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子宮がんの原因・症状・治療・予防

公開日: : 最終更新日:2017/04/07 がん


子宮は袋状の臓器であり、赤ちゃんを宿して保護し、育てる役割を担っています。
子宮がんは病名のとおり子宮に発生するがんのことであり、子宮の入り口部分の細くなっているところ=子宮頸部に発生するがんのことを子宮頸がん、子宮の奥に該当するところ=子宮体部に発生するがんのことを子宮体がんといいます。
子宮がんはこの子宮頸がんと子宮体がんの総称で、子宮頸がんは年齢別では20~40代の女性に多く、子宮体がんは50~60代の女性に多く、国内では1年に6,000人程度の女性が子宮がんによって命を落としています。
子宮頸がんと子宮体がんで多いのは子宮頸がんのほうであり、子宮がん全体の7~8割程度を占めており、残りの2~3割程度を子宮体がんが占めています。
子宮がんは、早期発見に成功すればがんのなかでも比較的治りやすい部類に入り、早期治療により妊娠を諦めずに済む可能性が高まります。
5年生存率は、子宮頸がんの場合ステージⅠで5年実測生存率が約90%、5年相対生存率が約92%、ステージⅡで5年実測生存率が約70%、5年相対生存率が約74%、ステージⅢで5年実測生存率が約49%、5年相対生存率が約53%、ステージⅣで5年実測生存率が約21%、5年相対生存率が約22%です。
一方の子宮体がんの5年生存率ですが、ステージⅠで5年実測生存率が約92%、5年相対生存率が約95%、ステージⅡで5年実測生存率が約83%、5年相対生存率が約86%、ステージⅢで5年実測生存率が約62%、5年相対生存率が約64%、ステージⅣで5年実測生存率が約23%、5年相対生存率が約24%です。
なお、子宮がんが治りやすいといわれている理由として、比較的進行が緩やかな点をあげることが可能です。

子宮がんの原因

子宮がんのうち、子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)への感染が主な原因となります。
このウイルスへの感染は、主に性交渉によって起こります。
一方の子宮体がんは、女性ホルモンのバランスが悪くなることが主な原因です。
女性ホルモンが乱れる原因としては、妊娠したことがない、出産したことがない、月経不順になっている、肥満体型になっている、ホルモン療法を長期間受けているといったものがあげられます。

子宮がんの症状

子宮頸がんは不正出血、性交時・性交後出血、おりものの異常、下腹部痛、排尿異常、排尿障害といったものが主な症状としてあげられます。
これに対し子宮体がんは、不正出血、性交時・性交後出血、おりものの異常、下腹部痛、発熱、悪寒などの症状が起こり得るのが特徴です。
なお、子宮頸がんと子宮体がんは、いずれも初期の段階での自覚症状にとぼしく、進行しなければ症状が出にくいところがやっかいです。

子宮がんの治療法

子宮がんのうち、子宮頸がんの主な治療法は外科療法、化学療法、放射線療法です。
ステージ別の治療法でなにがあるのかに関してですが、ステージⅠa1期では子宮頸部円錐切除術、単純子宮全摘手術、準広汎子宮全摘出術、リンパ節郭清が、ステージⅠa2期では準広汎子宮全摘出術、広汎子宮全摘手術、リンパ節郭清が、ステージⅠb1期とⅡa1期では広汎子宮全摘手術、放射線療法が、ステージⅠb2期、Ⅱa2期、Ⅱb期では広汎子宮全摘手術、同時化学放射線療法が、Ⅲ期とⅣa期では同時化学放射線療法が、Ⅳb期では化学療法、放射線療法、外科療法、緩和医療があります。
一方、子宮体がんの患者に対する主な治療方法ですが、主体になるのは子宮頸がんと同じく外科療法、化学療法、放射線療法です。
病気別の治療法としては、ステージⅠ、ステージⅡ、ステージⅢでは子宮全摘手術、卵巣・卵管切除術、リンパ節切除術が、ステージⅣa期では外科療法のほか化学療法(抗がん剤)、放射線療法(放射線照射)が、ステージⅣbでは外科療法、化学療法、放射線療法の組み合わせによる治療のほか、緩和医療があります。

子宮がんの予防法

子宮がんのうち、子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染予防ワクチンの接種を受けることが、結果的に子宮頸がんを予防することにもつながります。
一方の子宮体がんは、月経不順や肥満を解消することや、低用量ピルを長期間使用することで、発症リスクを低下させられるといわれています。

子宮がん手術の主な合併症・後遺症

頭痛、めまい、ほてり、のぼせ、異常な発汗、動悸、息切れ、不眠、不安、イライラ、性欲低下といった、更年期障害と同様の症状が引き起こされる場合があります。
上記の症状が起こるのは、子宮がんの外科療法により両側の卵巣を失った結果、女性ホルモンが生み出されなくなってしまうことが原因です。
また、広汎子宮全摘出術により、子宮、卵巣、卵管を含めた周囲の組織まで広範囲に取り除いてしまうと、尿漏れ、尿意を感じない、うまく尿の排泄が行なえないといった排尿障害がほとんどの人に起こります。
そのほか、子宮や卵巣を失うことによる妊娠・出産が不可能になったショックで、心の病気になってしまう女性も少なくありません。

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