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「風邪」というのは病名?

公開日: : 最終更新日:2015/09/04 肺・気管支の病気


まず最初に結論を述べますが、風邪は病名ではありません。

びっくりしたかもしれませんが、病院で受診をしてもカルテに風邪と書き込まれることはないのです。

ただ、医学的に風邪とはいわないだけで、一般の人が風邪というぶんには分かりやすいですし、病名として使っているのが悪いわけではありません。

一般的にいわれている風邪の正体

いわゆる風邪は、呼吸器系に引き起こされる急性炎症の総称で、風邪症候群(=かぜしょうこうぐん)ともいいます。

おもに上気道に引き起こされ、原因になるものとして割合が高いのはウイルスです。

クラミジア、マイコプラズマ、一般細菌などによる場合もありますが、80~90%はウイルス感染で引き起こされます。

なお、原因となるウイルスはアデノウイルス、ライノウイルス、インフルエンザウイルス、コロナウイルス、RSウイルスなど多種多様です。

また、炎症が生じる場所によって、引き起こされる症状もさまざまです。

インフルエンザが含まれていることなど、意外に感じた点があったのではないでしょうか。

風邪症候群のなかに含まれているおもな病気

普通感冒(=ふつうかんぼう)と流行性感冒(=流行性感冒、いわゆるインフルエンザのこと)が、風邪症候群のなかに含まれているおもな病気です。

普通感冒の症状は、咳(=せき)、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの渇き、のどの痛み、倦怠感(=けんたいかん)、頭痛、発熱、下痢などが挙げられます。

一方、流行性感冒の症状は、悪寒、倦怠感、関節痛、筋肉痛、頭痛、高熱、食欲不振、咳、吐き気、下痢などが引き起こされます。

なお、普通感冒はライノウイルスなどが原因になるのに対し、流行性感冒はインフルエンザウイルスが原因となって起こるのが特徴です。

普通感冒は症状が軽い場合が多く治りも早いのに対し、流行性感冒は症状が重く回復も普通感冒より遅いことが多く、インフルエンザ脳症や肺炎などの合併症を起こし、命を落とすことにもなりかねません。

また、流行性感冒は伝染性が強く、普通感冒はさほど強くはありません。

まとめ

●風邪は病名ではなく、呼吸器系に生じる急性炎症の総称(風邪症候群)。
●風邪症候群にはおもに普通感冒と流行性感冒の2種類が存在する。
●普通感冒は一般的に風邪と呼ばれているもので、流行性感冒は一般的にインフルエンザと呼ばれているもの。

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