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コレステロールを下げよう!対策を考えてみる。

公開日: : 最終更新日:2016/02/16 肥満やメタボ , ,

コレステロールを下げよう!

コレステロールの役割

コレステロールと言えば、動脈硬化などを引き起こす原因として知られ、悪いイメージが付いているものですが、実と言うと、私たち人間の体にとってなくてはならない役割を持った大切なものでもあります。

コレステロールに、どんな役割があるかというと、それは大きく分けて次の3つです。

一つ目は、コレステロールが細胞膜を構成する、大切な成分であるということ。

細胞の数は、約60兆あると言われていますが、その細胞を支える細胞膜を形成する役割を持っているのですから、コレステロールがとても重要であることが分かると思います。

また、細胞には水分がとても大切なのですが、コレステロールが持つ水に溶けにくい成分のお陰で、水分が勝手に出入りすることを防ぎ、細胞の内分環境を維持しているのです。

続いて2つ目は、コレステロールが副腎皮質ホルモンや性ホルモンの構成材料であるということです。

副腎皮質ホルモンは、タンパク質や糖質の代謝に関係しているもので、これが不足すると、疲れやすくなったり食欲不振などの症状を起こしやすくなります。

また、性ホルモンが生殖機能に重要なことは、よくご存知でしょう。

最後に3つ目の役割は、胆汁酸の構成材料であるということです。

胆汁酸は肝臓で作られる消化液で、脂肪分や脂溶性ビタミンの分解と消化吸収を助ける役割を持っています。

このように、コレステロールは、私たちの身体が正常に機能するために、なくてはならない物質であるということができるのです。

運動

コレステロールを下げるために、運動することは大切です。

コレステロールが高くなる原因として、高カロリーの食事を摂りすぎることが挙げられますが、これを解消するためには運動が有効です。

運動することで、体内の脂質の代謝をよくし、コレステロール値を下げる効果が見込めます。

運動の効果で、もっとも顕著に現れるのが、中性脂肪値が下がることで、それにより善玉コレステロールが増えるという効果もあります。

運動がいいことはわかっていても、なかなか実行できないという人もいると思いますが、何も急に激しいトレーニングを行う必要があるわけではありません。

まずは、軽いウォーキングなどから始めてみてはいかがでしょうか?

なるべく歩数が多いほど効果も見込めますので、これまで自転車で移動していたところを歩いてみたり、エスカレータに載っていたのを階段に変えるなど工夫してみましょう。

慣れてきたら、時間を決めて、本格的に歩いてみるといいですね。

ウォーキングは有酸素運動になりますので、比較的手軽に行えるにも関わらず、大きな効果を期待できます。

さらに運動に慣れてきたら、ジョギングや水泳などを始めてみるのも、もちろん有効です。

ただし、運動は継続することが大切ですから、急に無理をして3日坊主で終わるよりも、軽いものをずっと続けるほうが良いことは、しっかりと覚えておいてください。

食材・食べ物

コレステロールが高くなる原因は、高カロリーの食事を摂りすぎることですから、食生活を見直し食事習慣を改善することが重要な対策になります。

では、コレステロールを下げるためには、どんな食事を取ればいいのでしょうか。

まず意識してほしいことは、栄養バランスの取れた食事にするということです。

コレステロール値が上がる理由は、肉ばかり食べるなどの偏食によることが多いですから、魚や野菜なども多く摂るように配慮したいものです。

もちろん、肉類などを減らせばコレステロールの摂取は抑えられますが、あまり極端に制限してしまうとストレスになりますし、コレステロール以外の栄養素まで不足してしまいますので、やはりバランスが大切なのです。

