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ブルセラ病の原因・症状・感染経路・治療・予防・検査など

公開日: : 最終更新日:2015/09/27 感染症, 人獣共通感染症


ブルセラ病は、ブルセラ属の細菌感染によって引き起こされる動物や人の共通感染症です。
さまざまな動物に感染・発症しますが、特に犬がかかるものを犬ブルセラ症と呼び区別しています。
この感染症は世界各地で発生し、日本国内では感染症法で四類感染症に分類され、診断した医師は保健所への届け出が義務づけられています。
ここでは犬ブルセラ症について、特徴などを紹介していきます。

犬ブルセラ病の症状

ブルセラ症を動物が発症すると、流産や死産、不妊症などが引き起こされます。
雄の場合は睾丸が一時的腫れて、そのあと縮みます。
そのため、正常な精子の製造が不可能になったり、無精子症になったりして不妊となります。
雌の場合は妊娠40~50日後に死産や流産が起こりやすくなり、一度でブルセラ症を発症した雌はその後も不妊傾向になると言われています。

死産や流産が何度も起きる場合はこの病気の可能性が高いので、動物病院で診てもらう必要があるでしょう。
人間に感染することはほとんどありませんが、感染すると倦怠感や発熱、悪寒など風邪に近い症状があらわれます。

倦怠感や疼痛、1日の体温さが1℃以上変化し37℃以下まで低下する間欠熱、発熱と平熱を繰り返す波状熱といった症状が見られる場合もあります。
潜伏期間は2~3週間ほどで、さまざまな臓器に感染しますが、特異的な症状はあまり見られません。
泌尿器系に症状があらわれることがあり、その場合は精巣炎が起こって無精子症になることがわかっています。
数週間~数ヶ月ほど発熱、脾臓、肝臓、リンパ節の腫れが継続します。

犬ブルセラ症の感染経路

犬ブルセラ症は犬同士の感染は、比較的簡単に起こります。
感染した犬の尿や子宮分泌液、流産した際に排泄された分泌物や胎児などに鼻や口を近づけることで経口感染します。
さらに、感染した犬との交尾によって、感染が蔓延することも珍しくありません。

汚染された媒介物を通じて感染することもあり、ペットホテルやブリーダーの犬舎など犬がたくさん集まる場所で感染しやすいとされています。
人間への犬ブルセラ菌の感染はそれほど多くありませんが、少数例が毎年報告されています。
その感染者はペットショップの従業員や犬のブリーダーがほとんどだと言われています。

犬ブルセラ症で流産した胎水や胎盤、胎子には多くの犬ブルセラ菌が含まれおり、それに触れることで感染します。
犬ブルセラ菌に感染した犬との接触、尿や精液が付着することで感染に至ることもあるので気をつける必要があります。

犬ブルセラ症の治療

犬ブルセラ症の治療では、テトラサイクリンなどの抗生剤を2~4週間投与するのが基本です。
しかし、これで完治しないこともあるため、抗生剤の投与が終了したあとに再び同じ症状があらわれることもあります。
心内膜炎、骨髄炎などを発症している場合は、外科的処置も同時に行われます。

同時に、人やほかの犬への感染を食い止めるために、犬の去勢や避妊が推奨されます。
複数の犬を飼っている場合やブリーダーは、感染している犬を隔離して感染が拡大しないようにする必要があります。

犬ブルセラ症の予防

犬ブルセラ症のワクチンは開発にいたっていないため、自分で感染予防に努める必要があります。
複数の犬を飼っている人やブリーダーは、犬が過ごす環境をつねに清潔にしておくことが予防するうえで重要となります。

犬が流産した場合はほかの犬が分泌物や胎子などに触れないように気をつけ、飼い主自身も直接触れるのは避けましょう。
処理をする場合はゴム手袋などを着用してから行います。

犬ブルセラ症の検査

犬ブルセラ症の診断は、血液培養によって行われるのが一般的です。
発熱しているタイミングで、できれば抗菌薬などを使用する前に採取した血液が望ましいとされています。

リンパ節生検材料、骨髄穿刺材料を対象として検査を行う場合もあります。
犬との接触歴などを聞かれるケースもあるので、あらかじめ内容を整理しておくといいでしょう。

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