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脳梗塞の治療法は急性期なのか慢性期なのかで判断

公開日: : 頭・脳・神経の病気, 脳卒中, 脳梗塞

歩行訓練 リハビリ

脳梗塞の治療について

脳梗塞の治療法は、急性期であるか慢性期であるかによって大きく異なります。
基本方針としては手術を行わず、薬物療法とリハビリテーションを組み合わせることによって行われます。
点滴と内服薬、リハビリテーションを組み合わせます。
脳の病気である脳卒中を一度発症すると、大なり小なり後遺症が残ってしまうことが多いため、急性期と慢性期のいずれにもリハビリは必須とされます。
それもできるだけ初期段階から始めることによって、後遺症は残りにくくなります。
急性期は発症して1週間から2週間という時期であり、治療においては初期段階です。
この段階での回復次第が、今後の人生を占うことにもなります。
急性期は手足の麻痺や言語障害、意識障害が進行していく段階であるため、症状を防いでリハビリをスタートさせることができるようにすることが目標となります。
慢性期は急性期が過ぎ、脳梗塞の症状としては安定してきてからの治療ということになります。
どうしても脳にはダメージが残りやすく、また再発する危険性もあるために、可能な限り再発のリスクを減らして治療法を選択することが医師には求められます。
外科手術は状態が深刻である場合、あるいは再発を予防する目的で行われ、頸動脈が詰まっているような場合に限られます。
最近はカテーテルが進歩したこともあって、手術は行いやすくなっています。
頭皮の血管を脳の血管へつなぐバイバス手術、血管に金属の筒を入れて広げるステントなどが挙げられます。

急性期の治療について

脳梗塞の急性期における治療では、迅速な対応と的確な判断が必須となります。
脳梗塞が起こって脳に血液が行き渡っていない状態ですと脳細胞が次々に死んでいってしまうため、生命の危険もあります。
そのため一刻も早く、詰まっている血栓を除去しなければなりません。
放置していると脳死に至り、一命をとりとめたとしても的確な処置がなされない限りは、脳の病気である以上、後遺症が残ることになります。
迅速な対応ということで、高い救命率が期待される目安としては、脳卒中の発作が起こってから3時間のうちに治療を開始することができるということが挙げられます。
ただ現実には患者さんの側でも発作の際にほかの人が居合わせていること、すぐに病院へ搬送されることなどの条件がそろわなければなりません。
それとともに、詰まっている血管から出血する危険性が低いといった条件も重なることで、回復の度合いが期待されることになります。
血栓を除去するための薬物療法には血栓溶解療法、抗凝固療法、抗血小板療法、血液希釈療法、脳浮腫軽減療法、脳保護療法などがあります。
いずれについても血管が詰まっている状態を解消して血流を促進させ、後遺症のリスクを低くします。
ただし発作から6時間程度が経過した場合には、手術が行われます。
最近の主流はカテーテル療法であり、梗塞が起こっている付近にカテーテルを通して血栓が取り除かれます。
急性期でかなりの時間が経ってしまっている場合や出血のリスクが高い場合には、抗凝固剤によって出血のリスクを低くします。

慢性期の治療について

脳梗塞でも慢性期になると、治療の方針が変わってきます。
急性期であるうちはとにかく、迅速な対応が第一とされています。
慢性期ではその逆に、個人個人に合わせた計画的なリハビリテーションが中心になります。
人間の脳細胞は基本的に損傷すると再生しないため脳の病気、特に脳卒中のために壊れてしまったものについては治りません。
慢性期のリハビリは、大きくふたつに分けることができます。
そのひとつは、麻痺が起こっている部分に対して繰り返しのマッサージや歩行訓練、動作訓練を行うことで、破損している部分の機能を別の部分の機能が補うようにするものです。
もうひとつは脳の機能が回復しないということでさらに状態が悪化しないようにして、リハビリを通じ、残されている脳の機能によって日常生活を送ることができるようにします。
そして、再発も防ぎます。
たとえば破損した脳の部位が下半身に関係していて、その結果として下半身の麻痺が起こったということであれば、その代替として上半身、特に腕の機能を充実させて車椅子で移動しやすいように腕力を鍛えるといったことが行われています。
また、一度脳梗塞などといった脳の病気を発症すると再発率が高まるため、脳の病気を防ぐ予防策もとられます。
治療法としては抗凝固療法、抗血小板療法、手術療法などがあります。
抗凝固療法では血栓を防止し、抗血小板療法では血小板の機能を低下させることによって血流がうながされます。
詰まりそうな血管があれば、あらかじめ手術によって対処することもあります。

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