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舌炎の原因・症状・治療・予防

公開日: : 最終更新日:2017/04/13 歯・口の病気

舌炎(ぜつえん)と聞くと馴染みが薄いかもしれませんが、わかりやすく言えば「舌に口内炎ができている状態」のことを指します。
舌にできる口内炎は珍しいものではなく、たとえば舌を誤って噛んでしまったなどの物理的な刺激が引き金となってできやすい身近な症状です。

ただし、舌炎の原因となるのは物理的な刺激だけではなくさまざまにあるので、たかが口内炎と軽く見ないほうが良い場合もあります。
主な症状は舌にできる口内炎ですが、舌がなんらかの炎症を起こしている場合は舌炎と診断されます。
舌の炎症の総称であるという理解で良いでしょう。

舌炎の原因

舌炎の原因となるものには、先に述べたような物理的な刺激のほか、体の不調が口内炎として表面化しているケースもあります。

物理的な刺激が原因となるもの

舌を噛んでしまったなど舌への刺激

ふいに舌を噛んでしまうことは少なくありません。
このときに加わった刺激がのちに舌炎の症状を引き起こす場合があります。

猫舌で舌をやけどしやすい

熱い飲み物が好きでよく飲み、しばしばやけどをする場合や、猫舌でよく舌にやけどをするなどの場合は、そのときの刺激が原因になる場合があります。
舌のやけどにも十分に注意しましょう。

歯の治療を途中でやめてしまう

歯の治療をおこなっている途中に自己判断で通院をやめると、歯の形がいびつなまま維持されてしまい、舌に刺激を加える場合があります。
また、本来は治療が必要な歯をそのまま放置するなども歯の形が変わってしまう原因となります。

虫歯の治療がいつまで続くのか不安になることもありますが、自己判断で中止するのはやめましょう。
口腔内を健康に保つ意識を持って、歯磨き後のチェックを習慣化するのがおすすめです。

体の不調を原因とするもの

ビタミン類の不足

ビタミン類のなかでとくにビタミンB2、ビタミンB12が不足すると舌炎ができやすいと言われています。
単純に食生活の偏りでこれらのビタミンが不足しているのであれば食事の内容を見直すことが効果的ですが、注意しなければならないのが「なんらかの原因でビタミン類がうまく体に吸収されていない」場合です。
たとえば、病気が原因で胃腸の切除手術をおこなったことでビタミンB12が不足するケースなどが挙げられます。

鉄欠乏性貧血の症状がある

鉄分が不足することで引き起こされる貧血のことを「鉄欠乏性貧血(てつけつぼうせいひんけつ)」と言います。
普段の食事で鉄分を必要量摂れているかをチェックするのも大切ですが、こちらの場合もなんらかの原因で鉄分が吸収されにくくなっているケースがあります。
その場合は、医師との相談のもとで原因となる症状の治療が必要となります。

胃腸が弱まっている、胃腸がもともと弱い

実は、胃腸が弱まっていると口のまわりになんらかの症状があらわれやすくなります。
舌炎ももちろんですが、口の端が切れて痛いなどのケースも胃腸の衰弱が原因となっている場合があります。
胃腸はさまざまな体の不調で弱まりやすい器官でもあり、たとえば強いストレスが原因で痛んだり、下痢になったりします。
胃の不調と関連して舌炎ができることも珍しくはなく、このような場合の舌炎は体の不調をうったえるシンボルと言っても良いでしょう。

舌炎の症状

よく見られる舌炎の症状は舌にできる口内炎です。
口内炎と聞くとほとんどの人が「軽い症状」と思うかもしれませんが、自分が思うよりも深刻な状況が体のなかで起きている場合もあり、舌炎での口内炎は体の不調をあらわしているとも言えます。
まず、口内炎とは小さな潰瘍(かいよう)のことです。
潰瘍と聞くととたんに不安になる人もいるでしょう。

わずか数mmの小さな白い粒状の症状ではありますが、口内炎の正体は潰瘍なのです。
舌を誤って噛んだ、やけどした、歯が当たっているなどの物理的な刺激以外の場合は、なんらかの病気のシグナルの可能性も十分にあります。
不安な場合はできるだけすみやかに医師の診断を受けることをおすすめします。

舌の表面がつるりとなめらかな状態になる

口内炎など一部にぽつんとできるものではなく、舌の全体におよぶ症状を見せる舌炎です。
舌の表面は健康な状態であればざらざらしていますが、つるりとなめらかな状態になり、さらに赤みを帯びて炎症を起こしている状態になります。
このような舌炎は舌への物理的な刺激ではなく、なんらかの病気が原因となって起きている症状の可能性があります。

