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腸に良い事とは?腸を健康に保つ為に。

公開日: : 最終更新日:2016/06/21 腸の病気

夜12時までに寝る

人間が健康に過ごすための条件として「早寝」「早起き」「朝ご飯」を満たすことが推奨されています。
人間は眠ってリラックス状態になることで、それまで活動中に優位になっていた自律神経の交感神経が鎮まり、副交感神経が優位になって、脳や体の疲労回復、ケガの回復、脂肪燃焼、肌の再生、体の成長、ストレス解消などが行われています。
こうした恩恵を受けるためにもしっかり睡眠時間を確保する必要があるのですが、とくに腸のためには夜12時までに寝ることが大切なのです。

夜12時まで寝ることと腸の関係

健康維持のためには早寝は必須条件ですが、とくに腸の健康に関しては、前述したように夜12時までに寝ることが非常に大切です。
人間の副交感神経がもっとも高まるのは夜の12時ぐらいといわれています。
その時間にまだ起きていると、せっかく高まった副交感神経が活かされず、常に緊張したりストレスを受けたりしているような状態が続くことになります。

12時までに寝ることによって、高まった副交感神経を十分に活用できるようになり、脳や体の疲労回復、ケガの回復、脂肪燃焼、肌の再生、体の成長、ストレス解消などが早く長く行われることになるのです。
また、副交感神経に支配されている腸の活動も夜の12時くらいがもっとも活発になる時間なので、この時間までに寝ることによって腸のはたらきが活性化し、お通じを良くするなどの効果が得られます。

夜12時までに寝る効果

深夜までテレビを見ていたり、スマホやパソコンを操作していたりして、ついつい夜更かししてしまうことも多いでしょう。
夜遅くまで起きていると、何もしているわけではないのに何か食べたくなるときはないでしょうか。
こうして夜更かしをして、夜遅くにものを食べることによって、胃腸は常に活動し続けなければならない状態に陥ってしまいます。

その結果、胃や腸に過剰に負担がかかり、便秘や下痢などの腸トラブルが起きてしまうのです。
夜12時くらいまでに寝る習慣をつくることによって、夜中にものを食べてしまう習慣も減り、胃や腸を休ませてあげられます。
それだけでなく、夜食を摂らなくなることで太る心配もなくなるでしょう。

夜12時までに寝るためには

就寝前3時間はものを食べないようにしたいところです。
食べてすぐ寝てしまうと、食べたものが消化されていない状態で胃や腸の機能が低下してしまうため、必要以上に胃や腸に負担をかけてしまうことになり、翌朝に胃もたれしたり、胸焼け、便秘が引き起こされたりします。
そこで夜12時までに寝るためには、夕飯は遅くとも夜9時頃までには食べ終わるようにしましょう。

しかし、忙しい人が多い今の時代には、夜9時までに夕飯を終えることはとてもじゃないけれど不可能という人もいます。
そういった場合は、消化の悪いものや寝つきを悪くするような食べ物は避け、うどんやおかゆ、バナナやミルクなど消化に良く、眠りを妨げにくい食品を摂るように心がけましょう。
そうすることで胃や腸に負担がかかりにくくなりますし、食べたとしても心地よい眠りに就けるでしょう。

起床時にコップ1杯の水を飲む

起床時にコップ1杯の水を飲むと、健康に良さそうな感じがする。
理由は分からないけれど、なんとなく毎日のように実行しているという人も多いのではないでしょうか。

ここではどうしてこの習慣が健康にいいのかまとめていますので、興味がある人はチェックしてみてください。

起床時にコップ1杯の水を飲むことが腸にいい理由

人間は寝ているあいだ、新陳代謝の影響で汗をかきます。
その量はコップ1杯ほどの量といわれています。
寝ているあいだは水分補給が行えないため、一日では起床直後がもっとも水分が不足しています。

起床後にコップ1杯の水を飲むことによって、寝ているあいだに汗で失われた水分を補うことができます。
ただの水分補給目的で飲む場合には、温かいお茶などでも問題はないのですが、腸の健康を考える上では冷たい水が良いとされています。
冷たい水を飲むことによって腸や胃に刺激が加わり、活動が盛んになるからです。

