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変形性肩関節症を詳しく:原因,症状,種類,治療,手術,

公開日: : 最終更新日:2015/08/02 骨・関節の病気


なんらかの原因で関節の軟骨が損傷を受けて、すり減ってしまうと人体は自然にそれを修復しようとします。
しかし正常な状態に修復することはできず、まわりの負担のすくない箇所に骨棘や異常軟骨が増えていきます。
こういった経過を経て、関節の変形は進行していきます。
そして、関節内部の骨膜と呼ばれる組織が炎症状態となって、異常増殖して関節内部に水がたまるようになります。
こういった状態を一般的に「変形性関節症」と呼びます。

この変形性関節症はさまざまな部位の関節で起こり、加齢の影響で起こりやすくなると言われています。
しかし、体重による負荷が少ない部位では症状がほとんど見られないこともあります。
逆に、体重の負荷がかかりやすく酷使されることが多い膝関節や股関節などに発生しやすいと言われています。
そのため、肉体労働者や中年以降の肥満傾向の女性、スポーツ選手などは発症しやすいことがわかっています。

数ある変形性関節症のなかで、特に肩関節で起こる症状を「変形性肩関節症」と呼びます。
肩関節は肩甲骨と上腕骨頭などによって構成されているため、「肩甲上腕関節」とも呼称されることがあります。
この肩甲上腕関節の軟骨が変性して破壊が進行している状態が、変形性肩関節症です。

軟骨がすり減って少なくなると肩の動作によって負担がかかって炎症状態になったり、骨が変形したりします。
肩関節は体重による負荷がかかりにくいため、発症頻度は股関節や膝関節などより少ないとされています。
しかし、脱臼や腱板損傷などがきっかけとなって靱帯や関節軟骨が損傷を受けることで変形性肩関節症が発症するケースはあります。
1度でも損傷を受けた軟骨が完全に回復することはないため、放っておくと症状は進行してしまいます。
進行を防ぐためには、できるだけ早い段階で適切な処置を施すことが大切となります。
なんらかの異変を感じたら、早めに医療機関を訪れて医師に相談することが望ましいでしょう。

変形性肩関節症の症状

変形性肩関節症の主な症状は、関節に生じる痛みや腫れ、運動障害などです。
肩関節の痛みは腋窩から肩関節の外側にかけて生じることが多いとされています。
頸部から肩にかけての痛みがある場合、変形性肩関節症と勘違いしてしまいがちですが、この場合は頸椎性の痛みであることがほとんどです。
見た目上の変化はわかりにくいですが、X線検査を実施すると上腕骨頭や肩甲骨関節窩が変形していることが確認できます。
また、関節裂隙が狭まっていることがわかる場合もあります。

変形性肩関節症によって起こる痛みは、ほかの肩の疾患と同じような痛みだと言われています。
肩を動かしたときに痛みが生じることが多いため、いろいろな動作が困難となります。
じっとしていると痛みがないことが多いため、気づくのが遅れてしまうことがあります。

また、可動域が制限されるため、洋服を着替えるといった動作がむずかしくなることもあります。
さらに、洗濯物を干すときなど、手を高いところに挙げるような動作がつらくなることもあります。
そのような問題が生じることで、日常生活に大きな支障をきたすようになります。
クッションの働きをする軟骨がすり減ってしまうため、なんらかの動作をするときにゴリゴリというような音がすることもあります。

症状が進行すると、関節内に関節液が蓄積して重だるさを感じることもあります。
さらに、夜間に激しい痛みが生じて、睡眠にも悪影響が及ぼされるケースも少なくありません。

肩の脱臼によって起きた変形性肩関節症の場合、脱臼を幾度も繰り返すうちに症状がどんどん悪化することがあります。
そうなると治療が困難となるので、できるだけ早く医療機関で相談することが大切です。

症状が悪化する前の初期段階であれば、手術などの治療法が選択されずに、保存療法が選ばれることが多いでしょう。
軽度であればそれだけで十分症状が改善されることも多いので、自己判断せずに医師の診断を受けることが大切となります。