それに、コレステロール値を下げるには、食事療法を毎日続けることが必要ですので、その意味でも極端な制限は3日坊主になるなど、逆効果の可能性が高くなりますね。

具体的には、どのようにすればいいのかというと、まずは全体的な食事の量を控えめにすることです。

腹八分目に医者いらずと言われますが、正にその通りで、これまでの食事より1~2割程度、量を減らすように心がけてください。

また、寝る前の食事はいけません。

そして、油物は控えたほうがいいですね。

おかずなどもそうですが、おやつにケーキなどを食べると、結構な量の油分を取ることになりますので、なるべく減らしましょう。

できれば、お酒も控えるほうがベターです。

薬・漢方薬

コレステロールを下げるために、薬を使うというのも有効な対処法の一つです。

コレステロール値が上がると動脈硬化を起こし、それが原因で心筋梗塞や脳梗塞になることもあるので、それを予防するために薬物療法が行われています。

コレステロールを下げる薬の中でも代表的なのが、スタチンというものです。

スタチンは、肝臓での酵素の働きを抑えることにより、コレステロールの合成を減らします。

それによりコレステロールが不足すると、肝臓が血液中の悪玉コレステロールを再利用するので、結果として悪玉コレステロールの値が下がってしまうのです。

他にコレステロールを下げる薬としては、レジンやプロブコール、エゼミチブなどがあり、それぞれに効果は高いと言われています。

体質そのものを改善し、ゆるやかな効果を望むなら、漢方薬も選択肢の一つになります。

コレステロールを下げるために効果があると言われる漢方薬には、大柴胡湯、柴胡加竜骨牡蠣湯、黄連解毒湯、三黄瀉心湯などがあり、これらは体ががっちりした人向きです。

虚弱体質気味の人には、柴胡桂枝乾姜湯や八味地黄丸などが用いられるようです。

ただし、コレステロールを下げるには、食事療法や運動療法が基本となるので、薬物療法や漢方薬の服用は、あくまでも補助的なものと考えておくほうが良いでしょう。

食事の仕方

コレステロールの下げるために、もっとも必要で、一番有効なのが食事療法です。

ですが、現代では手軽に食べられる反面、コレステロールを上げる食事が増えているのが実情ですから、改善するためには食事の仕方を意識的に変えていく必要があります。

では、コレステロールを下げる食事の仕方とは、具体的にどんなものなのでしょうか?

まずは、何を食べるかというところですが、コレステロールを下げるのに、DHAとEPAが有効なことはよく知られていますので、これらを多く含むサンマやブリ、イワシなどの青魚は積極的に摂りたいものです。

また、野菜やきのこ、海藻、果物に多く含まれている食物繊維も、コレステロールの排出を促しますので有効です。

他に、納豆や豆腐など、大豆タンパクも有効とされていますから、積極的に食べるようにしましょう。

逆に控えたほうがいいのは、脂身の多い牛肉や豚のバラ肉、鶏の皮などで、これらに含まれる飽和脂肪酸という成分がコレステロールを増やすとされています。

また、ベーコンやハムなどの加工食品、お菓子やお酒なども、コレステロールを増やしやすいものですから注意が必要です。

ただし、コレステロールも必要な成分ですので、全く摂らなければいいというわけでもありません。

要は、バランスが大切なので、なるべく多くの栄養素を適度に摂取するように心がけましょう。

そして、食べ過ぎや飲み過ぎが直接的な原因になることも多いので、腹八分の食事を意識することが一番を言えるかも知れません。

お酒

コレステロールを下げるためには、お酒も控えるほうが良いでしょう。

お酒は、適量であれば血行を良くする働きもあるので、必ずしも悪いとは言い切れません。

また、血中の善玉コレステロール値を上げる作用があるという報告も出ているようです。

ただし、それはあくまでも『適量』であればということ。

この適量というのが曲者で、自分では適量のつもりでも、ついつい飲み過ぎてしまうことが多いものです。

それに、お酒を飲むと揚げ物などの油分を摂ることも多くなりやすいので、そこにも注意が必要です。

晩酌をたしなむ程度なら、あまり問題はありませんが、居酒屋などに飲みに行き、ワイワイやっているうちにお酒が進み、コレステロールが多い料理を食べてしまえば、良くないことは一目瞭然ですね。

