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腎症候性出血熱の原因・症状・感染経路・治療・予防・検査など

公開日: : 最終更新日:2016/04/27 感染症, 人獣共通感染症


ネズミを介するハンタウイルスの感染による出血性腎疾患で、地域やウイルスの型によって引き起こされる腎症の総称です。
かつては、中国・韓国を中心にしたアジア地域の農民や兵士の間で流行する病気でした。
現在でも、中国では10万人規模の患者が発生しています。
太平洋戦争中には、旧満州で「奇病」としてみられていた時期もあります。
1988年以降では、日本で感染は見られていません。

腎症候性出血熱の原因

ネズミを介する、ハンタウイルスというウイルスが原因です。

腎症候性出血熱の症状

軽症では、風邪のような症状、微熱、蛋白尿、血尿などです。
重症では、腎不全を起こします。
皮下や臓器で出血が見られ、低血圧性のショックが起こる場合は注意が必要です。
重症型の患者の致死率は3~15%です。

腎症候性出血熱の感染経路

感染源はウイルスを保有する野ネズミで、ネズミの尿中にはウイルスが大量に排出されます。
ウイルス保有ネズミにかまれたり、傷口からウイルスが入り込むと感染します。
ウイルス保有ネズミのし尿が、ほこり、土壌などに混入し、それが舞い上がって空気感染が起こることもあります。
ヒトからヒトへは感染しません。
1980年代に実験動物として購入されたラットが原因で、生物系研究室で感染が起こったこともありますが、現在はウイルスの事前チェックがなされています。
かつて、1960年代に大阪梅田でみられた「梅田奇病」は、このウイルスが原因であるとわかっています。

腎症候性出血熱の予防

野ネズミと接触しないようにします。
積極的な予防法として、中国・韓国ではワクチンがありますが、一部の使用にとどまっています。

腎症候性出血熱の治療

対症療法が治療の中心になります。
重篤な症状として急性腎不全に注意する必要があり、人工透析が必要な場合もあります。

腎症候性出血熱の検査

急性期の血液検査・尿検査によってウイルスが分離されたり、病原体の遺伝子が検出された場合、もしくは血清抗体の検出によって腎症候性出血熱と診断されます。

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