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化膿性股関節炎を詳しく:原因,症状,診断,治療

公開日: : 最終更新日:2015/08/14 骨・関節の病気

関節へのダメージや摩耗によって、痛みが生じることがあります。
しかしこういった要因以外にも、細菌感染によって引き起こされる関節の病気があります。
それが「化膿性股関節炎」という病気で、細菌が股関節内部に入り込んで化膿することで起こります。

この化膿性股関節炎は、抵抗力の弱い乳幼児の発症が多い病気だと言われています。
風邪など特別な原因がないのに、弱っている様子だったり、熱が高い場合はこの病気が疑われます。
また、パンツやおむつを替えるときなど股関節を動かそうとすると、痛みで泣いたりいやがったりする場合も、化膿性股関節炎を発症している恐れがあるでしょう。

化膿性股関節炎は細菌の侵入によって発症しますが、その多くはブドウ球菌だと言われています。
しかし感染経路を特定できないことも多々あり、扁桃腺などに紛れ込んだ細菌がなんらかの原因で血管に入り込み、股関節に侵入してしまうのだと想定されています。
体中に張り巡らされた血管のなかに細菌が繁殖する敗血症など、重篤な病気や大腿骨で起きる骨髄炎の影響で発症するケースもあります。

成人でも化膿性股関節炎を発症することはありますが、ほとんどないといっていいでしょう。
乳幼児はまだ免疫力に乏しく、しかも股関節の骨や軟骨が成長しきっておらず未熟だというのがその理由として挙げられます。
軟骨や骨が未熟な状態のため、股関節に感染し膿などによって圧力が高まると、軟骨や骨が変形してしまうリスクもあります。
その影響で後遺症が残ることもあるため、早い段階での治療が必要となるのです。
症状が悪化したり、発熱などの症状があらわれたりする場合は、できるだけ早く医療機関で受診するようにしましょう。
特に幼児がまったく歩かなくなるようなら、痛みが強い可能性が高いと言えます。
そういった場合は、検査などができる大きな病院の整形外科にすみやかに相談するようにしましょう。

心内膜炎による合併症状

化膿性股関節炎は股関節への細菌に侵入によって発症しますが、ほかの疾患の合併症状としてあらわれることもあります。
その代表的なものが、継続する菌血症が見られる心内膜炎です。
特に可能性股関節炎の原因が連鎖球菌や腸球菌、黄色ブドウ球菌などであった場合、その可能性は高いと言われています。


心内膜炎は心臓内部にある膜、あるいは弁膜に贅腫と呼ばれる感染巣をもつ敗血症のひとつで、循環器の感染症として知られています。
感染症自体の重傷度は高いですが、それ以外にもさまざまな症状を発症する原因となります。
炎症によって心臓内部を破壊する、循環動態を変化させるといったこともそれに含まれます。
また、贅腫が血流に含まれることで塞栓症などが引き起こされることもあります。

心内膜炎は血液のなかに細菌が入り込むことで心臓内部に付着、増え続けて感染巣を作り出し、どんどん増えていきます。
血液中に細菌が入り込む原因としては、婦人科処置や内視鏡などによる細胞診、抜歯などの歯科処置など出血がともなうものが考えられます。
また、先天性心疾患や弁膜症など血流に問題がある、心内膜に荒れが見られる、ステロイド治療や人工透析など免疫力が落ちている状態だと発症リスクが高いと言われています。

心内膜炎のほとんどに見られるのが発熱ですが、そのほかの感染症と区別できるような初期症状は見られません。
症状が悪化すると意識障害や血流障害、手足の麻痺などの塞栓症、あるいは息切れや呼吸困難などの心不全症状があらわれるようになります。

心内膜炎の治療では、感染状態を落ち着かせること、原因となっている細菌を明確にすることが急務となります。
細菌が特定できたら、それに適した抗生剤を用いて細菌をなくしていきます。
合併症発症のリスクを避けるために、外科治療が同時に行われることもあります。
機会弁を用いた人工弁置換術が実施されるのが一般的ですが、どの程度症状が重篤化しているかによって手術の有無は判断されます。