ハンター舌炎

ビタミンB12が欠乏することで起こり、舌の表面がつるつると平らになり、赤く炎症を起こす、舌が乾燥する、痛みを伴うなどの症状があります。
悪性の貧血や、病気で胃を摘出した人にも見られる舌炎です。
治療方法として口腔内の消毒ケアののち、ビタミンB12を内服、または注射するなどがあります。

シェーグレン症候群

舌の表面がつるつると平らになるだけではなく、目や口腔内の乾燥、耳の下の腫れ、関節のリュウマチなどが症状としてあらわれます。
主に30代から50代の中年層に起こりやすい病気ですが、はっきりとした原因は解明されていません。

男女比は1対14と言われ、圧倒的に女性に多く見られる症状です。
具体的には唾液、涙など人が生活していくのに必要な分泌液が出にくくなってしまう病気です。
シェーグレン症候群は血液検査やレントゲンの撮影など、詳細な検査がなければ診断を下すことが難しいため、早めに医師の診察を受けることが大切です。

プランマービンソン症候群

主に女性に多く見られる症状で、原因として挙げられるものは月経不順、月経が重い、厳しいダイエット、悪性の腫瘍などです。
また、ベジタリアンなどで鉄分が不足の状態におちいった場合などでも起こりやすいとされています。
舌の炎症のほか、口角の炎症などの症状を見せる場合や、スプーンのように爪が反り返る「スプーンネイル」など、特徴的な症状も見られます。

治療法は鉄剤の内服、または注射のほか、症状が重篤な場合は輸血が必要とされることもあります。
食生活を見直し、鉄分の意識的な摂取をこころがけましょう。
また、鉄分が体に吸収されるのを助けるビタミンCの摂取も推奨されます。

舌の腫れ、痛み

舌を噛む、やけどをするなどが原因で舌炎が起きている場合は、原因となった刺激を起こした際に舌も傷ついていることが多いため、傷口から入り込んだ細菌が腫れや痛みを引き起こすことがあります。
傷口の炎症を伴った舌炎の場合は、口内炎だけではなく強い痛みを伴うことがあります。

舌の炎症

細菌が入り込むなど、感染を原因とした舌炎の症状もあります。
この場合は、細菌に抵抗するために体の免疫機能が働き、結果として舌炎を引き起こしている状態です。
舌炎ができやすい、少し経つとまたできてしまうなど、慢性的な場合は医師に相談するのがベストです。
なんらかのウイルスやカンジタなどが原因となっている場合があります。

舌に赤い膨らみができる

正中菱形舌炎(せいちゅうりょうけいぜつえん)と呼ばれる病気があります。
厳密には舌の炎症ではなく、舌にある舌乳頭(ぜつにゅうとう)という組織がなくなってしまった状態です。

強い痛みなど刺激的な症状はなく、具体的には舌の奥のほうが赤く膨らむ症状が見られます。
現在は喫煙が原因として挙げられる有力なものになっていますが、はっきりとした原因は解明されていません。
症状を見て舌のガンを恐れる人も多いですが、正中菱形舌炎の場合は特に治療も必要としません。

しかし、自己判断では危険な場合も多いですから、きちんと医師に診てもらって病名をはっきりさせるのが良いかもしれません。
熱すぎる飲み物やスパイスたっぷりの食事など患部に刺激を与えることを避けて生活するのが良いでしょう。

舌炎の検査・診断

基本的には視診で判断できます。
病院に行く場合の診療科は口腔外科、耳鼻咽頭科を受診するのが良いでしょう。
胃腸の調子が悪いなど、舌以外の症状を自覚している場合は内科、消化器内科などでも良いでしょう。

しかし、判断が難しい場合も多いので総合病院を訪れて症状を伝え、的確な診療科の案内を受けるというのもおすすめです。
舌の症状がなんらかの体の不調のシグナルであると疑われる場合には、疑われる病気に適した検査と診断がおこなわれます。

舌炎の治療法

主な治療法は食事や生活習慣の見直しで体調を整えるものです。

栄養バランスの優れた食事を心がける

ビタミン類のなかでも舌炎に関連したビタミンB2、ビタミンB12、またビタミンB16などを意識的にメニューにとり入れてみましょう。
ビタミンB2は細胞の再生に関連したビタミンでもあり、口内炎など傷ついた粘膜の再生に大いに役立ちます。

