマ症の原因・症状・感染経路・治療・予防・検査など

公開日: : 最終更新日:2016/05/15 感染症, 人獣共通感染症


ヒストプラスマ症は、ヒストプラスマ・カプスラーツムという真菌によって引き起こされる感染症です。
ロバ・ウマなどにも感染し、農業など土壌を扱う職業の人が、土の中にある真菌の胞子を吸い込むことで感染するケースがほとんどです。

ヒストプラスマ症の原因

ヒストプラスマ・カプスラーツム、ヒストプラスマ・ファルシミノースム、ヒストプラスマ・ズボアジという真菌によって起こります。
日本を除き、世界的にみられる真菌で、とくにアメリカのミシシッピ川流域に病気の報告例が多くみられます。

ヒストプラスマ症の症状

ヒストプラスマ症にかかっても、ほとんどの人は症状が出ません。
急性肺ヒストプラスマ症では、一過性のインフルエンザのような症状が出て、自然治癒します。
全身性ヒストプラスマ症では、急性型は小児や免疫不全の人に多くみられ、治療をしなければ死に至ります。
症状は倦怠感やだるさ、発熱などで、症状の悪化は非常にゆっくりなことも急激にすすむこともあります。
口の中に潰瘍ができたり、副腎がおかされてアジソン病を起こすこともあります。
慢性空洞性ヒストプラスマ症では、肺の感染症で、数週間かけて徐々に進行し、結核のように咳や喀血、体重減少などがおこります。
そのほか、眼ヒストプラスマ症といって、血液によって運ばれた病原体が眼に症状をもたらすこともあります。

ヒストプラスマ症の感染経路

ヒストプラスマ症の真菌は、コウモリやヒバリの糞で増えることが多く、土壌に存在する真菌です。
感染するケースは、土壌に含まれている菌の胞子を吸い込むことで起こります。洞窟探検に入ったテレビクルーが感染した例もあります。

ヒストプラスマ症の予防

ほとんどの人は症状がでませんが、エイズ患者や臓器移植を受けた人など、免疫が低下している人は重篤な症状が出ることがあります。
できる限り、土にふれたり、動物や鳥の糞にふれたりしないようにしてください。

ヒストプラスマ症の治療

急性の肺ヒストプラスマ症では薬物治療が必要になることは稀です。
症状の程度よって抗真菌剤をもちいることが多いです。

ヒストプラスマ症の検査

たん、脊髄、尿、血液のサンプルを採取して、真菌を培養して検査を行ないます。
尿や血液からこの真菌が放出するたんぱく質(抗原)を調べることもあります。

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