*

宿便の嘘:宿便と滞留便の違いとは

公開日: : 最終更新日:2015/05/26 腸の病気


宿便とは、排出されることなく腸内に留まり続けている状態の便のことをいいます。

またの名を滞留便といいますが、どちらかというと滞留便のほうが正式名称といえます。

というのも、滞留便は医学用語として存在しますが、宿便は異なるからです。

健康分野や美容分野などで宿便という言葉がよく使用されていることから、こちらのほうが一般に浸透しているのでしょう。

なお、この宿便に関してはデマが出回っているということをご存知でしょうか。

たとえば腸壁に膠着し、放置すると排出されることなく血液の質を悪くし、さまざまな病気を招くという話があります。

これは真っ赤な嘘であり、腸粘膜の細胞は日々生まれ変わるため、膠着状態になるということなどあり得ません。

しかしながら、便秘が原因となり便が渋滞しているような状態になるということはあります。

宿便が排出されない状態だと、腸内に悪玉菌が増殖する原因となります。

ガスが発生し、便やおならの悪臭や、口臭のニオイも悪くなります。

また、悪玉菌は有害物質を作り出し、その中には発がん性物質など恐ろしいものも含まれています。

がんだけでなくさまざまな病気の原因になるといわれていますので、宿便をなくし悪玉菌を撃退しましょう。

具体的に何をすれば良いのかといいますと、栄養成分として十分な量の食物繊維を摂ることをおすすめします。

食物繊維には排便を促す効果を期待することができるからです。

また、善玉菌増殖に繋がるといわれていますので、宿便の排出と同時に善玉菌優位の環境づくりにも役立つでしょう。

それから、水分が足りていないと便が排出されにくくなるといわれていますので、水分補給もしっかりと行いたいところです。

なお、宿便を出すことを目的に便秘薬や下剤を使用する人がいますが、これはあまりおすすめしません。

使い続けることにより体が薬に慣れてしまい、効果が出なくなるからです。

薬に頼ることなく排便するよう、生活習慣などの見直しにより対策を行いましょう。

関連記事

腸閉塞(イレウス)の原因・症状・治療などのまとめ

腸閉塞(イレウス)【ちょうへいそくいれうす】とは、なんらかの原因により腸管が塞がった状態に陥り、

記事を読む

直腸瘤(直腸膣壁弛緩症)の原因・症状・治療などのまとめ

直腸瘤(直腸膣壁弛緩症)【ちょくちょうりゅうちょくちょうちつへきしかんしょう】とは、直腸前壁

記事を読む

ダグラス窩膿瘍の原因・症状・治療などのまとめ

ダグラス窩膿瘍(だぐらすかのうよう)とは、ダグラス窩に膿(うみ)が蓄積される病気のことをいいます

記事を読む

十二指腸潰瘍の原因・症状・検査・治療法

十二指腸潰瘍はストレスで胃酸と粘液のバランスが崩れることで起こることが多く、胃酸が胃や十二指腸の

記事を読む

腸内環境が良い、悪いというのはどんな状態?

腸内環境が良い、悪いという話がありますが、まず腸内とはどこを指しているのかと疑問に感じている人も

記事を読む

大腸がんの原因・症状・検査・治療など詳しく解説

こちらでは大腸がんについて解説していきます。 大腸がんの原因になる要素や大腸がんの症状から検査

記事を読む

腸内細菌:善玉菌の働きと悪玉菌の嫌~な働き

腸内細菌とは 人間の腸内には数百種類の細菌が生息しており、数は数百兆個以上にのぼるといわれてい

記事を読む

吸収不良症候群の原因・症状・治療などのまとめ

吸収不良症候群(きゅうしゅうふりょうしょうこうぐん)とは、栄養の吸収が正常におこなわれなくなり、

記事を読む

虚血性腸病変の原因・症状・治療などのまとめ

虚血性腸病変(きょけつせいちょうびょうへん)とは腸の病気のことであり、主なものに虚血性大腸炎(き

記事を読む

直腸脱の原因・症状・治療などのまとめ

直腸脱(ちょくちょうだつ)とは、肛門から直腸が外へと逸脱してしまう病気のことをいいます。

記事を読む

妊娠高血圧症候群を詳細に:原因,症状,検査,治療など

妊娠高血圧症候群とは 妊娠高血圧症候群(にんしんこうけつあつしょうこうぐん)

細気管支炎を詳細に:原因,症状,検査,治療,予防など

細気管支炎とは 細気管支炎(さいきかんしえん)は、主に生後18ヶ月未満の子ど

漂白剤誤飲を詳細に:症状,対処法,応急処置,治療,予防など

漂白剤誤飲とは 漂白剤誤飲(ひょうはくざいごいん)とは、洗濯用やキッチン用の

上腕骨顆上骨折を詳細に:原因,症状,検査,治療など

大人と比較して、子どもに多い骨折の種類に上腕骨顆上骨折(じょうわんこつかじょうこっ

キーンベック病(月状骨軟化症)を詳細に:原因,症状,検査,治療など

キーンベック病(月状骨軟化症)とは キーンベック病(きーんべっくびょう)とは

→もっと見る

PAGE TOP ↑