医療的処置による感染

細菌のさまざまな感染経路によって、化膿性股関節炎は発症します。
そのひとつが医療的処置による感染で、特に関節鏡検査や人工関節置換手術によって感染する事例が近年増えています。

関節鏡検査は、光ファイバーの内視鏡を関節腔に挿入するというものです。
内視鏡を挿入することで、関節内部の状態を把握したり、モニターに画像をうつすことができます。
内視鏡を用いることで、皮膚の切開は最小限で済むというメリットがあります。
関節鏡検査は、局所麻酔、脊椎麻酔、全身麻酔のどれかを受けてから行われます。

検査中はあとで分析するために組織片をとったり、症状改善のためのなんらかの処置を行ったりすることが可能です。
そのため、検査だけでなく治療を目的として行われる場合もあります。
この検査を実施することで、関節内部の障害を見つけることができます。
この方法は従来の手術と比べて短時間で済み、患者のほとんどは入院することがありません。

人工関節置換手術は、疾患などによってダメージを受けて変形した関節を、人工関節に置き換えるというものです。
関節の軟骨がすり減ると痛みなどの症状があらわれ、関節そのものの動きも悪化して歩くのもままならなくなります。
こういった問題の生じた関節を人工関節に交換することで、痛みがなくなって自然に歩けるようになります。
膝関節や股関節など、痛みを感じる部位によって交換する人工関節は異なります。

人工関節置換手術の多くは数時間で終了します。
この手術には細菌感染のリスクのほか、血栓症や脱臼などが起こる危険性もあります。
手術に際しては、主治医とよく相談したうえで行うかどうか決定することが大切です。

また、人工関節は時間の経過とともに緩んでくるため、再び手術をして新しいものと入れ替えなければいけない場合があります。
20年経過すると半数以上の人で緩みが生じて、そのなかの半数ほどの人が再び手術をしているというデータもあります。
そういったことも含めて検討が必要だと言えるでしょう。

化膿性股関節炎の感染経路1

化膿性股関節炎の原因となる細菌はブドウ球菌が多くを占めますが、免疫力や年齢によって感染リスクが高い細菌は異なります。
新生児の場合は連鎖球菌、乳児の場合は黄色ブドウ球菌、幼児前半期はインフルエンザ菌、幼児後半期以降は黄色ブドウ球菌が多いと言われています。
しかし、感染経路などの詳細を特定できないケースも多く、その全容が判明しているとは現時点では言えません。

出生時の体重が極端に低い赤ちゃんの場合、特に免疫力や抵抗力が弱い傾向にあると言われています。
そのため、抗生物質が効きにくいタイプの黄色ブドウ球菌感染のリスクが高く、なんらかの症状があらわれる可能性もあります。
股関節内部に細菌が入り込む経路はいくつかあると言われています。

ひとつが、細菌性骨髄炎が大腿骨の近くに生じている場合に考えられる経路です。
この状態で骨髄から膿が流れ出ると、股関節包内に入り込んで化膿性股関節炎を発症することがあります。
骨髄炎は骨の骨幹や1番端の骨端部よりも、中間に位置する骨端部付近にある骨幹端に多く発生する傾向にあります。
血管は動脈から静脈へ変化する際にループ状になっており、その箇所に細菌が付着するためだと言われています。
小児は、この感染が起こりやすい箇所が関節内部にあるため、増えやすい傾向にあるのでできるだけ早く対処しなければいけないのです。

関節に細菌が侵入して炎症状態となると、同様に関節内にある成長軟骨があるため、それらも破壊される恐れがあります。
赤ちゃんの場合は特に深刻で、まだ頭蓋骨が軟骨の状態なのでより強いダメージを受けてしまう可能性があるのです。
年齢を重ねていくとともに成長し、これから骨格をつくっていくはずの原型にあたるものがダメージを受けてしまうというリスクがあることを頭に入れておく必要があるでしょう。
変形などの後遺症が残るケースも珍しくないので、そういったことを防ぐために早めの処置が大切となるのです。

