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帯状疱疹後神経痛の原因・症状・治療などについてのまとめ

公開日: : 最終更新日:2015/02/17 頭・脳・神経の病気 , , ,

帯状疱疹後神経痛の原因

帯状疱疹後神経痛とは

帯状疱疹後神経痛とは、帯状疱疹の水疱などが消え、帯状疱疹が治った後も続く痛みを言います。
子供の頃にかかった水疱瘡(みずぼうそう)の原因であるウイルスが神経の中に潜んでいることがあり、何年か経ってから何かしらが原因で再び疱疹が現れて生じる神経痛です。

そもそも帯状疱疹は、始めは胸から背中、腹部、顔、手足における左右のいずれかの神経が支配する部分の皮膚に痛みやかゆみなどが発生します。
その後、赤い斑点あ水疱が帯状に現れ、ひどい場合は、膿が溜まるなどして潰瘍やただれを引き起こしてしまうこともあります。

皮膚の疱疹や痛みなどは比較的早く治ることが多いようですが、症状が消えた後も痛みが残ってしまう場合もあります。
帯状疱疹の痛みは、通常皮膚に疱疹の症状が現れる前後に起こるようです。

帯状疱疹後神経痛の原因は、神経の中に潜んでいるウイルスによって炎症が起こり、神経が刺激されてしまうからだとされています。
持続的な痛みであったり、一定の時間に鋭く刺すような痛みが繰り返され、人によっては感覚が鈍くなったり、衣服に触れるだけでも痛みを感じたり、あるいはまったく痛みを感じないケースも見られるようです。

一般的に、体力や抵抗力が落ちている時、高齢者や帯状疱疹が重症化した方などの場合は、帯状疱疹後神経痛に移行しやすいと言われています。
帯状疱疹後神経痛は、その症状の程度や疾患者の状態によって治療法が異なるので、これといった特定の治療法はありません。

通常は、薬物療法や理学療法などで症状が緩和されるとされていますが、血行を促進することで痛みが軽減されることもあるので、入浴や温泉も効果的なようです。

帯状疱疹後神経痛の原因

帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹(ヘルペス)が発症した際には異常なしだった神経線維が、ウイルスによって何らかの変化を起こすために引き起こされるとされています。
そもそも帯状疱疹が現れるのは、水疱瘡の原因ウイルスでもある水痘ウイルスという病原体によって発生しますが、ほとんどの方は小さい頃に水疱瘡にかかることで水痘ウイルスに感染していることになります。

このウイルスは、水疱瘡の症状が治まった後も消滅せず、潜伏感染というかたちで神経の中に留まっています。
その後、病気やストレスなどで体力や免疫力が低下した時に、このウイルスが潜伏していた神経周辺で活動し出すため、その神経支配領域に痛みや水疱が起こるのです。

これを帯状疱疹後神経痛と呼びますが、明確な原因はまだ解明されておらず、おそらく水痘ウイルスによる神経線維の変性のためだと考えられています。
ウイルスによって神経が傷つけられると、痛みをコントロールする神経経路に障害が起こったり、過剰な神経の興奮や自発痛が引き起こされ、これらが原因で異痛症(感覚異常)や痛覚過敏などが生じるとされています。

痛みは発疹が出ている時のものとは異なり、ピリピリとした感じの痛みで、普段では痛みとしては認識しないようなちょっとした刺激、例えば、衣服が肌に触れたり、風に当たるだけでも痛みとして認識されてしまいます。
つまり、この程度の刺激であっても、変性した神経では痛みとして認識されるレベルを軽く超えてしまうのです。
この変性してしまった神経の修復は容易ではなく、長期にわたる痛みが続くとされています。

帯状疱疹後神経痛の症状

帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹(ヘルペス)の皮膚の症状が治った後も長期間にわたって続く痛みを言います。
持続的に痛みが現れたり、一定の時間をおいて消えたり現れたりするような痛みが混じり合わさったものです。

帯状疱疹後神経痛の痛みの症状は、皮膚の表面や奥の方が痛み、ピリピリ、ズキズキ、チカチカ、鋭く電気が走ったような、焼けるような、針で刺されたようななどと表現されることがあるようです。
これは、皮膚の症状が治まった後もウイルスが消滅せずに神経の中に潜伏しており、そのために炎症が引き起こり、神経を刺激しているのです。

一般的に、帯状疱疹の症状が現れてから3ヶ月経過しても痛みが残っている場合に帯状疱疹後神経痛と判断されることが多いようです。
帯状疱疹後神経痛は、小さな水疱が皮膚表面に現れ、痛みを引き起こし、衣服がすれるだけ、あるいは風が肌に当たるだけで痛みを感じることがあります。

このように感覚が過敏にあることもあれば、夜間はしっかり眠れたり、何かに集中している間は痛みを感じないといったケースもあるようです。
特に高齢の方や、帯状疱疹が重症化した場合に発症しやすいとされています。

帯状疱疹後神経痛を残さないようにするには、帯状疱疹で現れた痛みを我慢することなく、できるだけ早めに治療を開始することが重要です。
痛みの症状には、ズキズキ、ピリピリ、切り裂かれるようななどと、人によって様々に表現されますが、帯状疱疹後神経痛かもしれないと疑いがあれば、早めに専門医に診てもらいましょう。

帯状疱疹後神経痛の治療

帯状疱疹後神経痛は、患者によって症状やかかり具合の程度が異なるので、これと決まった特定の治療法はありません。
症状や患者に適した治療法を選択そし、それぞれを組み合わせたりしながら治療が行われていきます。

1回や2回くらいの治療ですぐに治るということはあまりないので、根気よく続けていくことが大切です。
一般的には、主に薬物療法が行われるようですが、痛みがひどい場合は神経ブロック療法や電気刺激療法なども有効とされています。

薬物療法

消炎鎮痛剤や精神神経薬などの投与で、症状の炎症を抑えたり、慢性的な疼痛を緩和したりしてくれます。
また、血液の流れを促進し、血行を良くすることによって炎症を鎮めてくれる内服薬、ノイロトロピンも有効です。

神経ブロック療法

痛みを発している箇所やその周辺に麻酔剤を注射することによって、痛みの緩和や血行促進が期待できます。
通常の痛み止めで効果が見られなかった場合などに有効で、繰り返し行うことで痛みが緩和されることが多いようです。

物理的療法

体に微弱の電流を流し、麻酔剤やステロイド剤などを浸透させるイオントフォレーシスや低出力レーザー照射によって、慢性的な疼痛を和らげます。
一度この帯状疱疹後神経痛になると、完治させるのはなかな困難で、できるだけ痛みを緩和させる治療が行われます。
これらの他にも、外科的療法や電気刺激療法などを用いて、痛みを軽減させるケースもあります。

また、本格的な治療とは異なりますが、血行を良くすると痛みが緩和させることができるため、入浴や温泉を活用して血液の流れを良くするのも効果的とされています。
さらに、何かに集中している時には痛みを忘れていることもあるようなので、痛み以外のことに気が向くように過ごしてみるのも一つの方法でしょう。

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