起床時にコップ1杯の水を飲むことで得られる効果

起床時にコップ1杯の水を飲むことで、前述したように就寝時に失われた水分の補給が行えるだけでなく、胃や腸に刺激が加わることで活動が盛んになります。
そしてこれにより、毎日のお通じを改善する効果が得られます。
ただし、これだけで腸を健康にできるわけではありません。
生活習慣の見直しも必要になります。

また、水分は起床時のコップ1杯のほか、一日あたり1.5~3リットルが必要です。
人間の体内の4分の3は水分でできています。
水分が不足すると脱水症状、熱中症、便秘などのトラブルが引き起こされやすくなってしまいますので、水分はしっかり補給しましょう。

ダイエットにも効果的

前述したように、毎朝の起床時にコップ1杯の水を飲むことで、お通じが良くなります。
毎日続けることによって便秘に悩まされなくなるほか、腸の中がきれいになり、太りにくい体づくりをすることが可能です。
また、朝食前に水を飲むことによって、摂取したものの消化吸収が促進されることも分かっており、効率よく栄養補給が行えます。
さらに食前に水を飲むと、食べ過ぎを防ぐことも可能です。

朝食をきちんと食べる

人間が健康的な生活を送るためには、早寝、早起き、朝ごはんが基本になります。
なお、腸の健康にとっては朝ごはんがとくに重要です。

朝食の役割

朝起きたばかりはさほど食欲がなく、食事を摂る時間を確保するぐらいなら眠っていたい。
ダイエット中で朝食は摂らないことにしている。
こうした考えで朝食を抜いてしまう人が少なくありません。

しかし、朝食を摂らないと脳のエネルギー源になるブドウ糖が不足してしまいます。
ブドウ糖が不足していると集中力が続きませんし、やる気がわかなかったり、わけもなくイライラしたりといった問題が起こりやすくなります。
こうした問題を起こさないためにも、朝食は必要不可欠なのです。
また、朝食をしっかり摂ると身体や脳は朝が訪れたと認識するため、体内時計や生活リズムを立て直すためにも有効です。

朝食と腸の関係

朝食には胃や腸を刺激し、目覚めさせ、はたらきを活性化させる役割があります。
その前にコップ1杯の水を飲んで刺激を与えていた場合には、その水で活動が盛んになった胃腸に朝食が入っていくことになるため、より消化吸収が良くなり、腸のぜん動運動も促進されます。
ぜん動運動が盛んに行われることによって便通が改善し、腸の内部がきれいになります。

ダイエット中という理由で朝食を抜く人が少なくありませんが、上記のように朝食をしっかり摂り、腸内環境を改善することによって、太りにくい体質を手に入れることが可能です。

腸に優しい朝食の摂り方

ダイエットをしている、朝は食欲がない、朝食を摂っている時間がないといって抜いてしまう人がいますが、朝食を摂ったほうがいいといっても、何も無理をしてたくさん食べましょうといっているわけではありません。
朝食は起床後~昼食を摂るまでのエネルギー源になるぶんだけ摂取すればいいのです。
エネルギー源になる栄養素として炭水化物が挙げられますが、おもなものとしてはご飯やパンがあり、中でも腹持ちがいいのはご飯です。
ご飯に味噌汁、そして少量のおかずがあれば、腸に負担をかけないで朝食を摂ることができますし、腸のはたらきも良くなります。

もちろんパンでも昼までエネルギーがもつようであれば問題ありません。
ただ、パンだと副菜が限られてしまいますので、栄養バランスを取りにくいというきらいがあります。
その点、ご飯食にしていろいろな副菜を組み合わせた場合には、飽きずに朝食を摂る習慣を続けることができます。
ご飯食を用意する時間がないとき、さまざまな副菜を組み合わせた結果、ご飯食にちょっと飽きてしまったときに、パン食にするぐらいがちょうど良いでしょう。

毎日一回、決まった時間にトイレに行く習慣をつける

便秘がちな人など、腸の調子がおもわしくないという人が日本人に多いのは周知の事実です。
このような人の中には、毎日同じ時間にトイレに行っていないという人が少なくありません。
毎日一回、同じ時間にトイレに行くことを習慣化すると、腸にどのような変化があるのでしょうか。

毎日一回、決まった時間にトイレに行くのを習慣化して起こること

たとえ便意がなくても、毎日一回は決まった時間にトイレに行って、排便できないか試みましょう。
このとき、腹部のマッサージを行ったり、排便を促すツボを刺激してみたりすると、便意がなかったのに排便できる可能性が高まります。
毎日決まった時間にこれを繰り返し、思い通りに便が出るようになると、これが生体リズムの中に取り込まれていき、やがて自然にその時間になると便意をもよおすようになります。

