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非結核性(非定型)抗酸菌の原因・症状・治療

公開日: : 最終更新日:2015/04/05 肺・気管支の病気

非結核性(非定型)抗酸菌症
非結核性(非定型)抗酸菌症(ひけっかくせい(ひていけい)こうさんきんしょう)とは、結核菌の仲間である抗酸菌(こうさんきん)により引き起こされる感染症の中で、結核ではない病気のことをいいます。
以前は非定型抗酸菌症という呼称が用いられていましたが、いまは非結核性抗酸菌症という呼称が用いられるのが一般的になっています。
非結核性(非定型)抗酸菌症と一口にいっても複数の種類が存在し、健康な状態の肺に感染する一次型のものと、結核後遺症や気管支拡張症といった病気におかされた肺に感染する二次型のものが挙げられます。
非結核性(非定型)抗酸菌症は、この頃多くなってきている病気であり、劇的な効果を発揮する薬が存在しないことから、患者数は増加の一途を辿り、深刻な状態に陥る人も少なくありません。
特に二次型の非結核性(非定型)抗酸菌症は、高齢の人に引き起こされやすいため、注意が必要です。
なお、結核ではないものと前述しましたが、結核との相違点は人にうつらないこと、病気の進行が早くないこと、抗結核薬による効果が望めないことなどが挙げられます。

原因

この病気を引き起こすのは、非結核性抗酸菌です。
そして非結核性抗酸菌と一口にいっても多くの種類が存在しているのですが、非結核性(非定型)抗酸菌症を引き起こすMAC菌(アビウム・マイコバクテリウム・イントラセルラーレ)と、マイコバクテリウム・キャンサシーなどです。
なお、全体の8割程度はMAC菌(アビウム・マイコバクテリウム・イントラセルラーレ)が原因で、マイコバクテリウム・キャンサシーは全体の1割程度、残りの1割はほかの非結核性抗酸菌となっています。
肺に抗酸菌が定着し、肉芽腫(にくげしゅ)を形成することで感染しますが、病気として引き起こされる仕組みなどは、いまのところ明確にはなっていません。
抵抗力が低下している人や肺の病気を患っている人に引き起こされやすいのですが、健康状態になんの問題もない人でも発病する恐れのある病気です。

症状

慢性的に徐々に肺をむしばんでいくのが非結核性(非定型)抗酸菌症の特徴ですが、自覚症状に乏しく、この病気特有の症状もありません。
ただし、進行すると症状があらわれるようになり、咳(せき)、痰(たん)、血混じりの痰が出る血痰(けったん)、肺や気管支から血が出る喀血(かっけつ)、全身の倦怠感、さらに病気が進行すると発熱、食欲不振、体重減少、呼吸困難などの症状が引き起こされるのです。
なお、軽症で済むことが珍しくなく、その理由は結核より抗酸菌の毒が強くないことが理由と考えられています。

検査と診断

非結核性(非定型)抗酸菌症と診断するためには、一度だけ痰から抗酸菌が検出された程度では足りません。
ある程度の検出頻度と抗酸菌の数が必要になりますし、臨床所見と一致していなくてはならないのです。
それから、結核と区別する必要もありますし、肺真菌症、肺がん、肺炎などを否定しなくてはいけません。
また、胸部X線検査や胸部CT検査などを行い、画像の異常陰影が認められることも確認します。
こうして非結核性(非定型)抗酸菌症と診断されることになるのです。

治療の方法

結核の場合と同様の抗菌薬を併用する治療方法がとられます。
これは多剤併用療法(たざいへいようりょうほう)といって、一般的に3~5種類の薬を組み合わせて同時に使用していく形です。
選択される薬の種類や効果は、非結核性(非定型)抗酸菌症を引き起こす菌種によって異なります。
ただ、薬の効果はあまりよくなく、1~2年間に渡り多剤併用療法を継続しても完治しないこともあります。
また、薬の副作用が引き起こされるリスクもあるほか、使用を途中でストップすると再び悪化することもあるのです。
さらに、治療が終わったあとにまた排菌するケースもあります。
なお、病変部分が限定されている場合には、薬を併用する治療後に手術で病変を除去することにより、完治できる望みがあります。

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