また、お酒を飲むと肝臓に負担がかかりますので、その意味でもオススメできません。

飲むにしても、休肝日などを決めておくようにしましょう。

このように、お酒はコレステロールを下げるために、全く飲んではいけないものではありませんが、つい歯止めが効かなくなったり、揚げ物などを一緒に食べることも増えるので、注意が必要です。

それに、飲み過ぎは他の病気を引き起こす可能性もありますから、節度ある飲み方を心がけるようにしてください。

たばこ

タバコを吸っていても、コレステロールには関係がないのではないか、と思われるかも知れませんが、実はタバコもコレステロールに影響を与えています。

まず、タバコに含まれているニコチンは交感神経を刺激するので、血圧や心拍数を上げることにより、心臓に余分な負担を与えてしまいます。

また、血液中の遊離脂肪酸というものを増やす働きがあるため、中性脂肪を増やす元になってしまうのです。

さらに、ニコチンは血液中のコレステロールを酸化させ、悪玉コレステロールを増やし善玉コレステロールを減らすという作用まで持っています。

その結果、動脈硬化を引き起こしやすい状況を作ってしまうのです。

これだけ見れば、いかにタバコが良くないものか、お分かりいただけることでしょう。

昔から、百害あって一利なし、と言われているタバコですが、コレステロールに関しても、それはあたっているようです。

ただ、なかなかやめられないという人も多いでしょうから、まずは本数を減らすなどの工夫から始めてみるといいでしょう。

ですが、世の中全体の傾向から見ても、タバコは歓迎されない時代になってきているようですので、長期的にはやめることも視野に入れるほうが良いかも知れませんね。

ストレス

ストレスといえば、様々な病気や症状の原因になることが指摘されていますが、コレステロールにも関係があるようです。

一言で言えば、ストレスが血管に悪影響を与えるということになります。

強いストレスを受け続けていると、自律神経の働きが乱れ、カテコラミンと呼ばれる副腎皮質ホルモンが分泌されます。

このカテコラミンには、血管を収縮させる作用があり、血圧の上昇や心拍数の増加など、心臓や血管に大きな負担を掛けるようになるのです。

また、副腎皮質ホルモンには、血液中の遊離脂肪酸を増やし、コレステロールや中性脂肪の合成を促進するという働きもあります。

このようにして、ストレスがコレステロール値を上げてしまうのですね。

また、ストレス続くと、食べ過ぎや飲み過ぎなど生活習慣の悪化にもつながりますから、ますますコレステロールも増えやすくなって悪循環に陥ります。

そうならないために、ストレスの解消法を持っておくことが大切です。

人によって、何がストレス解消にいいかは変わってきますが、体を動かすことや好きなことをするというのが基本になるでしょう。

特に、適度な運動は、それ自体がコレステロールを下げるのに役立ちますから、ぜひ日常に取り入れてほしいと思います。

サプリメント

ビタミン

コレステロールというと、体に悪いというイメージが定着していますが、実を言うと人間の体を構成するためには欠かせないものの一つなのです。

ですが、過ぎたるは及ばざるがごとしで、コレステロールが増えすぎると肥満や生活習慣病の原因になることはご存知のとおりですね。

特に、現代の食生活では、ついついコレステロールを摂りすぎることも多いですから、やはり対処は必要となります。

コレステロールをさげるために必要なものはいくつかありますが、中でもビタミンは重要です。

特にビタミンB群は、脂質や糖質の代謝を良くする働きがあるのでコレステロール値を下げてくれます。

さらに、血糖値を下げたり過酸化脂質を燃焼させる働きもあるので動脈硬化を防ぐこともできます。

また、ビタミンCも重要です。

ビタミンCには、脂肪を消化・吸収するときに必要な胆汁の生成を盛んにするので、コレステロールが効率よく利用されるのです。