変形性肩関節症の種類

変形性肩関節症には、一次性と二次性の2種類があります。
一次性は原因がはっきりしていないもの、年齢や体質など内的要因によるものなどのことを指します。
一次性は白人に多い傾向にあり、これまでは日本人にはそれほど多く見られませんでした。
しかし、高齢化が進んだ影響もあり、現在では70~80代の患者が増えていると言われています。
スポーツ選手など肩を酷使したり、特別な使い方をしたりする場合を除けば、発症者は60代以降に集中しているというのも特徴と言えるでしょう。

二次性は脱臼や腱板断裂、上腕骨頭壊死、若い頃の怪我などがきっかけとなって、靱帯や関節軟骨が損傷を受ける引き起こされるものを言います。
二次性の変形性肩関節症も東洋人の発症は少ないとされてきましたが、最近では増加していると言われています。
肩関節は小さなお皿の上に大きな球状の骨が乗っているという形状をしているため、構造的に脱臼が起こりやすいとされています。
脱臼が起きると肩甲骨から関節包が剥離したり、関節を包む筋肉が上腕骨頭に付着している部位で切断されたりすることがあります。
そういったことが原因となって、変形性肩関節症が発症してしまうケースがあるのです。

腱板断裂は肩関節の痛みや腕をあげる動作がしづらくなるといった症状があらわれる疾患です。
中高年以降に多く見られ、肩の力が弱まったり日常動作が困難となったりします。
この疾患によって関節軟骨や靭帯が損傷を受けることで、変形性肩関節症が発症することがあります。

上腕骨頭壊死はその名の通り、上腕骨頭の壊死が起こる状態を言います。
原因は血行障害のほか、ステロイドやアルコールの大量摂取などが多くを占めます。

一次性と二次性どちらの変形性肩関節症でも、発症する割合はそれほど高くありません。
しかし発症にいたってしまい、症状が悪化すると激しい痛みが生じたり、動作が制限されたりと深刻な状態となってしまうため、十分に注意しなければいけません。

変形性肩関節症の薬物療法1

変形性肩関節症が発症すると、痛みなどの症状があらわれるようになります。
痛みが激しい場合は、関節内部の炎症状態をやわらげるために非ステロイド性消炎鎮痛剤を服用するのが一般的です。

非ステロイド性消炎鎮痛剤は、ステロイド以外の抗炎症作用をもつ薬剤の総称です。
特定の酵素を阻害することで、プロスタグランジンという物質の精製を抑制して、炎症による痛みをやわらげます。
鎮痛効果に加えて、炎症自体を抑制する作用や解熱作用もあります。
非ステロイド性消炎鎮痛剤はさまざま種類があるため、目的に応じて使い分けることになります。
変形性肩関節症の治療においても、体質や状態によって適切なものが選択されます。

痛みを緩和させる効果の高い非ステロイド性消炎鎮痛剤ですが、服用を継続すると胃潰瘍や胃炎といった副作用が起こる恐れがあります。
非ステロイド性消炎鎮痛剤は痛みの元となる物質を精製する酵素に作用して痛みを緩和させますが、同時に血管や胃粘膜で働く酵素にも働きかけてしまうことがあります。
そのため、胃酸の分泌量が増加したり、胃粘膜の血行が滞ってしまったりして胃潰瘍や胃炎などが起こりやすくなるのです。

非ステロイド性消炎鎮痛剤が原因の胃潰瘍は、一般的な胃潰瘍と比べて潰瘍にともなう症状があらわれにくいという特徴があります。
人によってはこれといった症状があらわれないうちに、急に胃の出血が起こって吐血や下血におそわれるということもあります。
服用をつづけていて、なんらかの異変があらわれた場合はすみやかに医師に相談することが望ましいでしょう。

最近はこういった副作用があらわれにくい非ステロイド性消炎鎮痛剤が開発されたため、変形性肩関節症の治療にも用いられることがあります。
このタイプの薬は胃粘膜で働く酵素に影響を及ぼしにくいので、胃のトラブルが起きにくいのです。
胃弱の人や長期間にわたって非ステロイド性消炎鎮痛剤を服用する人は、こういったタイプの薬が適しているでしょう。