トイレに行く前、行った際に実践したいこと

トイレに行く前に水分を摂取する

水分を補うことで腸のぜん動運動が活発化し、便意が促されます。
コップ1杯程度でも良いので、トイレに行く前には水分補給を行いましょう。

姿勢も大切

排便を促すためには、ちょっと前傾姿勢になるのが良く、例を出すとロダンの彫刻である「考える人」のような姿勢がいいとされています。
さらに腹筋に力が入りやすいようにかかとを少し上げた状態にしておくと、排便がスムーズにいきます。

腹圧や指圧

排便を促すツボを押したり、わき腹を押さえて腹圧をかけたりすることで、排便が促進されます。

イメージトレーニング

これはあまり認知度が高くありませんが、トイレで排便するイメージトレーニングを行うことによって、便意をもよおすことがあります。

毎日一回、決まった時間にトイレに行く習慣をつけるにあたって注意すべき点

忙しくなる時間は避ける

排便はある程度時間がかかる行為のため、仕事が入っている時間帯など、忙しくなるようなタイミングは避けましょう。
起床後、冷たい水と朝食を摂取したあと、外出など次の行動をするまでの時間がベストです。

全く出そうもないときは数分で切り上げる

習慣づけたいからといって、同じ時間にトイレに行くのはいいのですが、全く出そうもないのに長時間座っているのは、時間も無駄になりますし、力み続けることで肛門にも負担がかかってしまいます。
座ってみたけれど全く出そうもないときには、数分でトイレを出たほうが良いでしょう。

発酵食品を摂る

発酵食品とは、すでにある食品にカビや酵母などの微生物を混ぜ合わせて、微生物の作用によって発酵させた食品のことをいいます。
発酵食品として有名なのはヨーグルト、チーズ、キムチ、納豆、みそ、しょうゆなどがありますが、そのほかにも日本酒、ワイン、ビールなど各種アルコール飲料、パン、ぬか漬け、かつお節、なども発酵食品の仲間です。
ここでは、こういった発酵食品が身体や腸の健康に役立つ理由や、仕組みなどについて解説していきます。

発酵食品の魅力

もともとの素材の味を良くする

発酵食品に含まれている微生物が排出する酵素の作用によって、食品が分解され、本来の食材の味とは一味違ったまろやかさなどが出て、風味が良くなります。

栄養成分の増加

発酵食品が製造される過程で、それぞれの発酵食品に混ぜ込まれた微生物が、ビタミン、アミノ酸、クエン酸、抗生物質などの人間の美容や健康に欠かせない物質を生み出します。

抗酸化作用の向上

本来の食品の中に含まれているビタミンC、カロチン、フラボノイド、カテキンといった抗酸化物質は、生のままでは細胞の中で強力に結びついているため活躍しにくくなっていますが、発酵させることによって結びつきがなくなり強い抗酸化作用を発揮できるようになります。

長期保存が可能に

発酵食品のほとんどは長期保存が可能です。
発酵に用いられる微生物の力が強く、食物を腐敗させる菌の作用や増殖を抑えてくれます。

発酵食品と腸との関係

発酵食品を摂取することで美容や健康、アンチエイジングやがん予防などさまざまな効果が期待されていますが、その中でも有名なのは腸内環境を整えるはたらきです。
乳酸菌が直接腸まで届き、環境を整えて便通を良くする効果があることは、テレビや雑誌などで見たことがある人も多いのではないでしょうか。
しかし、乳酸菌のみならず、酵母や麹など、さまざまな微生物にも整腸作用があることがわかっています。
ほとんどの発酵食品に整腸作用が期待できるといっても過言ではありません。

発酵食品をより効果的に摂取する方法

腸内環境を整えてくれることで有名な発酵食品ですが、これだけではなかなか頑固な便秘などが改善されないことも多いです。
その場合、発酵食品と一緒に食物繊維や酵素を多く含む食品を一緒に摂取することをおすすめします。
というのも、食物繊維や酵素には腸内環境を改善する効果が見込めるからです。
腸内環境が良くなれば排便がスムーズになり、にきび、吹き出物の悩みの解決や、免疫力アップの効果など、健康や美容に嬉しいさまざまな恩恵がもたらされます。

