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神経障害性の腰痛を詳しく:原因,種類,症状,治療,診断,改善

公開日: : 最終更新日:2015/07/27 骨・関節の病気

痛みの種類と神経障害による腰痛

人が感じる痛みにはさまざまな原因や症状があり、大きく3種類に分類することができます。
ひとつが、炎症や刺激による痛みで、切り傷や火傷などがこれに含まれます。
次に心理・社会的要因による痛みで、人間関係などのストレスが影響します。
そして最後が、神経に障害が起こることで生じる痛みで、神経の圧迫などがこれに含まれます。
慢性化した痛みなどは、単独の原因に限らず、いくつかの原因が絡み合っている場合が多いでしょう。

神経に障害が生じることで起こる痛みについては、糖尿病神経障害や坐骨神経痛などがよく知られています。
神経に関連するなんらかの痛みを感じている人は多く、特に40代以上に多く見られます。

体内の中央には脊髄と言われる太い中枢神経が走っています。
脊髄は脳から腰に向かって伸びており、周囲を背骨に囲まれています。
脊髄はたくさんの脊髄神経に枝分かれしながら、手足の方向に分岐しています。
そして、脳から受けた伝令は神経を介して手足に伝達されます。
こういった神経が、なにかの要因によって圧迫あるいはダメージを受けることで生じる痛みが、いわゆる神経痛というものです。

神経障害による症状は腰でも起こり、これが腰痛という形で表出します。
神経障害を伴う痛みには特徴があり、ピリピリあるいはチクチクといったような痛みが生じると言われています。
痛みの程度や痛み方は、人によって異なります。
神経がそれほど圧迫されていない状態であれば、衣服がこすれたときに違和感を感じたり、少しむずむずしたりと、大きな痛みはありません。
しかし、神経への圧迫やダメージが大きいと、鋭利なもので刺されたような鋭い痛みや強烈な痛みを感じることがあります。

神経障害によって痛みが生じる場所は腰が多いですが、足のうらやかかと、くるぶし、ふくらはぎ、大腿など下半身に痛みが広がるケースもあります。
痛みによって日常生活にも支障をきたすこともあるので、早めに対処する必要があります。

坐骨神経や馬尾神経と腰痛

脊髄は脳から腰にかけて走った神経で、腰からはたくさんの神経が束になった「馬尾神経」に変わります。
そして馬尾神経は仙骨や腰椎の隙間を通って枝分かれしつつ、足先に向かって走っていきます。
馬尾神経の一部が臀部で合流し、ひとつの太い神経になっているのが「坐骨神経」です。

この坐骨神経に関連した神経痛に、坐骨神経痛があります。
椎間板ヘルニアなどを発症すると、その影響で坐骨神経が圧迫・炎症状態となることで痛みが起こります。
坐骨神経は非常に長い神経で、臀部や腰から太ももを通って足先にまでその影響はおよびます。
そのため、腰痛だけでなく足や臀部に痛みが生じることもあり、痛みだけでなくしびれが起こることも珍しくありません。

坐骨神経は複数の神経に枝分かれしていて、各部位の感覚までもつかさどっています。
そのため、ダメージを受けた神経によって症状がどこにあらわれるのか、どんな症状が見られるのかは異なります。
画像検査などを実施しなくても、症状をことこまかく調査することでどの場所の坐骨神経にトラブルが生じているのか絞り込むことも可能です。

神経は痛みだけでなく、運動の信号や触覚、温度感覚などとも深い関係にあります。
そのため、脊髄や馬尾神経などの大きな神経に障害が起きると、痛みだけでなくさまざまな症状があらわれることがあります。
馬尾神経は坐骨神経のおおもととも言える重要な神経のため、馬尾神経で障害が起きると重篤な症状があらわれることも少なくありません。
慢性化した便秘や失禁などの排尿・排便障害、足裏の感覚や腱反射が鈍くなるなどの障害があらわれることもあります。
さらに、長時間の徒歩が困難になるといった歩行障害、足の筋力が落ちて力が入らない、両足に起こるしびれや麻痺なども確認されています。
こういった症状があらわれると、障害が進行している可能性が高いので注意が必要です。
自力で治すのはむずかしいので、医療機関を受診することが望ましいでしょう。