変形性肩関節症の薬物療法2

変形性肩関節症によって痛みなどの症状が見られる場合は、非ステロイド性消炎鎮痛剤などが処方されるのが一般的です。
しかし、症状の程度や体質によっては、非ステロイド性消炎鎮痛剤があまり効かないこともあります。
そのような薬が効かない場合は、ステロイド剤や軟骨に含まれる成分であるヒアルロン酸を関節内部に注射することがあります。

ステロイド剤は副腎皮質ホルモンとも呼ばれ、痛みや炎症に優れた効果を発揮する薬剤です。
現在治療に用いられている炎症抑制のための薬剤のなかでは、もっとも強い作用をもち、非ステロイド性消炎鎮痛薬の数十倍とも言われています。
ステロイド剤にはさまざまな種類があるので、症状などによって適切なものが選択されます。
変形性肩関節症による痛みにもよく効くと言われており、内服薬で効果が見込めない場合は関節内に注射することで痛みを緩和できます。
注入は2~4週間に1度の割合で行われ、関節のサイズによって投与される量は異なります。

ステロイド剤の注射は適量を厳守する必要があり、多すぎると副作用のリスクが高まります。
副作用には、体がもつ抵抗力が落ちて細菌などに感染しやすくなる、皮下脂肪が増えて満月のような顔になる、骨が弱くもろい状態となってしまうといったものが挙げられます。
また、関節内部に細菌が入り込んでしまって患部が化膿してしまうこともあります。
痛みの改善のために薬物療法を取り入れたものの、かえって症状が悪化してしまうということもあり得るのです。
さらに、ステロイド剤の効果によって痛みが取り除かれたことで、肩を無理に動かしてしまって骨や軟骨の破壊が進行してしまうといったことも起こりえます。
ステロイド剤の関節内注入は痛みの軽減に効果的ですが、こういった副作用の危険性があることも頭に入れておく必要があります。
痛みがひどく、さらにほかの薬剤による効果がない場合に限定して、用いるべき方法と言えるでしょう。

変形性肩関節症の薬物療法3

変形性肩関節症の痛みがひどい場合、治療のひとつとして関節内部にヒアルロン酸を注射する処置がとられることがあります。
ヒアルロン酸は体内に見られる一成分で、皮膚や眼球などに含まれます。
特に関節内部にある関節液に多く見られる成分でもあります。
医療の現場で用いられるヒアルロン酸は、鶏のトサカから抽出された高分子化合物です。
ヒアルロン酸は関節の動作をスムーズにする作用をもつほか、クッションの役目を果たす軟骨にも影響を及ぼしています。

変形性肩関節症を発症すると、このヒアルロン酸が少なくなります。
注射によって不足しているヒアルロン酸を補うことで、関節の動きをスムーズにすることができます。
また、軟骨を保護するとともに、肩に生じた痛みや炎症をやわらげる効果も期待できます。
関節内注射の薬剤としてはステロイド剤がよく知られていますが、投与期間が長いほどヒアルロン酸のほうが効果が高いというデータもあります。

ヒアルロン酸注射は1週間に1回の頻度で5週ほど行われるのが一般的です。
続いて2週間に1度の頻度の注射を5~10回程度継続します。
それを継続しても痛みに変化がない場合は、1週間に1度の注射に再び切り替えます。
運動療法なども取り入れながらこの方法をつづけて、病気の進行を阻害していきます。
量を調整しつつ3~4ヶ月ほど経過観測をして、それでも痛みがとれない場合は手術が検討されることになります。
また、いったん症状がおさまっても、時間が経ってから症状が再発することがあります。
その場合も何度か注射を受けることになります。

ヒアルロン酸注射でもっとも注意しなければいけないのが、処置後の感染症です。
細菌が注射を介して関節内部に入り込むことがあり、痛みや腫れなどの症状があらわれるケースがあります。
そういった場合は、時間をおかずに医師に相談するようにしましょう。