化膿性股関節炎の感染経路2

化膿性股関節炎の感染経路のひとつが、細菌性骨髄炎によるものだと言われています。
その病巣が関節内部に存在する確率が高く、早い段階で関節炎を起こしやすい部位は、小児の場合だといくつかあると考えられています。
それが、股関節、肘関節、脚関節、肩関節の4つです。

関節炎が発症すると、一般的な骨髄炎とは異なる症状があらわれると言われています。
成長軟骨や未熟な骨端にダメージを受ける、骨端部への血流が滞って壊死が起こって成長障害が起こる恐れがあるといったことです。
さらに、治療のために抗生物質を投与しても、関節内へ有効成分が浸透しづらいといった状態もしばしば見られます。
そのため、外科的な処置として細菌を除去する、洗浄を数度行って後遺症が残らないようにするといったことが必要となります。

化膿性股関節炎の感染経路として、関節内部の骨膜などに血行性の細菌が付着して増殖するケースが挙げられます。
未熟児は特に抵抗力が十分にないため、気道感染などによって体中に菌が行き渡ってしまうということもしばしばあります。
そういったケースでは骨髄炎が発症したあとに関節炎が生じることもあれば、いきなり関節炎が発症することもあります。
細菌が体中に行き渡ると、股関節以外にも膝や肩、肘関節などにもなんらかの症状があらわれることも少なくありません。
そういった多発性の可能性関節炎の発症リスクも頭に入れておき、早い段階で対処することが大切です。

医療行為が発端となって、細菌に感染するケースもあります。
たとえば、大腿動静脈に針を挿入するなどして、手違いで股関節内に針を入れてしまった場合などに細菌感染を起こすことがあります。
乳幼児で四肢の血管確保がうまくいかない場合は、股部分の動静脈に針を刺すことは少なからずあります。
股関節は鼠径靱帯と大腿動脈が交差したすぐ下部分の浅い場所にあるため、挿入がしやすいというのがその理由です。
そういった処置を行った際に、細菌が入り込んでしまうということはあり得ます。

化膿性股関節炎の症状1

化膿性関節炎の主な症状は、患部の強い痛み、熱感などです。
股関節以外の部位の化膿性関節炎の場合、腫脹の症状が見られますが、化膿性股関節炎ではあまり見られません。
それよりも、鼠径部の痛みのほうが顕著に見られると言われています。
また、化膿性股関節炎は幼児や赤ちゃんに多く見られる疾患ですが、それぞれ症状のあらわれ方は違います。

生後2~3ヶ月程度の赤ちゃんの場合は、まだ免疫系が十分に発達しているとは言えません。
そのため抵抗力が乏しく、通常は感染しないような弱い細菌に感染することもあります。
未熟児は特に抵抗力が不十分なので、気をつけなければいけません。
未熟児が新生児集中治療室で治療や検査をするときには、たくさんのチューブやカテーテル、血管注射などを注入するため、感染のリスクが高いのです。

化膿性股関節炎が生じると、細菌によって成長軟骨が壊されるといった状態に陥ることがあります。
さらに、炎症などの影響によって骨端核の栄養血管が阻害されて、なんらかの後遺症が残ってしまうことも少なからずあります。
細菌の侵入が股関節だけにとどまらず、ほかの関節で起こる場合もあります。

免疫系が十分成長していない状態だと、一般的な細菌への反応が見られません。
つまり、細菌が侵入してきても、それを撃退するだけの力がまだない状態なのです。
その結果、化膿性股関節炎の発見がすぐにできない場合もあります。
そういった事態を避けるためには、できるだけ気をつけて赤ちゃんを見ている必要があります。
関節周辺を圧迫すると痛がる、下肢がスムーズに動いていないといったことが発見されたら、化膿性股関節炎を発症している疑いがあります。

赤ちゃんの股関節まわりは脂肪が多くついているため、異常を発見するのは簡単とは言えません。
さらに肺炎や髄膜炎などのより重篤な全身疾患の診断と異なり、化膿性股関節炎などの局所的な症状は医療の現場でも見落とされがちと言えます。