他に、ビタミンEなども摂取しておくと悪玉コレステロールの酸化を防ぐと言われています。

ただし、ビタミン全般に言えることですが、一度に大量に摂取しても体内には蓄えられず排泄されてしまいますから、こまめに摂取することが必要です。

マルチビタミンなど、ビタミンを総合的に摂取できるサプリメントが便利でしょう。

アミノ酸

アミノ酸にも、コレステロールを調整する働きがあります。

中でも、含硫アミノ酸と呼ばれるものにコレステロールを下げる作用があるとされています。

面白いのは、この含硫アミノ酸は卵の白身に含まれているということ。

卵というと、高コレステロール食品の代表のようなものですが、コレステロールを多く含んでいるのは黄身の方。

つまり、卵の黄身と白身を一緒に食べれば、血中コレステロールの増加は抑えられるということなのです。

実際に、黄身だけを食べることなんて、まずないでしょうから、普通に卵を食べる分には、あまり気にする必要はないのかも知れませんね。

他に、大豆タンパクもコレステロールを下げる効果があります。

大豆自体が、天然のコレステロール低下薬と呼ばれるほどですから、その効果は抜群で、大豆タンパクを分解したペプチド、つまりアミノ酸の結合体には、特にコレステロールを下げる働きがあると言われています。

アミノ酸には、筋肉増強効果があることが知られているため、アスリート向けのサプリメントも多数販売されています。

コレステロール対策として摂取するにも、豊富な種類の中から選ぶことができますから、毎日の生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。

ラクトフェリン

ラクトフェリンとは、多機能タンパク質として注目されているもの。

ちなみに、ラクトとはミルク、フェリンは鉄、ということで、ミルクに含まれる鉄と結合しやすい成分というのが、その名の由来のようです。

ラクトフェリンは、牛乳に多く含まれているのですが、他にも人間を含む哺乳類の唾液や涙、血液の成分でもあるようです。

さらに、牛乳以上にラクトフェリンを多く含んでいるのが、人間の母乳で、出産直後の母乳には、牛乳の約10倍もの濃度ということです。

そして、このラクトフェリンには、コレステロールを下げる効果も確認されています。

実験によれば、たとえ高コレステロールの食事を続けていても、ラクトフェリンさえ摂取していればコレステロールを下げることが可能だという結果も出ているとか。

とはいえ、もちろん節度ある食事を摂るほうがいいのは言うまでもありません。

他に、がん予防の効果もあると言われ、主に免疫系の健康には大きな働きをする成分です。

恐らく、今後さらなる効果も発見されていくことでしょう。

また、ダイエット効果があるということで、サプリメントも各種のものが販売されています。

お試し版などを飲んでみて、自分に合いそうなものを選んでみるといいでしょう。

豆鼓(トウチ)エキス

豆鼓(トウチ)エキスというものをご存知でしょうか?

豆鼓とは、大豆を蒸して麹で発酵させた食品のことで、日本では奈良時代に伝わったと言われるほど、古くからなじみのある食品です。

麻婆豆腐のシーズニングとしても使われています。

この豆鼓から、有用成分だけを抽出したものが豆鼓エキスで、主に血糖値を下げ、糖尿病の予防に効果的とされています。

基本的には、豆鼓エキスが糖の吸収を穏やかにすることで血糖値の上昇を抑えるようです。

豆鼓エキスが効果を発揮するのは血糖値だけでなく、内臓脂肪やコレステロール値を下げることでも知られています。

とはいえ、糖尿病・肥満・高コレステロールというのは、関連性もあり、生活習慣病の代表のようなものですから、これらに効果を発揮する豆鼓エキスは、現代人にとって、ありがたい成分ということができるでしょう。