ヒアルロン酸やステロイド剤の注射を行う場合は、消炎鎮痛剤の内服や外用薬を同時に行うのが一般的です。
薬物療法ではさまざまなアプローチによって痛みや炎症をやわらげていきます。

変形性肩関節症の温熱療法

肩に痛みが生じる一因は、関節内部に発生した炎症だと言われています。
軟骨がすり減るときに出るカスが関節組織を刺激して、炎症を引き起こします。
炎症状態となると炎症状態を進行させる化学物質が放出され、さらに状態は悪くなっていきます。

こういった炎症や痛みによくない影響を及ぼすとされているのが、患部を冷やすことと、それによって起こる血行不良です。
体が冷えると血流が滞って、炎症を促進させる化学物質や疲労物質が流れずに、関節内部にずっと蓄積されていきます。
その状態を放置しておくと痛みや腫れなどの症状は悪化して、損傷を受けた場所の治りも悪くなってしまいます。

温熱療法を行って患部を温めることで、血行を促進することができます。
肩が温まって血行がよくなると、組織の新陳代謝が活性化します。
その結果、痛みの原因である化学物質が軽減されて、痛みがやわらぐのです。
また、緊張状態になる筋肉や関節の状態をよくして、動きをなめらかにすることも可能です。

超音波や赤外線など医療機関で行える温熱療法は効果的ですが、自宅でできる方法を試してみるのもいいでしょう。
肩掛けやネックウォーマーなどは冷え対策に効果的なアイテムです。
外にいるときはもちろん、エアコンが効いた室内など、冷えを感じたら首や肩を温めるようにしましょう。
建物内や乗り物は暑い時期でもエアコンによって冷えていることが多いので、持ち歩いて体が冷えすぎないように気をつけることが大切です。

蒸しタオルやカイロを取り入れるのも、有効な冷え対策です。
蒸しタオルは水に浸したタオルを軽く絞って、電子レンジで温める方法が手軽です。
短時間で冷えてしまうため、長時間使用することはできませんが、手軽にできるいい方法と言えます。
カイロは封を開けてから10時間ほど温かさが持続するため、長時間の使用に適しています。
直接あてがうと低温やけどになる可能性があるので、衣服のうえ、もしくはタオルなどでくるんで用いるようにしましょう。

変形性肩関節症の運動療法

変形性肩関節症の多くは、はじめはさまざまな保存療法が試されます。
痛みが強いときは薬で痛みをやわらげるとともに、さまざまな温熱療法で患部を温めて、症状を緩和させます。
運動も大切な要素で、適度に行うことで症状をやわらげる効果が期待できます。
関節の動きを改善するためには、運動療法は必要不可欠だと言えるでしょう。

自宅でも手軽にできる運動やストレッチを取り入れることで、関節の可動域を広げることができます。
また、関節周辺の筋肉を強化することで、関節を支える力を高めることも可能です。
関節まわりの筋肉を鍛えられれば、その分関節にかかる負担の軽減につながります。

運動療法は特に初期段階から中期段階の症状に有効だと言われています。
ただし、はげしい運動は逆に症状を悪化させる要因になりかねません。
医師や理学療法士の指導をきちんと受けたうえで、無理のない範囲で運動を続けることが大切です。
運動療法は軽すぎても重すぎてもよくないので、医療機関のサポートを受けて正しい運動量や運動方法を指導してもらうようにしましょう。

また、痛みが強いときはもちろん、体調が悪いときなどは運動は控えたほうがいいでしょう。
運動をすることでかえって状態が悪くなったり、体調を崩してしまったりすることもあるので、自分の体と相談して無理のない範囲で続けることが大切だと言えます。

運動中になんらかの異変や痛みを感じたら、すぐに運動を中止する必要があります。
しばらく安静にして、それでも症状に変化がない場合は、すみやかに医師に相談するようにしましょう。

仕事などが忙しくて運動のための時間をとることがむずかしいという人は、普段の生活のなかでできるだけ体を動かせるような工夫をするといいでしょう。
たとえば仕事の合間に座ってできるような簡単なストレッチを取り入れて、肩関節を中心に筋肉のこわばりをほぐすようにするだけでも、変形性肩関節症の症状緩和につながります。