化膿性股関節炎の症状2

小さな子供に多い化膿性股関節炎の症状は、赤ちゃんと乳幼児で症状のあらわれ方が異なることが知られています。
それぞれで見られる症状の特徴をとらえたうえで、早期発見に結びつけることが大切です。

乳幼児の体に細菌が侵入すると、白血球はその細菌をむさぼりくって、そのあと自壊してしまいます。
こういった経過によって膿が生じるため、膿には白血球に含まれていた酵素が多く残ります。
それが関節軟骨と直接的に触れ合うことで、軟骨をとかしてしまいます。
関節内部に生まれた膿はほかの部位と比べて自然排膿しづらいという特徴があります。
そのため、時間の経過とともに関節自体が壊されていくことになります。
また、細菌自体も酵素の分泌をつづけているので、それだけでも関節軟骨の破壊を招きます。

化膿性股関節炎を発症すると、股関節の痛みや発熱などの症状があらわれます。
しかし、乳幼児の多くは痛みを感じる場所を自分で伝えることができません。
そのため、注意深く観察して、なんらかの異常がないか発見するしかないのです。

ほとんどのケースでは、膿によって関節内部の圧力が上がるため、それを降下させるために股関節軽度外転・外旋位をとります。
また痛みを避けるために自分からは動こうとしなくなります。
母親などが乳幼児を動かそうとすると、痛みによって激しく泣くこともあります。
こういった状態が起こる場合、原因が不確かな発熱などが見られる場合は、化膿性股関節炎の疑いをもったほうがいいでしょう。

乳幼児の場合は生まれて間もない赤ちゃんとちがい、血液検査によって化膿性股関節炎かどうか調べることができます。
血液検査によってCPR上昇や白血球の増加などが見られる場合は、化膿性股関節炎の可能性が濃厚と判断できます。
また、超音波診断像などで関節内部に蓄積した膿も確認できるので、判断材料になり得ます。
ただし、一部の乳幼児は画像診断がむずかしい場合や血液検査が明確な判断材料となり得ないこともあるので、気をつけなければいけません。

化膿性股関節炎の診断

化膿性股関節炎の治療は時間との勝負でもあるため、病気の診断にもスピードが要求されます。
特に赤ちゃんや乳幼児は病気によって後遺症が残りやすいので、それを防ぐためにもできるだけ早く診断をすることが望ましいのです。

化膿性股関節炎の検査で特に重要視されるのが、熱感の有無や可動域が狭まっていないか、増悪傾向にあるかといった症状についてです。
感染した細菌の種類によっても異なりますが、ほとんどの関節炎で38度以上の高熱が見られます。
さらに、関節部分に触れるとひどく痛がる、関節部をスムーズに動かすことができないといった症状もしばしば見られます。
こういった症状の把握とともに、画像診断や血液検査などが実施されます。

検査のなかでも最初に行われることが多いのが、レントゲン検査です。
ただし、症状が初期段階の場合、レントゲン検査で異常をみつけることはむずかしいとされています。
それを補うために行われるのが、MRIによる検査です。
MRI検査は初期段階の病変、部位の特定やどの程度障害が見られるかといったことを把握するのに適しています。
また、超音波検査は膿がどの程度蓄積しているか、関節の腫脹がないかといったことを調べるのに有用です。
痛みもなく、手軽に何度も調べられるのが利点です。

血液検査では、血小板・貧血の検査、炎症反応の有無、白血球数の確認などをすることができます。
さらに、症状が似ている小児リュウマチやリュウマチ熱との鑑別にも役立ちます。
細菌血液培養も実施されますが、およそ半数が陽性と言われているため、この段階で抗生物質を服用している場合は陰性になりやすいとされています。

関節穿刺と呼ばれる、針を刺して関節液を採取する検査が行われることもあります。
採取した関節液は培養検査にかけられ、そこに菌が見つけられたら診断の決め手となります。
また、化膿を伴う炎症の場合、関節液は混濁し、白血球の数はかなり増えているとされています。
特に急性期は好中球が9割以上を占めているので、判断の材料となります。

