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多発性骨髄腫を詳細に:原因,症状,治療,予防など

公開日: : 最終更新日:2017/05/09 がん

多発性骨髄腫とは(概要)

多発性骨髄腫とは、骨髄中に存在する形質細胞ががん化する病気です。
なお、形質細胞は抗体でたんぱく質の一種である免疫グロブリンを生み出す役割を担っているリンパ球の一種です。

体のあちこちで形質細胞ががん化する=多発するという特徴があるため、多発性骨髄腫という名称になっています。

国内では1年あたり4,500人ほどの人が新しくこの病気を起こしており、1年あたり4,000人ほどの人が多発性骨髄腫によって命を落としています。

また、日本には現在、11,000人程度の人が多発性骨髄腫になっているといわれています。
男女別では男性のほうが罹患率が高く、高齢になるほど罹患率は高値で50歳以上の人に多いです。

5年生存率が低いのが多発性骨髄腫の大きな特徴のひとつで、ステージⅠで50%程度、ステージⅡで20%程度、ステージⅢで10%以下です。

また、治療は症状の緩和や進行を遅くすることが目的となるため、予後は決して良好とはいえず、治療後の生存期間は3~4年が平均とされています。

なお、治療が開始されるのは多発性骨髄腫が進行したステージⅡ以降であり、進行していない初期状態で10年間や20年間と生存し続ける人もいます。

多発性骨髄腫の原因

多発性骨髄腫が引き起こされる原因はいまだにはっきりとはしていません。
関係しているのではないかといわれている問題は、染色体異常、ダイオキシンやベンゼンといった溶剤(化学物質)、放射線被爆です。

また、多発性骨髄腫の罹患率は、40歳未満は非常に低く1%ほどです。
高齢者になるにつれて罹患率が上昇するため、リスク要因としては加齢も含まれるといえるでしょう。

多発性骨髄腫の症状

多発性骨髄腫のなかで一番多い症状は骨がもろくなることによる痛み、骨折です。
骨の症状以外では、正常な血液細胞が生み出されにくくなることによる貧血症状があり、動悸、息切れ、全身倦怠感、頭痛といった症状が引き起こされます。

そのほか、この病気によって骨の破壊が進み、カルシウムが骨から溶け出してしまい、血液中のカルシウムが増加することで、多飲、多尿、便秘、吐き気、嘔吐、口の渇き、食欲がない、全身倦怠感、意識障害、脱水といった症状が引き起こされる高カルシウム血症。

免疫力が低下することで感染症を引き起こしやすくなる易感染症。

この病気により生み出される異常なMたんぱくが腎臓に沈着し、むくみやたんぱく尿といった症状が起こる腎障害。

脊髄中に存在する神経が腫瘍で圧迫されることで、疼痛、マヒ、しびれといった症状が起こる神経障害など様々な症状も起こることがあります。

多発性骨髄腫の治療法

主なこの病気の治療法は化学療法、放射線療法、造血幹細胞移植です。
治療の目的は症状の緩和は病気の進行を遅くすることであり、ステージⅠの状態では治療を行なわず、経過観察をすることになります。

症状が出はじめるステージⅡ以降に化学療法(抗がん剤)を主体とした治療法を選択することになります。

放射線療法は狭い範囲だけにがんが起こっている場合や、骨の痛みといった症状を軽くすることを目的に行なわれる場合があります。

造血幹細胞移植というのは、大量化学療法後の造血回復をはかることを目的に行なわれる治療法です。
なお、多発性骨髄腫を根治させる治療方法は、現状において存在していません。

多発性骨髄腫の予防法

原因がはっきりと解明されているわけではないため、多発性骨髄腫の予防は困難であるとされているのが現状です。

多発性骨髄腫自体を未然に防ぐことが難しいだけでなく、発症後には感染症にかかりやすくなったり、骨折しやすくなったりするというやっかいな問題が起こります。

風邪をはじめとする感染症を予防するために手洗い、うがい、マスクの着用をするなどの対策が必要になります。

また、骨折を回避するために転倒しないようにするほか、骨や骨を支える筋肉の弱体化を抑えるため、散歩など軽く体を動かすことも大切です。

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