神経が刺激される要因1

神経による刺激は、腰椎や仙骨に生じた障害によって起こることがほとんどです。
腰椎や仙骨で起こる障害はいくつかあります。

そのなかで特に多いのが、腰椎椎間板ヘルニアです。
腰骨は5つの腰椎骨とひとつの仙骨、さらに各骨の間にあり伸縮性に優れた椎間板で構成されています。
椎間板は繊維輪という物質で囲われており、なかには髄核と呼ばれる粘性の高い成分が入っています。
この後ろには脊柱管と呼ばれる管があり、その内部には神経が走っています。
椎間板の繊維輪が破損して内部の髄核が飛び出して、後方にある神経を刺激することがあります。
それによって、痛みやしびれ、麻痺といった症状があらわれ、それが椎間板ヘルニアの主な症状となります。

腰部脊柱管狭窄症も、腰に生じる障害のひとつです。
この障害は、脊髄の通る脊柱管が狭窄状態となり、神経が圧迫を受けることを言います。
神経が圧迫された影響で、狭まっている箇所や下肢に痛みやしびれなどの症状があらわれます。
また、歩行困難などの症状があらわれることもあります。
神経根という神経に問題が生じている場合は、臀部や下肢の痛みやしびれなども見られます。
馬尾神経に影響が及んだ場合は、下肢や臀部にしびれや倦怠感、排尿障害、排便障害などの症状があらわれます。
またこれらの症状が同時に見られるケースもあります。
腰部脊柱管狭窄症は病気や加齢をきっかけとして、引き起こされるケースが多いようです。

脊髄損傷によって、神経が刺激を受けるケースもあります。
これは脊髄になんらかの力が加わったことで起こるもので、脊髄がダメージを受ける状態のことを言います。
脊髄へのダメージに関しては、骨折や脱臼などの外的要因が多くを占めます。
それ以外にも、疾病などによる骨髄腫瘍、ヘルニアに代表される内的要因によって引き起こされることもあります。
先天的性の要因はほとんど見られず、後天的要因によって生じることが多いという特徴があります。

神経が刺激される要因2

腰になんらかの障害が起きると、神経が刺激されて痛みやしびれといった症状があらわれます。
障害のひとつとして知られているのが、「腰痛分離症・すべり症」です。

腰椎は椎骨と椎間板が折り重なるようにして、椎間関節によって連結されています。
椎間関節がなんらかの障害で分離してしまう状態を腰椎分離症と言います。
分離症のうち、後方部分が不安定な状態となって椎体が前方のずれる状態を分離すべり症と呼びます。
また、椎間板の老化が影響でずれが生じたものを変性すべり症と言います。

分離すべり症は腰痛が慢性化しやすいという特徴をもちますが、症状が重篤化しなければ排尿・排便障害などは見られません。
変性すべり症の場合も腰痛や下肢痛が主な症状ですが、馬尾神経圧迫による症状が多く見られます。
馬尾神経が圧迫されると、下肢のしびれや歩行障害、排尿・排便障害、会陰部のしびれなどが起こることが知られています。

「変形性腰椎症」も神経を刺激する要因となります。
これは加齢の影響を受けて、腰椎を中心に症状があらわれる疾患です。
椎間板が加齢によって変化し、その影響で靱帯組織などが変性し、腰部に痛みや倦怠感などの症状が生じます。
変形性腰椎症の症状の大部分を占めるのが腰痛で、一般的には起床時やなにかの動作を開始する際に痛みが強まります。
そして、しばらく動いている間に痛みは少なくなっていきます。
腰痛を感じる部位はいろいろで、腰全体にぼんやりとして痛みがあらわれることもあれば、傍脊柱筋あたりに痛みが生じることもあります。
場合によっては、尻や大腿の後ろにまで痛みが広がることもあるようです。
変形が進むと見た目でわかるほど、体が側方や後ろに曲がることもあり、この状態になると腰痛もかなりつらいものとなります。

それ以外にも、リウマチやうつ病、糖尿病、帯状疱疹などが原因で、神経の刺激が起こることもあります。
また、アルコール依存症やウイルスによる影響などによっても起こりえます。