現在のところ、豆鼓エキスをサプリメントとして発売しているのは日本サプリメントで、「豆鼓エキスつぶタイプ:というものがあります。

また、豆鼓エキスを配合した、「食前茶」というものも出ていますので、食事と一緒に飲めば、より手軽に豆鼓エキスを摂取することができます。

ちなみに、豆鼓エキスの「鼓」という文字は、本来の文字が日本ではなじみがないため、形が似ている「鼓」が当て字として使われるようになったということです。

そのため、豆チエキスなどと書かれることもあります。

キトサン

キトサンとは、カニやエビの殻、キノコなどの細胞壁に含まれている、動物性の食物繊維であるキチンから抽出したもので、農林水産省と文部省が約60億円を投じて研究した20世紀最後の生物資源と呼ばれているものです。

また、キトサンは厚生労働省から健康増進法に基づく特別用途食品として認可されています。

そして現在では、キトサンを配合したものが「コレステロールの高い方または注意している方の食生活の改善に役立ちます」と表示することを許された特定保健用食品、いわゆるトクホとして認定されています。

キトサンは、コレステロールの吸収に関わり、血中コレステロールを低下させる働きがあります。

キトサンの効果には、他に

・解毒作用
・免疫力の増強
・細胞の活性化
・抗菌効果
・腸の掃除
・血管の掃除
・血圧調整作用

などがあるとされています。

キトサンのサプリメントも多数販売されています。

比較的、安価なものも多いようですので、無理なく続けられるものを選び、長く続けるとよいでしょう。

また、キトサンを配合した青汁なども出ているようですので、そのようなものを選べば、他の栄養素とあわせて手軽に摂取することができまから、試してみてはいかがでしょうか。

カプサイシン(トウガラシ)

カプサイシンとは、唐辛子の辛味成分のことで、ダイエット効果があることはよく知られていますね。

カプサイシンには、エネルギーの代謝を高め、脂肪を燃焼し、血行を良くすることで体温を温めるなど、様々な働きが確認されています。

中でも脂肪を燃焼する働きは注目されていて、血液中の中性脂肪が多ければ、コレステロール値も高くなりますから、カプサイシンを適度に摂取することはコレステロールを下げるためにも効果的といえるのです。

そのカプサイシンを摂取できる食べ物は、いうまでもなく唐辛子なのですが、辛いものが苦手という方も少なくないでしょう。

また、辛いものが好きでも、摂りすぎると胃を荒らす危険性もあるので注意が必要です。

となると、手軽に摂取できるサプリメントの出番ですね。

カプサイシンは、ダイエット効果で多くの人から注目されていることもあり、サプリメントも多数販売されています。

もちろん、辛味は抑えて成分はしっかりと摂取できるものも多いですので、そのようなものを選ぶといいでしょう。

価格も様々ですが、あまりに安価なものは効果が薄いという可能性もあるので、成分表示などをしっかり確認し、安心できるものを選ぶように注意してください。

カフェイン(コーヒー)

カフェインがコーヒーに含まれているものであることは、よく知られていますね。

カフェインには、脂肪を分解する働きがあり、中性脂肪や体脂肪を減らす効果があると言われています。

その一方で、コーヒーにはコレステロール値を上昇させる危険性があることが分かって来ました。

しかし、それもよく調べてみると、カフェインではなくカフェストールと呼ばれる化合物の働きによるようです。

このカフェストールは、コレステロール値を制御する肝臓の遺伝子の効果を減少させるということで、知られている限りコレステロール値を上昇させるもっとも強力な成分だと言われています。

