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直腸粘膜脱症候群の原因・症状・治療などのまとめ

公開日: : 腸の病気


直腸粘膜脱症候群(ちょくちょうねんまくだつしょうこうぐん)とは、直腸の粘膜が外にとび出してしまう病気のことをいいます。
孤立性潰瘍症候群(こりつせいかいようしょうこうぐん)や深在嚢胞性大腸炎(しんざいのうほうせいだいちょうえん)と同じものとして扱われているものです。
便を排泄する際に過度にいきむ癖がある人に起こりやすく、直腸粘膜が弛緩(しかん)して外へととびだすようになってしまいます。
直腸粘膜が弛緩することにより便を排泄してもスッキリとした感覚が得られず、余計にいきむようになるという悪循環が生じます。
こうしていきむことにより直腸粘膜が損傷を負ったり、粘膜の血液のめぐりが悪くなることにより、潰瘍などが形成されてしまうのがこの病気の特徴です。
なお、直腸粘膜脱症候群は男性よりも女性の割合が高くなっています。
発症する年齢は20歳代であることが多く、30歳代以降で直腸粘膜脱症候群であると診断が下されるケースが多いといわれています。

原因

便を排泄する際に過度にいきんでしまうという人には、いきまなければならない原因が隠れています。
たとえば、骨盤底部を支えている筋肉組織などが弱体化していたり、便を排泄する際に弛緩しなくてはいけない筋肉が収縮したりすることなどが挙げられるのです。
過度ないきみが直腸粘膜を傷付けたり粘膜の血流悪化を起こしますが、これにより潰瘍などが形成される原因になります。
ひとたび潰瘍が形成されてしまうと、排便したいという感覚に余計に陥りやすくなるのが特徴で、病状の悪化に拍車をかけてしまうことになります。
そのほかの直腸粘膜脱症候群の原因として考えられていることとしては、生まれつき直腸の形態が正常ではないこと、炎症性の腸の病気があることなどが挙げられます。

症状

直腸粘膜脱症候群になった場合には、お腹を下したり、お通じが悪くなったりするほか、便を排泄する頻度が高まることもあります。
それから、便を排泄してもスッキリとした感じが得られず、不快感をなくするために無理矢理便を出そうと力んだり、肛門に指を挿入して便を出そうとするのもこの病気の特徴といえるでしょう。
また、直腸表面を包み込むように存在している粘膜がとび出したり、肛門部分に痛みを感じるのも主な症状に含まれます。
そのほか、出血や粘液分泌といった症状も病気が悪化すると共に引き起こされるようになってくるでしょう。
そして、直腸粘膜脱症候群になると、テネスムスと呼ばれる症状も引き起こされます。
これは便を排泄したばかりだというのに、すぐさま便意をもよおしてしまうのが特徴的な症状のことをいいます。

検査と診断

直腸粘膜脱症候群かどうかを調べるためには、注腸検査、直腸鏡検査、大腸の内視鏡検査がおこなわれることになるのが一般的です。
検査の結果、直腸粘膜脱症候群になっている人だと直腸粘膜に盛り上がっている部分があり、潰瘍やポリープなどが形成されていることが確認されます。
潰瘍などがあることがわかったあとには、さらに粘膜を一部採取し、顕微鏡を使って調べる検査がおこなわれます。
これは生検といいますが、顕微鏡で調べて筋線維症(きんせんいしょう)を引き起こしていることがわかった場合には、診断がつくことになるでしょう。
なお、直腸粘膜脱症候群により形成された隆起は、直腸腺腫(ちょくちょうせんしゅ)と見分けがつきにくいことがあります。
これを区別するための検査がおこなわれることもあり、方法としては組織を採取して顕微鏡で調べる生検が挙げられます。

治療の方法

緩下薬(かんげやく)、坐薬(ざやく)、浣腸(かんちょう)を使用したり、食物繊維を十分に摂ることにより、長時間にわたり過度にいきむことなく便を排泄できるようにします。
そのほか、隆起が大きいケースでは切除手術がおこなわれるほか、肛門の外へとび出したケースでは結紮(けっさつ)切除術により粘膜を切除する方法が選択されることになるでしょう。

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