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仮性結核の原因・症状・感染経路・治療・予防・検査など

公開日: : 最終更新日:2015/09/28 感染症


仮性結核は仮性結核菌感染を原因とする、感染症のひとつです。
人間と動物共通の感染症で、さまざまな症状があらわれる病気です。
ここでは仮性結核についてくわしく見ていきます。

仮性結核の症状

仮性結核を発症した動物は、肺や肝、脾などに乾酪性膿瘍が生じたり、リンパ節炎が起こったりします。
悪化すると敗血症が起こって、そのまま死に至ることがあります。
表に出てくる症状としては下痢や元気消失など特徴のないものがほとんどで、ほかの病気との区別がしにくいとされています。

人間が感染した場合は、胃腸炎症状、咽頭炎、紅斑、発疹などさまざまな症状があらわます。
初期症状として胃腸炎が起こることは多く、つづいて腹痛や下痢などの症状があらわれ、咽頭炎や発心、結節性紅斑、肝機能障害、腎不全、敗血症、苺舌、リンパ節の腫脹といった多彩な症状があらわれるという傾向にあります。
症状が悪化すると、合併症が引き起こされるケースもあります。

一定割合で、眼球結膜充血や苺舌、リンパ節腫脹などの川崎病という急性熱疾患の特徴を有します。
その一部は冠動脈病変をともないます。
また、急性間質性腎炎による急性腎不全の合併例が起こるケースも、およそ10%の割合であります。

仮性結核の感染経路

さまざまな野生動物、鳥類、家畜が仮性結核菌を有するため、自然界に広く分布している細菌のひとつと言えます。
動物のなかでは猿がこの菌に対して感染しやすい性質をもつため、動物園などでの集団発生が起こることもあります。
人間の場合は、感染動物の糞便もしくは糞便によって汚染されるものに接触することで感染します。

接触以外にも、経口感染や伝播体感染などによって、さらに感染が広がることもあります。
地域によって感染力に差があると言われ、欧州の仮性結核は症状が軽度ですが、日本国内で起こるものは重症であることが多いとされています。
人間へ感染した例は世界各地で見られ、日本国内での集団感染例も複数件あります。
日本国内のみで見ると西日本各地での感染例が多く、秋から春にかけて発生件数が増えています。
ペットとして飼われることが多い犬や猫も保菌動物ですが、感染症状はごくまれです。

野ねずみ類は菌を有する動物で、北海道や西日本に特に多く見られます。
狸や野ウサギ、シカ、イノシシなども保菌動物で、なかでも狸は高確率で感染しているといわれています。
西日本で人間の集団感染が多いのは、保菌動物が多く生息していることが関係していると推定できます。
モルモットも保菌動物のひとつですが、ほかの動物とくらべて急性傾向にあると言われています。

感染すると血液内で菌が大きく増えて、敗血症が起きて死に至ります。
脱水症状や呼吸困難、下痢などによって、発症してから数週間で死亡に至った症例もあります。
仮性結核菌は自然界に広く分布しているため、人間にも伝播しやすいという特徴があります。
感染しても動物によってはまったく症状が見られないこともあり、予防や対策が遅れるケースも珍しくありません。

仮性結核の治療

化学療法剤を用いての治療が一般的です。
使用することが多い薬剤としては、アミノベンジルペニシリン、テトラサイクリン、アミノ配糖体(カナマイシン、ストレプトマイシン)、セファロスポリン系などです。

仮性結核の予防

肉を調理する場合は、加熱することが基本です。
仮性結核菌は低温でも生存をつづける場合があるので、冷蔵保存は必ずしも安全ではありません。
ペットから感染するケースもあるので、過度な接触は控えること、触ったあとは手をしっかり洗うことを徹底しましょう。
ネズミも菌を保有している場合があるので、定期的な駆除が必要です。

仮性結核の検査

糞便をサンプル採取して、25~30℃で48時間培養します。
汚染が少ない材料の場合は、血液寒天培地が行われます。
培養したサンプルに見られる菌の分離・同定によって仮性結核かどうかは診断されます。

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