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進行性指掌角皮症の症状・原因・治療について

公開日: : 最終更新日:2015/12/18 皮膚


進行性指掌角皮症はいわゆる手あれのことで、水仕事などをよくする人に起こりやすい症状です。
進行性指掌角皮症の原因や症状などについて、ここではくわしく解説します。

進行性指掌角皮症(手あれ)の症状

進行性指掌角皮症は飲食店の店員や美容師、主婦など水仕事をすることが多い人によく見られる症状です。

紙幣を取り扱うことの多い銀行で働く人なども進行性指掌角皮症になる人もおり、皮膚が刺激を受けることで起こるとされています。

利き手に生じることがほとんどで、中指や人差し指、親指など日常生活のなかでつかう頻度の多い指に発症しやすいと考えられます。

刺激を皮膚に受けつづけることで肌の表面から水分が消失して、肌が乾燥状態となってはがれます。

そしてその箇所が少しずつ硬くなって角化して、いずれひび割れが起こります。

さらに悪化すると出血をともなうあかぎれに変化して、痛みをともなうようになります。

「進行性」と病名についていることからもわかるように、症状が起きる範囲も指から手のひらへ拡大します。

利き手をつかわないようにかばうことで、もう一方の手を過度につかうようになると、両手に症状があらわれるようになります。

進行性指掌角皮症は小児期にアトピー性皮膚炎にかかった人、しもやけになりやすかった人が、特に発症しやすいと言われています。

本来の肌質が外部からの刺激に弱く、さらにさまざまな刺激を受けることで症状があらわれると考えられます。

特にアトピー性皮膚炎との関連性は大きく、本人あるいは家族が喘息や花粉症、アトピー性皮膚炎などをもっている人は進行性指掌角皮症になりやすいと言われています。

進行性指掌角皮症は空気が乾燥する冬に悪化しやすいという特徴があります。

かゆみはあまりありませんが、亀裂によって痛みがともないます。

進行性指掌角皮症(手あれ)の原因

進行性指掌角皮症は幾度も与えられる指先への刺激によって起こると考えられています。

刺激が度重なることで肌のバリア機能が衰えて、肌が荒れてしまいます。

冬に悪化して夏に軽減することから、乾燥とともに指先の血行不良も一因と推測できます。

進行性指掌角皮症を発症させる原因として、食器洗いが挙げられます。

水とともに皮脂が流れることで、皮膚は水分量が少なくなって乾燥するようになります。

食器洗いに合成洗剤を使用している場合は、より手荒れが進行します。

合成洗剤は油脂や石油が原材料に使用された洗剤で、食器用洗剤として広く流通しています。

合成洗剤は高い洗浄力をもち、食器の汚れを効果的に取り除きます。

汚れとともに手の水分までも取り除かれてしまうため、皮膚にも影響を及ぼします。

高い洗浄力によって皮膚のバリア機能が低下して、手に含まれる水分が少なくなってしまいます。

また、合成洗剤は皮膚へ浸透しやすいという特徴をもつため、毎日使用をつづけることで皮膚への影響は大きくなります。

冬は冷たさからついついお湯で水仕事をしてしまいがちですが、これも進行性指掌角皮症の原因になり得ます。

お湯を使用すると手に含まれる皮脂が流れやすくなるため、注意が必要です。

手のひらはそもそも皮脂腺がないため、ほかの場所よりも刺激に弱いと言われています。

空気が乾燥しやすい秋から冬にかけては、特に肌の水分量が少なくなり、手が乾燥しやすくなります。

水仕事以外にも、衣服などの布製品を扱う仕事やお札を扱う仕事は手の水分が失われやすいので、気をつけたほうがいいでしょう。

進行性指掌角皮症(手あれ)の治療

進行性指掌角皮症の治療では、血行を改善すること、基礎疾患がないか調べることが大切となります。

手湿疹などほかの病気が同時に起きていることもあるため、その可能性を考えたうえで治療を行う必要があります。

手湿疹と進行性指掌角皮症はまったく別の要因で発症しますが、同時に起こると悪化しやすくなります。

亀裂やかゆみといった症状が起こりやすくなって、状態が悪化しやすくなるのです。

そのため、両方の症状を抑える治療が必要になります。

皮膚炎が起こると保湿クリームだけで治すのがむずかしくなるため、炎勝負にはステロイド外用薬を塗って対処するのが一般的です。

ひび割れが生じている場合は、ステロイド含有テープを貼り付けて、ひび割れが悪化しないように炎症を抑制していきます。

かゆみが強い場合は、かゆみ止めの薬を内服することもあります。

炎症が改善されればかさつきやかゆみ、ひび割れなどの症状は軽減されますが、皮膚表面に生じたダメージが完全になくなるというわけではありません。

そのため、皮脂と水分を補う保湿クリームなどをつかって、引き続きケアしていく必要があります。

ケアをつづけても手あれが治まらないようなら、皮膚炎を抑制する治療を行ったほうがいいでしょう。

処方された薬は正しく使用し、塗り薬が忘れずに塗るようにしましょう。

医療機関での治療とともに、日常的に皮膚に刺激を与えない工夫が必要となります。

指先を保護するのに適しているのが、木綿の手袋です。

保湿効果はもちろん、通気性も高いため、受ける刺激を少なくすることができます。

水仕事をする場合は手袋のうえからゴム手袋をつけて、洗剤に直接触れることは避けるべきでしょう。

ゴム手袋を着用するのがむずかしい場合は、肌にやさしい洗剤を選ぶようにします。

手を過剰に洗うことは皮膚のバリア機能低下につながります。

症状が悪化しやすくなるため、過剰な手洗いは避けて、保湿効果の高いクリームを塗るようにしましょう。

手を洗ったあとは、タオルでしっかり水分をとることも大切です。

除菌ジェルも過度に使用すると手の乾燥を招くので、つかいすぎないようにします。

乾燥した手は荒れやすくなって、ひび割れた角質から雑菌が入り込む恐れがあるため、十分に注意します。

普段の家事で進行性指掌角皮症が生じているという人は、家電を活用するなどして手に過度な負担をかけないように気をつけます。

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