化膿性股関節炎の治療1

検査などを行って、化膿性股関節炎の可能性が濃厚ということがわかったら、できる限り早く治療を開始することがなによりも大切です。
この疾患は時間の経過とともに症状が悪化していく傾向が強いので、少しでも早く治療をはじめて悪化を食い止める必要があるのです。
また、後遺症を残さないためにも、早期治療は重要となります。

化膿性股関節炎の可能性がある場合は、早い段階で穿刺が実施されるのが一般的です。
針の径が小さすぎて蓄積された膿が吸引されないケースもあるので、膿が発見できなくても感染していないと断定することはできません。

より正確な診断と的確な治療を行うために用いられるのが、関節鏡です。
関節鏡は内視鏡を用いた検査のことで、より確実に膿を採取することができます。
取り出した膿は培養・細菌感受性検査によって調べられ、抗生物質の入った生理食塩水で関節内部を綺麗に洗浄してから膿を排出するためのチューブを入れます。
関節鏡検査の際に骨膜を部分的に採取して、病理検査を実施することも今後の治療のためには大切なことです。

こういった検査や処置と同時に、抗生物質の静脈投与も行われます。
感染した細菌を調べ、それに効果がある抗生物質を選択したうえで、投与していきます。

5~7日程度たつと、股関節付近の大腿骨骨幹端で起きた変化がレントゲンで確認できるようになります。
こういった場合は関節鏡での洗浄だけでは十分ではなかったと判断され、違う処置が検討されることになります。
赤ちゃんの場合は関節鏡挿入や膿を排出するためのチューブを入れ込むことがむずかしい場合もあります。
そういった場合は、外科的な処置によって関節包を切開して、膿を排出させることになります。

治療をはじめた時点で、すでに骨頭が側方へと偏位して亜脱臼を起こしていることもあります。
そういった場合は関節鏡を使った処置や関節切開をしてチューブを入れ込んだのちに、ギプスを用いて動かないように固定するといった処置が行われることもあります。

化膿性股関節炎の治療2

化膿性股関節炎は赤ちゃんや乳幼児が発症しやすく、治療が遅れると後遺症が残りやすいとされています。
そのため、早い段階での診断や治療が求められますが、急性期に見落とされるケースも少なからずあります。
そして、関節が破壊された状態で、はじめて病院を訪れるといったことは実は珍しいことではないのです。

そういった場合の処置をどのように行うかについては、破壊の程度によって異なると言えます。
治療方針に関しても、医師や病院によってちがってきます。
大幅な破壊があった状態の場合、どういった方法が適しているのかという疑問は学会などでも頻繁に議論されている点です。

大きく破壊された状態であっても、骨頭が少しでも残っているようなら、脱臼を予防することを目的とした処置が行われることが多いでしょう。
たとえば、大腿骨の骨きりを行って、骨頭の向きを正常な状態にします。
そして、骨盤骨切りによって骨頭がぐらぐらしないように安定性をもたせます。
こういった処置を行う病院はいくつかあり、症例も確認されています。
ただし、破壊が激しく骨頭が完全になくなってしまったケースでは、この方法は適していると言えません。
そういった場合は、大転子を骨頭の代用するといった方法が用いられることになります。

また、関節が顕著に破壊されている場合は、両足の長さに差があらわれるようになります。
この問題は非常に複雑で、処置もむずかしいと言われています。
脚の長さをそろえる処置としては骨延長という方法が一般的ですが、脱臼や亜脱臼などが見られる場合はその状態のまま延長することはできません。
脱臼の状態が悪くなると脚の長さをそろえることがむずかしく、その状態を維持せざるを得ない場合もあるのです。
また、股関節の破壊が大きいと、変形性股関節症などの疾患の原因ともなるので注意しなければいけません。
こういった後遺症はすぐにあらわれなくても、後々出てくることもあるので気をつける必要があります。

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