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肺うっ血/肺水腫の原因・症状・治療

公開日: : 最終更新日:2015/04/05 肺・気管支の病気

肺うっ血/肺水腫
肺うっ血とは、肺をめぐっている血管内の血液量が増加している状態のことをいいます。
血液量が多くなったことにより流れが滞っているのが特徴で、血液の中に含まれる液体成分が血管の外に漏出し、肺に溜め込まれた状態を肺水腫(はいすいしゅ)といいます。
肺うっ血が悪化すると肺水腫になるという区別の仕方ができます。
肺水腫となり、肺の中に液体成分が溜め込まれた状態になると、肺のガス交換が上手くいかなくなります。
その結果、低酸素血症(ていさんそけっしょう)を招くこととなり、呼吸困難の状態に陥ります。
さまざまな年齢の人に引き起こされる可能性があり、急に発症するのが特徴です。

原因

心臓弁膜症(しんぞうべんまくしょう)や高血圧症などの疾患により、血管の中にある血液量が多くなると肺うっ血の状態になります。
そして肺の毛細血管の圧が高まり、血液に中にある液体成分が血管の外へと漏れ出し、肺に溜まることで肺水腫になるのです。
なお、この場合の病気のことを心原性(しんげんせい)肺水腫といいます。
ほかの原因としては急性呼吸促迫症候群(きゅうせいこきゅうそくはくしょうこうぐん)、ARDSともいいますが、これを挙げることもできます。
非心原性肺水腫と呼び、肺の毛細血管の壁に炎症が起こり、通りがよくなってしまった結果、血液の中にある液体成分が血管の外へとしみ出して起こるのです。
急性呼吸促迫症候群は、重度の肺炎、敗血症、すい炎、重い外傷、誤嚥などに続発するのが特徴です。

症状

肺うっ血の状態に陥ると、息切れが起こるくらいしかこれといった症状がありません。
しかしながら、病気が進行し肺水腫となった場合には、横になっていても呼吸が苦しくなり、起座呼吸(きざこきゅう)といって座った体勢になる頻度が高まります。
そのほか、尿の量が減少することで、顔や四肢の浮腫(ふしゅ)の症状が認められるようにもなるでしょう。
また、心原性肺水腫のケースだと、夜にひどく息苦しさを感じることが多くなり、胸に違和感があるため眠ることもままならなくなります。
なお、この夜間に起こる呼吸困難のことを発作性夜間呼吸困難(ほっさせいやかんこきゅうこんなん)といいます。
それから、ぜーぜー声が出る喘鳴(ぜんめい)、薄い血液の色を呈する泡状の痰(たん)が出る泡沫痰(ほうまつたん)の症状も引き起こされます。
さらに病状が悪くなると肌や唇の色が紫になるチアノーゼや、冷や汗が出てショックを起こすこともあります。

検査と診断

胸に聴診器を当てると、ブツブツ、ゴロゴロと表現されるような音が肺全体からし、血液検査を行った場合には、低酸素血症であることがわかります。
それから、胸部X線検査を行うと、バタフライシャドウや蝶形陰影と称される、蝶が羽を広げたような陰影があることが明らかになります。

治療の方法

原因となる病気の治療をしますが、それと共に低酸素血症があることから、血中の酸素濃度を高めなくてはいけません。
この目的を果たすため、場合によっては酸素吸入を行ったり、人工呼吸器を使った治療を選択されるケースもあるでしょう。
また、心臓弁膜症などによる肺水腫に関しては、毛細血管圧を低下させることを目的に、心臓のはたらきを活発にする強心薬、不必要な水分を尿として体外に出すための利尿薬、血管拡張薬を使った治療が行われます。
なお、この病気の治療をするには、肺や心臓にかかる負担が大きくなってはいけません。
そのため、入院をしなくてはいけませんし、絶対安静をとることが前提で治療が行われることになるのです。
そのほか、慢性の心臓疾患があって、将来的に肺水腫になるリスクがある人は、発症しないよう予防に努めなくてはいけません。
医師の診察を受けにいくのはもちろんのこと、指示されたとおりに薬を使用したり、生活を制限する必要があるでしょう。

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