末梢神経と腰痛

末梢神経は枝分かれして体中に走っています。
末梢神経は大きく自律神経と体性神経に分けられ、体性神経は体の働きに関連が深い神経で、さらに感覚神経と運動神経に分類できます。
外部からの情報は目や耳から入り、感覚神経を介してから脳へ伝達されます。
集められた情報は整理され、脳からの指令によって運動神経を介して手や足などの各部位に伝わります。

自律神経は自分の意思とは無関係に機能し、呼吸や血流、内臓の働きなどをコントロールしています。
自律神経は、交換神経と副交感神経の2つに分けられます。
どちらの神経も、ひとつの器官に対して相反する働きかけをします。
その仕組みによって、バランスを保つことでさまざまな部位の働きをコントロールしているのです。

仕事で長時間パソコンに向かったり、休憩をとらずに長時間ドライブをしたりすると、腰や肩の筋肉に大きな負担がかかってしまいます。
筋肉に負担がかかると、乳酸と呼ばれる疲労物質が蓄積します。
その影響で筋肉は緊張状態となり血管を圧迫し、血行不良となります。
疲労物質は本来であれば血流によって流されますが、血行が悪化すると疲労物質を排除できなくなります。
そうすると筋肉の緊張状態がつづき、状態がますます悪化してしまいます。
緊張状態にある筋肉は末梢神経を圧迫して、神経細胞に障害が生じてダメージをおってしまいます。

末梢神経がダメージを受けると、損傷した場所から情報が電気信号となって感覚神経を介して大脳皮質へと伝達されます。
伝達された信号は大脳皮質に拡散されたうえで、整理されます。
それによってしびれやこり、ピリピリした痛みを感じることになります。
また、大脳皮質から運動神経に指令が出されるため、肩や腰などを動かすと痛みが生じます。
そして、マッサージをしても痛みが解消されなかったり、入浴しても症状が緩和しなかったりするなど、症状が長引くようになります。
コリや痛みといった症状は何度も起こり、腰痛や肩こりは慢性症状としてあらわれるようになります。

上殿皮神経障害と腰痛1

腰痛のなかには、長期にわたって症状が改善されないものがあります。
そのなかのひとつが、上殿皮神経障害という病気によって起こる腰痛です。
上殿皮神経は腰からお尻にかけて通っている神経のことで、この神経にダメージがおよぶと体を動かしたときなどに腰に痛みが走ります。
これを上殿皮神経障害と呼びます。

上殿皮神経障害は一般にはほとんど知られていない病名ですが、近頃はこの上殿皮神経障害によって起こる腰痛が多いのではないかと注目を集めています。
上殿皮神経は骨盤の骨である腸骨にあたるときに障害が起きて、痛みが生じることがあります。
上殿皮神経が筋肉の影響で引っ張られたり、締め付けられたりすることで、腰に痛みが生じると考えられているのです。
こういった直接的原因自体は比較的早い段階で明らかとなっていましたが、現在に至るまで注目される機会はほとんどありませんでした。

上殿皮神経障害は腰痛の2%を占める程度と考えられてきましたが、現在では12%ほどだという説もあります。
実際に調査してみたら、これよりも多い可能性もあるのです。

上殿皮神経障害によって生じる腰痛は、腰の中央から7~8㎝外側あたりで起こります。
腰を反らす姿勢、あるいはひねる動作などで痛みが激しくなるという傾向にあります。
また、長時間歩いたり立っていたりすることでも、痛みが強くなることがあります。

どうして上殿皮神経障害が生じるのかということは、現時点でははっきり判明していません。
パーキンソン病や悪い姿勢、腰椎手術の影響、椎体骨折などさまざまな要素が関連しているのではと考えられていますが、明確な原因ははっきりしていないというのが現状なのです。
また、症状としてあらわれる腰痛が腰椎疾患と酷似しているため、間違われやすいと言われています。
高齢者あるいは、パーキンソン病や腰椎手術後にいつまでも腰痛がつづくようなら、上殿皮神経障害の疑いがあると言えるでしょう。
疑いがある場合は、詳しい検査などをして原因を特定することが大切です。