もっとも、カフェストールはコーヒー油に含まれているもののため、ペーパーフィルターなどを使って淹れたコーヒーの場合は、コレステロールに関する問題はないようです。

ただし、今のところカフェインがコレステロールを下げるという、積極的な報告も出ていないようですので、詳しい関係性についてはなんとも言えないところです。

しかし、脂肪を分解する働きがあることや、血糖値を下げる効果などは確認されていますので、コレステロールについても、大きな問題はないのかも知れません。

とはいえ、明確なことは今のところわかっていませんので、あまり大きな期待は持たないほうが賢明といえるでしょう。

ポリフェノール

ポリフェノールは、赤ワインなどに多く含まれていることで有名ですが、実はほとんどの植物に含まれている成分で、その種類は300以上あると言われています。

ポリフェノールの効果として注目されているのは抗酸化作用です。

コレステロールの場合、悪玉コレステロールが活性酸素の影響で酸化することで、様々な問題を引き起こします。

ですから、いかに悪玉コレステロールの酸化を防ぐかが、コレステロール値を下げるためには重要なポイントになってきます。

そこに、このポリフェノールが役立つというわけです。

ポリフェノールには、最初にもお話したとおり様々な種類があり、ワインやお茶、リンゴ、ブルーベリーなどに含まれるカテキン、ブドウの皮やブルーベリーに含まれるアントシアニン、大豆製品に含まれるイソフラボンなど、他にもかなりのものが存在しています。

