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物忘れ改善対策

公開日: : 最終更新日:2016/02/16 頭・脳・神経の病気 , ,

物忘れ改善対策

指運動

物忘れ対策として、手軽に行うことができ、しかも効果が高いということで注目されているのが『指運動』です。

「手は外に出た脳である」といわれることもあるほど、手を動かすことは脳に対して大きな刺激を与えることが研究で実証されています。

さらに、指先を動かすことで、より複雑な動きをさせることが脳を活性化させ、物忘れ対策として有効であることは間違いがないでしょう。

さて、「指運動」といっても、具体的にどんな運動をするのかということなのですが、必ずしも特別に難しい動きをさせることが必要というわけではないようです。

例えば、ジャンケンの「グー」と「パー」の要領で、手を握ったり開いたりを繰り返す運動や、手を前に突き出し、親指から人差し指、中指、薬指、小指と順番に一本ずつ指の付け根から曲げていく運動、手の甲を上にして各指を一本ずつ反らしていく運動など、動きそのものはシンプルなものでも、これらを繰り返すことで十分な効果が期待できるといわれています。

実際に、これらの運動を少し実践しただけでも、日常的な物忘れが少なくなったことを実感したという人も多いようです。

他にも、指の体操になるようなものであれば効果があるようですから、様々な運動を考案してみるのも面白いかもしれませんね。

楽器などで指を動かすことも効果的ですから、音楽に趣味のある方は好きな楽器を練習することで、楽しみながら物忘れ対策ができるということになります。

セロトニン

『セロトニン』といえば、「幸せホルモン」とか「幸せを与える快感物質」と呼ばれることもあるほど、私たちの幸福感に大きく関係しているものです。

「ノルアドレナリン」や「ドーパミン」と並んで『三大神経伝達物質』と呼ばれることもあるのですが、中でもセロトニンは人間の精神面に大きな影響与え、これが不足すると「うつ病」などの精神疾患を発症する可能性が高くなるといわれています。

うつ病などになると、物事に対する意欲も低下してしまいますし、いわゆる抗うつ薬などの副作用で意識がボーッとするようなケースもありますから、やはり物忘れがひどくなるという可能性も高くなりなります。

また、うつ病がキッカケとなって認知症に発展するという例もありますから、やはりセロトニンも物忘れや認知症には大きな影響を与えるということができそうですね。

それに、幸福感に関係するということは、セロトニンが満ち足りていれば精神的にも自然に落ち着いている状態になります。

そんな時のほうが、物事を学ぼういう意欲も高まりますし、記憶力も増してくることでしょう。

ですから、物忘れ対策にはセロトニンは見逃せないものということができます。

では、セロトニンを増やすにはどうすればいいのかというと、実はとても単純なことで、「意識的に深呼吸をする」だけで良いといわれています。

昔から、深呼吸が気持ちを落ち着けるのに効果的だとされてきましたが、それはセロトニンの分泌が増えることとも関係があるのかもしれません。

海馬

『海馬』といえば、私たちの記憶に大きく関係する脳の一部分のこと。

つまり、海馬が衰えてくると、必然的に物忘れがひどくなるということになります。

特に海馬は、記憶の中でも「一時的な記憶」を司る部分と言われていますので、「何かを取りに来たのに、それが何だったか思い出せない」とか、「顔は思い浮かんでいるのに名前が思い出せない」などの日常的な物忘れが増えてきた時には、海馬の衰えを疑ったほうがいいかもしれませんね。

実は、海馬というのはデリケートな性質を持っていて、ストレスや不眠などの要因で簡単に衰えてしまうものなのです。

そのストレスなどが一時的なものであればいいのですが、長期間に渡っているような場合には、そのまま認知症になってしまうということも起こりえます。

ですから、海馬を活性化させるということは、とても大切なことなんですね。

では、どうすれば海馬を活性化させられるのかということですが、これには「情報や刺激をインプットし、アウトプットする」という作業が有効だといわれています。

例えば、その日に起きたことを日記につけたり、旅行中の出来事などを人に話したりするだけでも、海馬の活性化につながるようです。

単に旅行に行くだけでは、情報や刺激のインプットで終わってしまいますが、それを日記に書いたり人に話したりするアウトプットを行うことが良い影響を与えてくれるのですね。

アウトプットの作業は、自分自身でも記憶の再確認や整理に役立ちますから、その意味でも物忘れ対策に有効となるのかもしれません。

右脳

人間の脳には「左脳」と「右脳」があり、それぞれが違った役割を担っているということは広く知られていると思います。

一般的に左脳は、「計算」や「言葉」、「理屈」などに関係し、右脳の方は「創造性」や「喜怒哀楽」などの「感情」や「感性」に関係するといわれていますね。

日本人の傾向としては「左脳型」が多いと言われ、どちらかと言うと右脳の方は未発達なため、あえて「右脳開発」の必要性などもクローズアップされてきました。

ところで、物忘れや認知症というのは、左脳と右脳のどちらに関係するのでしょうか?もちろん、明確に分けることはできないかもしれませんが、どちらかと言うと左脳の機能が低下しているように感じることが多いのではないかと思います。

では、物忘れ対策には左脳を鍛えればいいのかというと、そんなに単純なことではないようです。

というのも、左脳と右脳というのは、あくまでも便宜上の分類であって、実際には両方の脳がバランスよく働くことで、その脳力を最大限に発揮するようにできているからです。

つまり、左脳を機能させたければ、右脳を鍛えてあげることも大切だということですね。

そう考えると、仕事一筋の絵に描いたような「左脳人間」が、退職後に認知症になりやすいというのもうなづけるような気がします。

では、右脳を活性化させるにはどうすればいいのかということですが、「趣味を楽しむこと」や「旅行に出かけること」、それに「動物を可愛がること」などが有効だといわれています。

簡単にいえば、「人生を楽しむ余裕を持つこと」に尽きますので、思い切って好きなことをする時間を作ってみるといいのかもしれませんね。

脳トレ

筋肉を鍛える「筋トレ」があるように、脳を鍛える『脳トレ』というものも存在し、これが物忘れ対策として大きな注目を集めています。

具体的にどんなことをするのかというと、「簡単な計算問題」を短時間で解いてみたり、「文字」を書いてみたりなど、基本的には単純なものを数多くこなすというのが効果があると言われています。

筋トレに例えてみるなら、いきなり何10kgもあるようなバーベルを持ち上げようとするのではなく、2~3kgのダンベルを使って回数を多くするというところでしょうか。

筋肉に負荷を与えると強くなるように、脳にも刺激を与えると活性化していきますから、脳トレというのは物忘れ対策としては、かなり理に適っているものということができます。

他にも、「音読」や「パズル」、「折り紙」などが効果的だと言われていて、考えることや判断すること、あるいは手や指を使った作業が脳に良い刺激を与えることになるようです。

脳トレというと、ニンテンドーDS用のゲームソフトも有名ですが、あれも楽しみながら脳を活性化させることができますから、物忘れ対策として有効といえるでしょう。

また、若干難易度は高くなってしまいますが、「絵を描く」ことや「陶芸」、あるいは「楽器」にチャレンジすることなども効果的な脳トレになります。

これらの「芸術的」なものになると、感性を刺激することにもつながりますから、より高い効果が期待できることでしょう。

興味がある方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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