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胆のう・胆管がんを詳細に:原因,症状,治療,予防,術後など

公開日: : 最終更新日:2017/05/09 がん


肝臓で分泌された消化酵素の胆汁が十二指腸まで流れる経路のことを胆道といい、胆道には袋状の形をした胆のうとパイプ状の形をした胆管があります。

胆汁は胆管を通り十二指腸へと送られて、一部は胆のうに一時的に貯蔵されています。

食事で摂取したものが腸に達した際に貯めていた胆汁が排出されて、膵臓で分泌される膵液と混ざって脂肪の分解を行なう、消化酵素としての仕事をします。

胆のう・胆管がんとは

胆のうがんは、胆汁を一時的にストックしておく胆のうに発生するがんで、胆管がんは胆汁の通り道である胆管に発生するがんです。

この2種類のがんをまとめて、胆道がんと呼ばれることもあります。
胆道がんとしては、国内で1年あたりおよそ18,000人がかかっており、1年あたり17,000人がこの病気により命を落としています。

胆道がんにかかる人と亡くなる人の数に大差がないのは、ほぼ無症状なために早期発見が困難であることが大きな理由です。

男女別では、胆のうがんに関しては女性に多く、胆管がんに関しては男性に多く起こっており、年齢別では胆道がんは50歳以上の人に多く起こっているのが特徴です。

胆道がんの5年生存率は手術の可否によりまったく違っており、胆道がんの手術が可能だった場合の5年生存率は42%、手術が行なえない場合の5年生存率は1%です。

胆のうがんの5年生存率はステージⅠで90.1%、ステージⅡで74%、ステージⅢで41.9%、ステージⅣで5.4~24.0%、胆管がんの5年生存率はステージⅠで90%以上、ステージⅡで35~45%、ステージⅢで15~20%、ステージⅣで5~7%です。

予後の良し悪しは上記の数値が示しているといえますが、手術が行なえるか行なえないか、早期の段階で発見できたかどうかによって大きく異なります。

胆のう・胆管がんの原因

主な胆のうがんの原因になるものとしては、胆汁に含まれているコレステロールなどの成分が胆のうの中で固まり、石のように変化したものである胆石を挙げることができます。

胆のうの中に胆石がある人の5~7%程度が、胆のうがんを引き起こすとされています。
一方、胆管がんは何が原因になるのかといいますと、胆のうがんと同様に胆石がある人に起こることがあり、10%程度の人が胆管がんを引き起こすとされています。

胆石以外の原因としては、胆のうがんに関しては胆のう炎、胆管炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、原発性硬化性胆管炎、膵胆管合流異常症、肥満があり、胆管がんに関しては胆のう炎、胆管炎、原発性硬化性胆管炎、膵胆管合流異常症、肥満、高カロリー摂取があります。

胆のう・胆管がんの症状

胆道がんは早期の段階で症状が出にくく、この点が早期発見を難しくしている大きな理由です。
かなり進行して症状が出てくることが多いのですが、主な症状としてはまず黄疸(おうだん)があります。

黄疸は皮膚や白目が部分が黄色くなり、白っぽい便が出たり、色の濃い尿が出たりするほか、全身のかゆみが起こるのが特徴です。

黄疸の症状以外では体重減少や食欲低下、倦怠感といった症状も引き起こされることがあります。

胆のう・胆管がんの治療法

外科療法、胆道ドレナージ、化学療法、放射線療法、支持療法が、胆道がんの主な治療法としてあります。

胆道ドレナージは溜まった胆汁を体外へと排泄させることにより、黄疸の改善や胆管炎の予防を目的に行なわれる治療法です。

胆のう・胆管がんの予防法

胆のうがんと胆管がんはともに、胆石がある人に発生することが多いといわれています。
したがって、胆石の発生を予防することが、胆のう・胆管がんの予防に良いといえるでしょう。

胆石の発生を未然に防ぐには、脂肪分やコレステロールを摂り過ぎないこと、定期的に運動を行なって肥満を防ぐことなどが大切です。

胆のう・胆管がん手術の主な合併症・後遺症

外科療法により胆のう、胆管の切除を行なうと胆汁の分泌が悪くなり、消化不良や下痢などの問題が起こることがあります。

ほかには胆管の切除後には胆汁漏や胆管炎を起こす場合もあります。
また、胆道がんは再発リスクが高く、手術後5年間は定期検査を受けることが大切です。

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