これらのビタミンが多く含まれる食品には、うなぎの蒲焼や魚の煮付けなど魚を皮ごと食べられるもの、レバーや牛乳、牛肉、いくらなどが挙げられます。
野菜類にも含まれていますが、より多く含まれている食品となると肉や魚になるようです。
野菜と肉・魚のバランスを考えたメニューの食事がもっとも適しているとも言えるでしょう。

睡眠時間をしっかりととる

十分な睡眠は体の免疫力を高めるのに役立ちます。
体の免疫力が低下するとさまざまな病気にかかりやすくなり、舌炎も例外ではありません。

睡眠は体の休息させて整える効果はもちろん、ストレスの解消にも役立ちます。
忙しい毎日のなかでもしっかりと睡眠時間を確保したいものです。

薬剤を用いた治療

患部に薬剤を用いて治療をおこなう場合もあります。
ステロイド剤の軟膏の塗布に加え、ビタミン剤、漢方薬などが用いられることもあります。
体力の消耗が明らかな場合には、医師の判断のもとでビタミン点滴がとり入れられることもあります。

市販薬を利用する

舌炎の治療に利用できる市販薬には直接患部に塗布する軟膏タイプと、患部を覆うように貼り付けるパッチタイプがあります。
抗炎症、殺菌効果、組織の修復に役立つ成分が配合されています。
軟膏タイプは成分が患部に浸透しやすく、パッチタイプは貼り付けることで成分が流されにくく、短期間での効果的な治療が望めるのが特徴です。

口の中に異物が入っている状態が気になるのであれば軟膏タイプを、特に気にならないのであればパッチタイプにするなど、それぞれのメリットと自分にとってのデメリットを考慮して選ぶと良いでしょう。
代表的なものには「トラフル軟膏」、「口内炎パッチ大正A」などがあります。
市販薬での治療も可能となっていますが、実際は体内の不調を訴えるシグナルである場合もあるため、繰り返す舌炎など気になる点が少しでもある場合には、やはり一度医師の診察を受けることを選択するのが望ましいでしょう。

舌炎を予防する

基本的には口腔内を清潔に保つケアをおこないましょう。
歯磨きはもちろんですが、口の中をすっきりさせる洗口液やうがい薬の利用もおすすめです。
洗口液は薬局やドラッグストアのはみがきコーナーで簡単にみつけることができます。

虫歯や歯垢・歯石が溜まっていないかのチェックや、定期的な歯科医での口腔ケアもおすすめです。
舌炎を繰り返し起こすことが多い場合には、ストレスや睡眠不足などからくる体の疲れや不調も考えられるので、まずはしっかりと体を休める生活を考えましょう。
十分な睡眠がとれているか、風邪をひきやすくはないか(体の免疫力が落ちていないか)、ストレスの解消はできているかをチェックしてみましょう。
チェックの結果、問題ありということであれば改善をすることが舌炎の予防につながります。

また、噛んでしまうなどの物理的な刺激も原因となりますから、普段の食事や話すときに落ち着くことも大切です。
寝ているあいだに舌を噛んでいる可能性が考えられる場合は、就寝時にマウスピースを利用することなども効果的といえます。
口腔内に刺激の強い熱い飲み物や食べ物も、やけどしない程度に冷ましてからいただくようにしましょう。
また、短時間に飴をいくつも舐めすぎることなども舌への刺激になる可能性があるため、注意してみると良いでしょう。
なのか

脳性麻痺の原因には解明されていない部分が多く、予防では解決しきれない病気です。

しかしながら、ゼロにすることはできなくても、生まれてくる赤ちゃんが脳性麻痺になるリスクを少しでも軽減する方向での予防は可能であると考えられています。
妊娠高血圧症候群を予防するために食事の内容を見直し、高血圧を招きやすいメニューになっていないかのチェックや、粗食を心がけることでの減塩などが効果的です。
脳性麻痺は未熟児になると患うリスクが大きくなると言われているので、低出生体重児で誕生しやすい早産を予防する意識もポイントとなるでしょう。
風疹、水痘、麻疹など胎児にも影響の出やすい感染症の予防や、自身の喫煙や受動喫煙を避けることも必要です。

脳性麻痺の治療法は、いつの日か根本的な脳の損傷を治療できるように世界中で研究されています。
もっともそれに近い療法として、へその緒に含まれる幹細胞を用いた研究と臨床試験が進められています。
そのほかにも損傷した脳の細胞を再生させる研究もおこなわれており、近い将来に革新的な治療法が広まることが期待されています。

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