複数の乳酸菌摂取が良いらしい

腸内環境を整えてくれることで有名な乳酸菌。
乳酸菌はヨーグルトをはじめとする発酵食品に豊富に含まれています。
腸内環境が改善すると便秘の解消、にきび、吹き出物など肌荒れの改善、予防、免疫力アップ、がんの予防などに良く、注目を浴びています。

また、こうした特徴が乳酸菌にあることから、サプリメントなど健康食品への利用も進んでいます。
そんな乳酸菌ですが、一種類だけ摂取するより複数の乳酸菌を摂取したほうがいいことがわかってきました。
ここでは乳酸菌がどういうはたらきをするのか、なぜ複数摂取したほうが良いのかなどについて取り上げていきます。

乳酸菌とは

代謝により乳酸を生み出すはたらきをする細菌類のことです。
乳酸菌を利用して牛乳を発酵させるとヨーグルトができますし、乳酸菌飲料や漬物などの発酵にも関与しています。
この乳酸菌、食用とされているものだけでも非常に数多くの種類が存在します。
大きく分けると…発酵乳用乳酸菌と植物系乳酸菌があり、さらに細かく分けていくと20種類もの乳酸菌が存在しています。

乳酸菌にはカラダとの相性がある

前述したように、細分化すると20種類もある乳酸菌ですが、個々人の腸内環境によって相性の良し悪しがあり、相性が悪い乳酸菌を単独摂取しても腸内環境は改善しません。
全ての乳酸菌が全ての人の腸内環境を改善するわけではないのです。
これが乳酸菌を複数摂ってみたほうがいい理由のひとつです。
そうなるとどれを選べばいいのかが問題となりますが、乳酸菌入りの商品にはどの乳酸菌を摂取することが可能なのか、パッケージに表示されていますので確認してみてください。
さまざまな商品を試してみて、自分の体や腸の状態と相性のいい乳酸菌を見つましょう。

発酵食品は複数種類の乳酸菌が含まれていることがある

乳酸菌入りの健康食品などは、どの種類の乳酸菌が含まれているのか明示されている場合が多いです。
これに対し、発酵食品の製造過程で生じた乳酸菌に関しては表示がされていません。
そのため、知らずに複数種類の乳酸菌を身体に取り込んでいることが多いです。
発酵食品を食べたからといって具合が悪くなるという人はほとんどいません。
つまり、複数の乳酸菌を身体に取り込んでもとくに害はないのです。
むしろ自然と相性の良い乳酸菌を摂ることができて、腸内環境が改善される可能性があります。

また、多くの乳酸菌は摂取しても腸まで届かず、胃液の強い酸性で死滅してしまいます。
生き残りが腸に達することができるよう、複数の乳酸菌をたくさん摂取することが大切です。
死滅せず腸内に行き届くタイプの乳酸菌を摂る手もあります。
なお、複数の乳酸菌を摂取すると、個々の種類の作用を得ることが可能です。
相乗効果を狙うようなことも期待できるのが、複数の乳酸菌を摂取したほうがいいとされているもうひとつの理由です。

食物繊維を摂る

便秘の症状に対し、食物繊維が多く含まれている食品を食べることが効果的なのはほとんどの人が知っている情報でしょう。
食物繊維には腸内の不要なものを絡め取り、便として排出させてくれる効果があります。
しかしながら、食物繊維の働きは便秘の解消だけではありません。
食物繊維が持つ働きと、どのように摂取すればいいのかなどについて解説していきます。

食物繊維とは

食物繊維とは、消化器官の消化液で消化されることなく、大腸に届く食品中の成分です。
簡単に食物繊維と表現していますが、含まれる食品によってネバネバしたようなものから、水に溶けるようなものまでたくさんの種類があります。

大腸の中にある不要なものを絡め取ることで便の体積を増やし、排便しやすくするほか、血糖の上昇を抑えたり、血中のコレステロール濃度を低下させたりするなど、多くの働きをします。
こうした効果により腸内環境が良くなり、腸の発がん物質の生成が抑制されたり、高脂血症や糖尿病などの予防になったりもします。
食物繊維を積極的に摂ることにより、多くの健康効果が期待できるのです。