上殿皮神経障害と腰痛2

上殿皮神経障害は腰からお尻に範囲に通っている上殿皮神経がダメージを受けることで、腰に痛みが生じます。
腰痛と呼ばれる症状のほとんどは、原因が特定できないと言われています。
そのため、症状改善のために手術を行っても、腰痛が残ってしまうということもあります。
上殿皮神経障害も原因が特定されておらず、治療がむずかしい腰痛として知られています。

多くの腰痛では原因や病名を特定するために、レントゲンやCT、MRIなどを用いて画像検査が行われます。
しかし、上殿皮神経障害の場合は画像による診断を行うことができません。
上殿皮神経は極細の神経のため、レントゲンなどに写りにくいのです。
また、電気生理検査による診断も同様に困難だと言われています。
そういった理由から、現状見られる症状をもとにして、診断が行われます。

痛みが強い場合などは、神経ブロックという方法によって痛みを遮断する方法が用いられることがあります。
神経ブロックは、局所麻酔や薬剤を注射することで痛みを軽減させるという方法です。
この方法は検査も兼ねていて、上殿皮神経をブロックして痛みがなくなるようなら上殿皮神経障害だと診断することができます。
ただし、上殿皮神経は非常に細い神経なので、たまたま上殿皮神経を遮断できなかったということも起こりえます。
そのため、効果がまったく見られない、あるいは効果がごくわずかしか見られないといった場合も、別の日に同じ方法を複数回行うこともあります。

上殿皮神経障害の治療は通常の腰痛と同様に、理学療法や薬剤療法、神経ブロックなどの方法が試されます。
ブロック療法を何度か行うことで痛みが緩和されることはありますが、効果があまり見られない場合もあります。
神経ブロックは多くの場合、外来で行うことができるので通院しながらの治療が可能です。
いろいろな治療を行っても効果が見られず、日常生活に著しい負担が生じているようなら、手術が検討されます。

上殿皮神経障害と腰痛3

上殿皮神経障害の治療では、さまざまな方法が試されます。
痛みがひどい場合は痛みが出にくい姿勢で安静にし、同時に薬物療法が行われることが多いでしょう。
痛み止めはメチコバールやセレコックスなどが治療で用いられるのが一般的です。
これらの薬は症状軽減の効果は期待できますが、副作用のリスクもあるので長期服用には不向きと言えます。
こういった治療をつづけても効果があらわれない場合は、手術が行われることがあります。

上殿皮神経障害の手術では、まずは圧迫されていたり、締め付けられたりしている上殿皮神経を特定するところからはじめます。
該当する上殿皮神経が見つかったら、解除あるいは切断していきます。
手術は全身麻酔で意識のない状態で行うこともあれば、局所麻酔を用いて行われることもあります。
局所麻酔を用いた場合は入院が短期間で済むので、時間的拘束が短くて済むというメリットがあります。
上殿皮神経障害の手術は背骨の手術と比較すると、体への負担がそれほどないと言えます。
全身麻酔と局所麻酔どちらで行われるかは医療機関によって方針が異なるので、あらかじめ確認しておくといいでしょう。

上殿皮神経障害の手術でむずかしいとされているのが、上殿皮神経を見つけることだと言われています。
上殿皮神経は非常に細く、さらに厚い脂肪層に囲まれているために、探し出すのは簡単ではありません。
場合によっては探しても見つからなかったり、時間がかなりかかったりする場合もあるでしょう。

また、上殿皮神経が見つかったとしても、いくつかある上殿皮神経のなかでどの神経を処理するか十分考慮しなければいけません。
手術中での判断がむずかしい場合や、切除しなかった神経が原因で痛みが残ってしまうことも十分考えられます。

上殿皮神経障害の手術や治療を取り扱っている医療機関や医師は、現時点ではたくさんいるとは言えません。
しかし放っておくと日常生活への支障が大きくなることもあるので、信頼できる医師にまずは相談することが大切だと言えるでしょう。

神経障害による腰痛の薬物療法

神経障害による腰痛は、病気や怪我などによって障害が生じた神経が常に興奮状態にあることから起こります。
障害が起きた神経から痛みを伝達する物質が必要以上に放出されることで、痛みを感じるのです。