変形性肩関節症の手術1

さまざまな保存療法を一定期間行っても、いっこうに肩の痛みに変化があらわれないことがあります。
また、肩の可動域が改善せず、日常生活に支障をきたしてしまうこともあります。
そういった場合は、手術が検討されることになります。

変形性肩関節症の手術はいくつかあり、症状の程度によって適した方法が選択されます。
症状が初期段階であれば、関節鏡を用いて関節内部の問題のある組織を切除するだけでも痛みの大部分をなくすことができます。
しかし、変形が進んでしまって症状が悪化してしまった場合は、「人口肩関節置換術」や「人工肩骨頭挿入術」を行う必要があります。

関節鏡を用いた手術のひとつが、「滑膜切除術」です。
これは関節内部で増えた滑膜や損傷を受けた軟骨片などを取り除くという手術です。
関節鏡というのは細い管の先端にレンズとライトが設置してある器具で、胃カメラに近い形状をしています。
関節鏡を用いて関節内部の様子を観察しながら、診察や手術を行います。

関節を包み込む袋状の関節包の内側には滑膜があり、さまざまな反応が生じる箇所でもあります。
炎症の影響を受けて水がたまったり、腫瘍ができたりすることもあります。
こういった反応が起こっている滑膜を除去して、関節に起こっている問題を改善するのが滑膜切除術の主な目的です。
以前は関節を切開する手術が主流でしたが、体への負担が大きいことから、最近は関節鏡を用いた手術が行われることがほとんどです。
この手術は変形性肩関節症だけでなく、関節リウマチの治療のために行われることもあります。

変形性肩関節症の治療のための滑膜切除術は、関節破壊が軽度な段階で行うことが推奨されています。
ただし、手術を行っても滑膜は時間が経つと再生してしまうため、それだけで永久的に完治するというわけではありません。
しかし、痛みを軽減させるという意味では有効な方法と言えるので、医師とよく相談したうえで検討してみるといいでしょう。

変形性肩関節症の手術2

変形性肩関節症の治療方法で、選択されることがあるのが人工肩関節置換術や人工肩骨頭挿入術といった方法です。
これらの手術は関節破壊が著しく、痛みが激しい場合に選択される方法です。

人口肩関節置換術では損傷を受けた肩関節を取り除いて、人口肩関節と交換します。
上腕骨頭と関節窩の療法を人口肩関節に交換する手術は、人工肩関節全置換手術と言います。
関節の状態によっては上腕骨頭だけを交換することもあり、それは人工肩骨頭挿入術と呼ばれ区別されています。

手術は全身麻酔で執り行われるため、あらかじめレントゲン撮影や血液検査などが行われます。
手術では肩の前方を10~15㎝ほど切開し、肩関節を露出してから上腕骨頭部を切除して人工骨頭を入れ込みます。
関節窩側を置き換えるケースでは、損傷した表面を削ってから人工関節を骨セメントを用いて固定していきます。
症状や状態にもよりますが、手術は数時間ほどで終了します。

通常は手術の翌日には立って、歩くことができます。
数日後から可動域を確保するための訓練が行われ、術後の経過に問題がなければ2~3週間で退院となります。
退院後もリハビリテーションを継続して、2~3ヶ月ほどかけて少しずつ生活に支障がない程度にまで回復させていきます。
手術をすることで痛みは軽減されますが、肩関節がどの程度動くようになるかは術前の関節の状態によってちがいます。
また、肩関節に負担がかかるような動きは極力控えたほうがいいと言われています。
肩を強く引っ張るような動作や重いものを持ち上げるといった動作は、できるだけ避けるようにすることが大切です。

また、人口肩関節には寿命があることも知っておく必要があります。
人口肩関節は人工股関節や人工膝関節と比較して、手術症例数が多くないため、現段階で正確な耐用年数のデータはありません。
一般的には10年程度はもつと言われていますが、問題が生じることもあるので、術後数年は2~3ヶ月に1度程度は検査などをして状態を確認しておくことが大切です。

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