食物繊維を多く含む食品

食物繊維は大きく分けると水に溶ける水溶性食物繊維と、溶けない不溶性食物繊維が挙げられます。

水溶性食物繊維

腸内環境を整え、腸内の不要物を便として排出させるほか、血糖の上昇を防ぐことから糖尿病などの予防、さらには血中コレステロール値の上昇を防ぐことから動脈硬化や高脂血症の予防、またナトリウムを排除させる働きがあることから高血圧の予防にも効果があるといわれています。
エシャロット、かんぴょう、抹茶、カレー粉、ココア、唐辛子、切干大根、にんにく、ゆずなどの食品に多く含まれています。

不溶性食物繊維

不溶性食物繊維は水に溶けず、水分を吸収して膨れる性質を持っています。
その性質により、腸壁を刺激し、排便を促します。
また、不溶性食物繊維は歯ごたえがあるものが多く、よく噛まないと消化が悪くなるため、食べ過ぎの予防にもなり、歯茎やあごを強くする効果があります。
きくらげや干ししいたけ、抹茶、カレー粉、かんぴょう、インゲン豆、おから、アズキ、えんどう豆、枝豆、味噌などに多く含まれます。
たまにカレーを食べるとなぜかおなかが痛くなるという人がいますが、これはカレー粉の中に大量の水溶性食物繊維と不溶性食物繊維が含まれているために起こることです。

食物繊維の効果的な摂取の仕方

日本人の食物繊維の摂取目標量は、成人男性で1日あたり19グラム以上、成人女性で1日あたり17グラム以上と定められています。
しかし、西洋化した日本の食文化では、食物繊維が豊富に含まれている食品を摂らない人が多く、40代くらいまでの食物繊維摂取量は1日あたり12~13グラム程度とまったく足りていません。
食物繊維を効果的に摂るためには、まず水溶性食物繊維を多く含む食品と不溶性食物繊維が多く含まれている食品を把握することが大切です。

水溶性食物繊維は便に吸収され、便をやわらかくする作用があり、不溶性食物繊維は水で膨張し、便の体積を増やすことによって腸壁を刺激するという違った働きをします。
両方の食物繊維をバランス良く摂取するような食事を心がければ、両方の効果が得られます。
外食する場合などには、肉や魚の食事のほかに、野菜サラダなどを取り入れると食物繊維の不足を防止できるでしょう。
意識的に水溶性と不溶性の食物繊維を摂ることで、腸の調子をはじめ、健康的な生活を送れるようにしたいところです。

酵素を摂る

酵素は一時ブームになり、言葉だけは見聞きしたことがあるという人は多いでしょう。
この酵素、実は腸内の環境を整えることにも役立つのですがご存知でしょうか。
ここでは酵素の働きや腸との関係、どのように摂取したら良いのかなどについてまとめていきます。

酵素とは

酵素は実は私たちの日常生活に深く関わっています。
洗剤などで「酵素の力で汚れを落とす」などと広告宣伝されているのを見たことがないでしょうか。
このような汚れを落とすために働く酵素や、野菜や果物、発酵食品などに多く含まれる食物酵素、また人間が栄養を吸収するために必要な消化酵素など、実にさまざまな種類があります。

酵素と人間の関係

人間が生きていく上で大切なことに、酵素は深く関わっています。

・食べ物を消化させる
・新陳代謝を良くする
・血液の循環を良くする
・免疫力を向上させる

人間の体内で酵素が不足するとこういったことが上手くいかなくなり、心身の不調をきたすと指摘されています。
また、酵素は普通に暮らしているだけでもどんどん消費されていくため、日々補い続けていかなければなりません。

酵素と腸の関係

前述したように、酵素には免疫力を向上させる働きがありますが、その免疫力を向上させる働きの中で腸と関係してきます。
小腸は栄養を吸収する一方で、外部から侵入してくる病原菌などを食い止める役割を担っています。
腸内の善玉菌が不足し、腸が活発に働かなければ免疫力も低下してしまいますが、腸を活性化させるためには酵素が必要となるのです。

酵素を効果的に摂る方法

体の調子や腸の調子を整えるために酵素を摂るには、酵素が豊富に含まれている野菜や果物などを生で摂取する方法が効果的です。
生のまま食べるのには量が多くて抵抗があるという人は、すり下ろすなどしてジュースにする方法もあります。
なお、生をおすすめする理由は酵素が熱に弱いという性質があるからです。
加熱調理をすると酵素が壊れてしまい、食材を摂取しても恩恵を受けることができません。
さらに、酵素は体が冷えているときは効果が減ってしまうので、入浴後など体が芯まで温まっているタイミングで摂取するとより効果的です。