怪我などによって炎症状態となることで生じる痛みについては、原因である怪我が完治すれば自然と痛みも引きます。
しかし、神経障害による腰痛の場合は、原因である怪我や病気が治っても痛みが引くことはありません。
そして、ちょっとした刺激でも強い痛みのように感じる、特別なことをしていないのに痛みがある、天気の変化によって痛みが生じるといったことが起こります。

神経障害による腰痛の治療でよく用いられるのがが、リリカ、局所リドカイン、セロトニンとノルアドレナリン再取り込み阻害薬、三環系抗うつ薬などです。
さらに、NMDA(N-メチル-D-アスパラギン酸)受容体拮抗薬、抗てんかん薬などが必要に応じて追加で処方される場合もあります。
神経障害が原因の腰痛の場合、一般的に用いられる消炎鎮痛剤は効果が期待できません。
そのため、より状態に合わせた薬が選択されることになります。

リリカという薬は、既存の痛み止めとは少し異なるものです。
痛みのもととなる興奮状態にある神経系に作用し、さまざまな興奮性神経伝達物質の放出を抑えていきます。
世界のさまざまな国で承認された薬で、日本国内では2010年に販売がスタートしました。

リリカは痛みを感じるときだけ服用しても効果が期待できず、一定期間以上服用を継続する必要があります。
効果が発揮されるまで7~10日ほどかかるので、用法や用量を守ってつづけなければいけません。
痛みがおさまったからと言って、自分の判断で服用をやめるのは避けたほうがいいでしょう。
痛みが再発するだけでなく、下痢や頭痛などの症状があらわれることもあります。
また、めまいやふらつきなどの副作用が出ることがあるので、服用後しばらくは車の運転などは控えたほうがいいでしょう。

神経障害による腰痛改善のために

神経障害によって引き起こされた腰痛を改善するためには、原因となる障害や病気を取り除く必要があります。
そして、神経への刺激や圧迫をなくすことで、症状の改善を目指します。

神経が圧迫されているだけの状態であれば、圧迫状態を改善するだけで症状は軽減します。
神経にダメージを受けている場合は少し異なり、ダメージを受けた箇所が自然になおるまでは痛みなどの症状は継続します。
しかし、傷が修復されれば少しずつ症状はなくなってくるでしょう。

少しでも早く症状を改善させたいのなら、生活習慣に注意を向ける必要があります。
治療にマイナスとなる習慣を見直すだけでも、症状の改善を早まることはできるはずです。
逆に間違った習慣をつづけることで、痛みが増長されたり、症状が長期化する恐れがあるので、気をつけるようにしましょう。

まず注意しなければいけないのが、筋肉や靱帯に疲れを蓄積させないということです。
腰椎などの障害が生じた場合、ほとんどは腰周辺の筋肉や靱帯への疲労が確認できます。
これは筋肉が機能低下することで腰椎に障害が生じていると考えられます。
また、腰椎で生じた障害の影響で不安定な状態になった腰を支えるため、腰周辺や靱帯に必要以上に負担がかかるためとも考えられます。
筋肉や靱帯に負担がかかりすぎると、血行の悪化を招きます。
筋肉も凝り固まりやすくなるため、坐骨神経痛などの症状も重篤化しやすくなります。

また、神経が長い間圧迫を受けると、神経の炎症状態が悪化することがあります。
自然回復が困難になるほどダメージを受けることもあるので、早めに対処することが大切です。
神経の圧迫が長期間つづくと、たとえ圧迫を取り除いても症状が改善しにくくなることもあります。
最悪の場合、完治しないこともあるので十分に注意しましょう。

腰痛の症状がつづくと、精神的なストレスも大きくなります。
その影響で自律神経のバランスに乱れが生じると、痛みを緩和させる働きが弱まって痛みに敏感になることがあります。
それによってますますストレスを感じるようになると悪循環に陥ってしまうので、早めに治療するようにしましょう。

坐骨神経痛

坐骨神経痛については → 坐骨神経痛の原因・症状・治療などについてのまとめをご覧下さい。

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