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遺伝子のエピジェネティックな変異とは?

公開日: : 最終更新日:2016/08/11 がん


どうしてがんが引き起こされてしまうのかが気になり、いろいろと調べているという人は多いでしょう。
まず、がんは人間の体に存在する正常な細胞から生み出された、異常な細胞のかたまりです。

異常な細胞は、正常な細胞の遺伝子に複数個の傷がつくことで生み出されます。
傷は一度に誘発されるわけではなく、長期間をかけて少しずつ誘発されることが明確になっています。
また、傷が入る遺伝子には細胞分裂を促進し、細胞数を一定に維持することに関わる遺伝子、がん細胞の増殖を抑制する遺伝子があります。
遺伝子が傷ついてしまうことにより異常な細胞の増殖が暴走し、また増殖を阻止する力がなくなってしまうのです。

異常細胞の増殖は上記のとおり、遺伝子の傷が原因になっています。
なお、傷とひとくちにいっても複数の種類があり、そのひとつとしては、DNAに記録されている遺伝子の暗号に間違いが起こる遺伝子突然変異を挙げることが可能です。
遺伝子突然変異はたばこ、紫外線、食品の焦げといった具合に、私たちの身のまわりに存在するものが原因となって起こることが明確になっています。
また、前述したように傷の種類は複数あり、遺伝子突然変異以外の種類としては、暗号自体には変化のないものがあります。
この類の傷が遺伝子のエピジェネティックな変異であり、暗号そのものには変化がないものの、使われ方が変化してしまうことが特徴です。

問題のない細胞に決まった問題が発生すると、問題が起こった細胞は増殖します。
そこに次なる問題が起こるとより増殖が早くなります。
そしてこうした問題が蓄積されていくことによって、がん細胞ができあがるといわれています。

遺伝子突然変異や遺伝子のエピジェネティックな変異は、問題のない普通の状態の細胞をがん細胞に変えてしまう、決して歓迎することのできないトラブルです。
おさらいとして遺伝子のエピジェネティックな変異は、遺伝子につく傷の種類のひとつであり、遺伝子の暗号そのものには変化がなくても、使われ方が変化してしまうというものであるということを頭に入れておくと良いでしょう。

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