腸を刺激するストレッチ

腸が元気だと身も心も元気になります。
便秘が解消され、便秘によるイライラ、肌荒れなどさまざまなトラブルが解決しますし、腸内環境が良くなると免疫力もアップします。
ここでは腸の働きを改善したり、便秘を解消させたりするためのストレッチを紹介しますので、興味がある人はチェックしてみてください。

朝できるストレッチ

朝はもっとも活発に腸が動く時間帯です。
この時間帯にストレッチを行うことで腸が目覚め、さらには活動を活発化させることができます。

腰ひねりストレッチ

1.仰向けに寝た状態で左脚を上げ、ひざがお腹につくように両手で引き寄せます。
この状態でゆっくり3回呼吸します。
2.左ひざに右手を添え、右側に倒して腰をひねります。
このとき、上半身がついてこないように、左腕を肩の高さで左側に伸ばします。
この状態で3回呼吸をして元に戻します。
3.反対側も同じようにして行ないます。
4.これを左右2~3回ずつ行います。

腰伸ばしストレッチ

1.腕と太ももが床に垂直になるようにして、両手と両膝を床につけます。
手足は骨盤の広さに開いて、背骨をまっすぐに伸ばします。
2.息を吐きながらゆっくり下腹部に力を入れて、あごを引き、お腹をへこませながら背中と腰を丸めます。
この状態で3回呼吸します。
3.息を吸いながらお腹を下にさげ、顔を上げます。
この状態で3回呼吸します。
4.2と3を2~3回繰り返します。

腸に刺激を与えるストレッチ

慢性的な便秘に悩んでいる人に効果のあるストレッチです。
腸を刺激して排便を促すほか、排便に必要な腹筋を鍛えたり、下半身の血行を促進させる効果があります。

1.長座で床に座り、左足を立てて右足は伸ばします。
2.左足を右ひざの外側に起きます。
3.右ひじを左ひざの外側につけ、息を吐きながら上体を左側にねじります。
4.呼吸置いたら長座に戻し、反対側も同様に行います。

トイレでできるストレッチ

トイレで簡単にできるため誰にも気が付かれずに行うことができます。

1.便座に座ったら肩幅に足を広げます。
2.右ひじを左のひざに乗せて考える人のようなポーズを取り、大きく息を吐きながら5秒間キープします。
3.次に反対の手を反対のひざに乗せて大きく息を吐きながら5秒間キープ。
4.これを左右10回ほど繰り返します。

日ごろの食生活を見直すほかに、こうしたストレッチを取り入れることでより効果が得られ、腸を健康に保つことができます。

断食

断食を正しい方法で行うことにより、腸や身体をきれいにするために役立ちます。
ここでは断食がどうして良いのか、どのように行うのかなどの情報を提供しています。

断食の効果

内臓を休ませる

断食には多くの効果がありますが、その中でも一番大きな効果は、消化における内臓の働きを断食によって休ませるということです。
食生活の乱れが原因で胃や腸に負担をかけ続けていると、胃腸症状や病気などのトラブルを起こしやすくなります。
長期の断食は病院などの指導が必要となりますが、1日程度の断食でも内臓を休ませ、機能を回復させることは可能です。

余分な油分の排出

断食を行う人の中には、肥満に悩んでいる人が少なくありません。
断食を行うことによって体内のコレステロールが排出されて、肥満による体の不調の改善に役立ちます。

体に不要なものを排出させる

断食によって体内に不要な毒素や老廃物、宿便といったものの排出が促されます。
しかしながら、こうした老廃物などを排出させるためには1~2週間程度の断食が必要であるため、精通している人の指導のもとで行うようにしましょう。

免疫力の向上

断食によって腸が健康になり、免疫力がアップします。
免疫機能が良くなると、あらゆる病気に対し強くなることが可能です。

断食のやり方

断食予備

断食に入る2週間ほど前から徐々に食事量を減らしていきます。
心理的にも肉体的にも断食を受け入れることができるようにしていきます。
この予備断食のときには、肉類など脂っこいものは避けましょう。
断食がツラくなってしまいます。