ですから、ポリフェノールを狙って摂取するのであれば、サプリメントが一番でしょう。

抗酸化作用があるということは、アンチエイジング効果が期待できるということで、健康や美容目的のサプリメントは多数出ています。

また、ポリフェノールに様々な健康成分を加えたものも多く出ていますので、摂取したい成分と組み合わされたサプリメントを探してみるといいかも知れませんね。

大豆ペプチド

大豆ペプチドは、大豆のタンパク質が酵素分解することで得られる成分のことです。

ペプチドとは、タンパク質がアミノ酸として吸収される一歩手前の状態で、タンパク質とアミノ酸の、ちょうど中間に位置するものと考えるといいでしょう。

ですから、効果としてはアミノ酸に似ているのですが、アミノ酸よりも即効性があるとされています。

というのも、アミノ酸は1つずつしか吸収されないのに対し、ペプチドの方は複数でまとめて吸収されるという性質を持っているからです。

大豆ペプチドはその名の通り、納豆や味噌、醤油などの大豆製品に含まれているのですが、含有量はかなり少ないので、効率よく摂取するためにはサプリメントが良いでしょう。

大豆ペプチドのサプリメントも多数出ています。

アミノ酸よりも吸収率が高く、即効性もあるので、美容や健康目的の物はもちろん、アスリート用のものなども販売されています。

他の成分と組み合わされたものも多数ありますから、摂取した成分が配合されているものを選ぶようにすると、さらに効率よく補給することができるでしょう。

ダイエット効果や疲労回復効果、さらには脳をリラックスさせる効果などもあるようですから、ストレスを軽減させることも期待できそうです。

コエンザイムQ10

コエンザイムQ10は、アンチエイジング効果が期待できる成分として、一躍有名になりましたね。

コエンザイムQ10とは、私達の身体のあらゆる細胞に存在していて、私たちが生きるために欠かせない働きをする「補酵素」と呼ばれるものです。

コエンザイムQ10は、元々は私達の体内で合成されている物質なのですが、年令と共に減少していくため、外部からの補給が必要となってくるのです。

ところで、コレステロール値を下げるために医師から処方される薬に、スタチンというものがあります。

このスタチンは、世界で最も売れているコレステロールの薬ですので、服用している方は多いと思われます。

問題なのは、コエンザイムQ10もコレステロールと同じ仕組で作られているため、スタチンを服用するとコエンザイムQ10まで減少してしまうのです。

コエンザイムQ10が足りなくなると死に関わることもあるほど重要なものですので、スタチンを服用するときには、必ずコエンザイムQ10も補給する必要があります。

まずは、コレステロールの薬を服用している方は、それがスタチンかどうかを確認して、もしそうならコエンザイムQ10もあわせて摂取してください。

また、スタチンを服用していなくても、コエンザイムQ10は抗酸化作用もありアンチエイジング効果が期待できますから、摂取しておいて問題はありません。

コエンザイムQ10のサプリメントも多数出ていますので、それらを定期的に補給しておけば、美容や健康にも効果が期待できるでしょう。

サラシア

サラシアはインドとスリランカにあるニシキギ科の植物で、その成分にはダイエット効果があることが知られています。

古くは、インドで有名なアユールベーダという伝承医学でも、肥満、糖尿病に悩む上流社会の人々のために、サラシア属の植物が用いられていたようです。

サラシアのダイエット効果は、糖質の吸収を抑えることにあるとされています。

また、それだけでなく、食前にサラシアを摂ると、コレステロールの吸収を抑える働きもあるようです。

コレステロールと糖質の吸収を抑えることで、血糖値も下げ、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病を予防する効果も期待できるため、ますます注目が集まっています。

サラシアのサプリメントとして有名なのは、富士フィルムのメタバリアというものです。

サラシアのエキスは、デリケートで変質しやすいのですが、このメタバリアは、サラシアエキスを高濃度で安定した状態のまま摂取できるようになっています。

また、ポリフェノールやカテキンなど、コレステロールに効果的なほかの成分が配合されていることも嬉しいですね。

他に、サラシアを配合したお茶も販売されていますので、食前に飲んでおけば、コレステロールの吸収を抑えることができるでしょう。

アディポネクチン

アディポネクチンは内臓脂肪細胞で作られる超善玉物質として、この数年、とても注目を集めています。

アディポネクチンは、標準的な体格の人の血液中には多く存在することがわかっていて、内臓脂肪が増えるに従って、アディポネクチンは減少することも発見されています。

また、コレステロールを正常化することも知られており、他に、メタボリックシンドローム、高脂血症、高血圧糖尿病など、多くの生活習慣病を改善する効果もあります。

アディポネクチンを摂取するには、大豆製品が良いと言われています。

ただ、効率よく摂取するためには、やはりサプリメントが良いでしょう。

アディポネクチンのサプリメントも、単独のものや、ほかの成分が配合されているものなど、多数販売されていますので、成分や価格などを見て、続けやすいものを選ぶと良いと思います。

ただし、アディポネクチンだけを偏って摂取することは、あまりよくないとされています。

コレステロールや脂肪分なども、適度な量は必要ですので、アディポネクチンも極端な摂取はしないようにしてください。

最終的には、バランスが大事ということですね。

また、アディポネクチンの分泌を自然に増やすには、マグネシウムや食物繊維が有効とされていますので、必要に応じてそれらも摂取すると効率的といえるでしょう。

ギムネマ

ギムネマとは、正式にはギムネマシルベスタといい、ガガイモ科ホウライアオカヅラ属のハーブで、これに含まれるギムネマ酸が、コレステロールや血糖値を下げ、ダイエット効果があると注目されています。

また、古くはインドのアーユルベーダでも糖尿病の治療のため、薬用ハーブとして使われていたようです。

ギムネマには、総コレステロールを下げる働きあることが確認され、さらに詳しく見ると、悪玉コレステロールであるLDLコレステロールや、超悪玉コレステロールと呼ばれるVLDLコレステロールを下げる効果も認められています。

もちろん、血糖値の上昇を抑えることで糖尿病の予防や、中性脂肪を下げる働きもありますから、ダイエット全般やメタボリックシンドロームの対策にも効果が期待できます。

ただ、ギムネマそのものをハーブとして用いることは難しいですから、やはりサプリメントで摂取することになるでしょう。

ギムネマのサプリメントも、いくつか販売されいてますから、飲みやすいものを選ぶといいでしょう。

また、ギムネマが配合されているお茶もありますので、手軽に飲むという点ではお茶のほうが便利かもしれませんね。

ただし、一点注意していただきたいのが、ギムネマには鉄分の吸収を阻害する働きがあるということ。

ですから、貧血の治療目的で鉄分のサプリなどを服用している方は、事前に医師との相談が必要です。

EPA・DHA

EPAとDHAは、脂肪酸と言われるもので、主に青魚に多く含まれていることで知られています。

正式名称は、EPAがエイコサペンタエン酸、DHAがドコサヘキサエン酸で、どちらも人間身体に欠かせない必須脂肪酸です。

EPA・DHAには、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やすという、コレステロール値が高い人にとっては理想的な成分といえるでしょう。

それに、EPA・DHAは、血小板凝集能と呼ばれる、血管を強く保つ作用もあるので、血管でコレステロールが溜まって動脈硬化を防ぐ効果もあります。

動脈硬化は、様々な病気の原因となりやすいものですから、EPA・DHAはそれらも防ぐことができるということになりますね。

このように、様々な効果が期待できるEPA・DHAですが、これらは体内で自然に作られるというものではないので、食事で摂取する必要があります。

ですが、現代人の食生活は肉中心になってきているので、EPA・DHAを豊富に含む青魚を食べることが少なくなっています。

もちろん、魚をよく食べればいいのですが、なかなか食生活を変えるのが難しいことも多いでしょうから、サプリメントで手軽に摂取するというのが、現実的な方法といえるでしょう。

L-カルニチン

L-カルニチンとは、特殊なアミノ酸の一種と言われているもので、体内の脂肪を燃焼させエネルギーに変えるために必要不可欠なものです。

体内のL-カルニチンは、その95%以上が筋肉や心筋に含まれていますので、サプリメントや食事で補給することで、筋肉や心筋のエネルギーが十分に補給されることになります。

つまり、L-カルニチンを補給すると、筋肉の疲労の回復を早めたり、心臓のトラブルを予防する効果があるということですね。

特に、慢性の心不全や狭心症、心筋梗塞の発症を下げる働きがL-カルニチンにあることが確かめられています。

さらに、L-カルニチンには血中のコレステロール値や悪玉コレステロールを下げる働きがあります。

そのために動脈硬化や高脂血症の予防にもなりますから、より心臓の負担を軽くする効果があるということですね。

他に、認知症やアルツハイマーの改善にも効果があるとされています。

L-カルニチンの摂取量の上限とされているのが、1日あたり1000mgで、これを超えると副作用の危険性もあるようです。

ですから、サプリメントで摂取量に注意しながら、効率よく補給していくといいでしょう。

L-カルニチンのサプリメントも各種のものが販売されています。

比較的、安価なものが多いようですから、気軽に続けることができそうですね。

αリポサン

αリポサンは、ブドウ糖を素早くエネルギーに変える働きを持っていて、体内にαリポサンが十分にあれば、ブドウ糖をエネルギーとして使い切ることができます。

ところが、αリポサンの生産量が減ってしまうと、基礎代謝が減ってしまいブドウ糖が残ってしまう、つまり肥満の原因となりやすいのです。

さらにαリポサンには、ビタミンCやビタミンEの約400倍もの抗酸化作用があると言われ、細胞を若返らせる働きもします。

それだけでなく、αリポサンには、すでに酸化したコエンザイムQ10やビタミンC、ビタミンEなどを再活性化し再利用する働きもあるため、抗酸化作用はさらに倍増します。

そして、この抗酸化作用は、悪玉コレステロールの参加も防ぎますので、コレステロール値を下げることにも効果が高いのです。

ところが、αリポサンを食べ物から摂取することは難しく、もっとも豊富に含まれているホウレン草でさえ、100g中にわずか0.3mgと微量です。

ですから、やはり効率的な補給にはサプリメントということになりますね。

注意点としては、αリポサンを摂取するのは空腹時が推奨されていること。

通常、サプリメントは、食事と一緒か食後とされているのですが、αリポサンに関しては、それでは吸収率が落ちるようです。

効果的と言われているのは、食前30分くらいということです。

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