断食直前

腸内の不要物をより早く対外に排出させるため、下剤と虫下しを服用します。
断食がツライのは最初の2日くらいまで。
その時期を乗りこえると、体が逆に食物に抵抗を示し、受け入れなくなり、食欲もわかなくなります。
断食が失敗する人の多くは、プチ断食といって2日くらいで断食を終えてしまうこと。
しかし、この時期を乗り越えると断食の成功率は上がっていきます。

断食中

まず大切なことは水分はしっかり摂ることです。
通常は食事などからでも水分を摂ることができるので、いくぶん少なめでも不足することはありませんが、その食事を摂らないのが断食ですので、水分は多めに補給するようにします。
また、断食中はこれまで体内に溜まっていた毒素が一気に排出されることで体調を崩したり、舌にコケが生えて口臭がひどくなったりすることがありますが、そのまま様子を見ることで状態が良くなっていくので過度の心配は要りません。

断食後はゆっくりと食事を慣らしていく

断食を行った期間と同じ期間を使い、ゆっくり食事を戻していきます。
これまで洋食や中華がメインだった人は、これを機会にヘルシーな和食にすることをおすすめします。
断食終了後2ヶ月ほど経てば、上手くいっていると信じられないほど身体も心も健康になっているのを実感できます。

断食する際の注意点

2、3日程度の断食であれば自分で行うことも可能ですが、1週間以上の断食を行う場合には専門家の指導を受けてください。
とくに断食終了後の食事の戻し方次第では、かえって健康を害してしまうことにもなりかねませんので、決して自己流で行わないようにしましょう。

ツボ

腸の調子が悪い、便秘や下痢が続いている。
このような場合、どの薬を飲んだらいいかわからない、病院に行っている暇がないといった人には、ツボを刺激する方法をおすすめします。

ツボは体のいたるところにあり、素肌に対してだけでなく、服の上から押しても効きめがあります。
また、誰にも気が付かれることなく、いつでもどこでも行える気軽さも魅力的です。

手足にある腸の不調に聞くツボ

合谷(ごうこく)

手の甲側の、親指と人差し指の付け根の骨が交わるあたりにあるくぼみが合谷です。
逆の手の親指で3秒間ほど押し、いったん力を抜いたあと再度押します。
これを左右の手で5セット程度繰り返しましょう。

神門(しんもん)

自律神経を整える働きによって腸の活動を活性化させます。
手首の関節の小指側にある、骨と筋のあいだのくぼみになっている部分にあります。
反対側の親指をつぼに当てて、ぐりぐりと押すように刺激しましょう。

三陰交(さんいんこう)

消化器系統の働きを活性化させるほか、婦人科系統の疾患にも効果を発揮します。
足の親指側のくるぶしの骨から指4本分ほど上、すねの骨の後ろのくぼみにあります。
親指をツボに当てて、左右に動かす感じでマッサージしてみましょう。

足三里(あしさんり)

ひざから指4本分ほど下、すねの外側の頸骨のへりにあります。
血流を良くする働きや、胃腸の働きを整えるのに効果的です。
親指を使ってぐりぐりとこねる感じでマッサージしましょう。

背中やお腹にあるツボ

天枢(てんすう)

おへそから指3本分ほど横、左右にあります。
便秘や下痢などを解消させるツボです。
このツボに人差し指、中指、薬指の3本を添えて、お腹が軽くへこむ程度の力でマッサージします。

大巨(だいこ)

天枢から指3本分ほど下、左右両側にあります。
水分の代謝を正常に戻す働きをすることで、下痢や便秘の解消に効果があります。
左右の手の人指し指と中指を重ね、押しながらもみ込むようにツボを刺激してください。

便秘点(べんぴてん)

肋骨の一番下側から指2本分ほど下、背骨から指4本分ほど外側にあるツボ。
その名のとおり便秘に効果を示すツボです。
ウエストのくびれに手を置いて、親指でツボを押しながら腰を左右にひねると効果的です。

大腸兪(だいちょうゆ)

便秘や下痢などに効果を示すほか、腰痛などにも効果のあるツボです。
腰骨の高さで、背骨から指2本分ほど外側にあります。
仰向けになって寝て、背中の下でこぶしをつくり、一番こぶしのとがった部分をツボに当てて、左右にゆっくりと動かしてマッサージします。

こういったツボ刺激を行いながら、ほかの腸にいいことを実践することにより、いっそう腸を健康にする効果が期待できます。

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